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ファンタジー·オンライン編
ログアウトが出来ない。セーブも出来ない。そんな状況下にも関わらず悠長な思考のアルト。
通常で考えれば楽観的なのもどうかと思うが当の本人が今の状況を自分なりに楽しんでいるのだから他者は何も言えない。何にしてもアルトの適応力の高さには感服と言うか脱帽であった。
(先ず、不要なアイテムは換金して、それからは…)
今後の行動を考えつつ、アルトは街へと戻る。そこからは当初の予定通りに店で換金を済ませ、それを元手に遠出に必要なアイテムを買い揃えた。
(後は…)
店の外に出たアルトは、そこで改めて周りを見回したのであった。
辺りは完全に暗くなっており、一部の建物の窓から微かに零れる灯りを除けば街灯の灯りだけが街中を照らしており、ほんのりと冷たい風が首筋を撫でていった。
(宿屋に戻ろう)
眠くはなかったが、無自覚な疲れを癒すのには頃合いな時間帯だろう。
そう思ったアルトは宿屋へ向かおうと歩を進めたのだが……。




