~外伝~ ダイラの話
あーポ○ットモンスターって英語で男のロマンのことらしいです。ハイ。
あるところに一匹の子オオカミがいました。子オオカミの名はアレクスタイ。銀の毛皮と真紅の目を持っていました。子オオカミの母は神獣、父は魔物。その子はどちらの部類にも属さず、その強すぎる力のせいで周りからは遠巻きに、親からも見捨てられ、流れ着いたは神竜の森。やはりそこでも嫌われた子オオカミ。泉のそばで泣いておりました。
「うぇっひっく・・・どうして俺は嫌われるんだろう・・・もういやだ」
「ふんふ~ふ・・・ってどうしたんですか!!!子オオカミがこんなところ危ないわよ!!ここには強い魔物が出るって噂があるから・・・」
「オバサン、何?」
「なっオバサンとは失礼な!!私はこの泉の精ヴァレオール。ぴっちぴちの花の少女なの。」
「・・・ヘンタイ」
「ムキー怒ったわよぉぉぉ一回痛い目に合わせてやるわ!!」
「・・・」
水魔法を打ちまくるヴァレオール。
「ハアッハアッ・・・ふふふ、思い知ったかぁぁぁぁぁ!!!」
砂煙が晴れる中、煙の中に影が一つ。
「なんですか?今、何かしましたか?」
銀のオオカミであった。それを見てヴァレオールは震えだす。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あなた、もしかして・・・最近ここに出るっていう、強い魔物?」
「そう呼ばれているかもしんねぇな。」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
「どいつもこいつも俺を見るたび嫌な目線で見て問答無用で攻撃してきたのち、俺が何ともないのを見て逃げてくんだよ。知らないよ・・・何で俺は嫌われてるんだ?」
そういって銀のオオカミは去った。そのあとにはただ一人固まっているヴァレオールがただずんでいるだけだった。
子オオカミは歩く。森の中を歩く。行くたび魔法なんかをあてられたりはしたが、子オオカミにとって所詮塵、気にも留めずに歩いてゆく。すると向こうの方から鳴き声が、いや、泣き声がした。
「えーんえーん、オオノキ君がぁぁぁぁ、ひっく・・・」
「オオノキーーーー」
「だ、だれか・・・ガボッ」
「どうした!?」
「お、おにーちゃん助けて、オオノキ君が川を流されちゃったの・・・」
「お願いします、オオカミさん、オオノキを助けてやってください!!」
子オオカミは一瞬躊躇したが、川に飛び込んだ。
「ガボッガバッ誰かッゴボゴボ」
「そーむりにしゃべるな。」
子オオカミはクマ魔獣の子を銜えると岸まで泳いだ。
「オオノキ君!!」
「オオノキ!!」
「み、みんなぁ・・・」
子オオカミはその様子をちらと見るとくるりと後ろを向いた。
「ちょっと待ってください!!」
「なんだ?」
「お礼の一つも言わせてくださいよ。」
「お礼なんていらねぇ。じゃあな。」
「「「ありがとうございましたッ」」」
「だからいいの。」
「あと、お名前お聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」
「俺は・・・名乗るような名前はない。じゃあな。」
銀のオオカミは去って行った。そのあとには魔獣の子が三匹、熱い眼をしていたことは本人は知らない。
子オオカミは森の中で一匹湧き上がる気持ちについて考えた。感謝の言葉なんて今まで言われたことは一回もなかった。この気持ちはなんだろう・・・?今日は時折打たれる魔法も、悪口も気にならなかった。
ポ○ットモンスター縮めてポ○モン!!




