王国内での会議、様々な憶測。
真面目は会談を行います。今後の行く末はどうなるのか?主人公の役割とは?
ここに来て蛮族の砦の攻略作戦に遅れが出てきている、最大の原因は隠し坑道が見つけられない事だ。そこで有識者をあつめて話し合いをする事にした、最初の話し合いはポーズだ、王の側近で役に立たない連中が好き放題を言うのを眺めているだけの簡単な作業だ、話が変な方向に行きそうになるとマルコがそれとなくメイドにお茶を用意させて一服と称してアホ共を落ち着かせてから王がやんわりと違う話題にすり替えてアホ貴族のアホな話題をスルーする。
王とマルコはアホ貴族の扱いに慣れているな。ワシなら怒鳴り散らしそうだ、こういうところがワシがロッシに敵わない所だ。
マルコはアヤノを恐れているがワシとしたらロッシ家が一番恐ろしい、下手すれば王家よりもだ。マルコがうまいこと王家を誘導して調整してくれるおかげでアヤノは蛮族に対して戦線を維持できている。
ハジメが事件を起こした時も怒りはしたものもすぐに冷静になった、ハジメは強い、十分に訓練も積んでいる。そこらへんに雑に放り投げても勝手に生きるだろうとすぐに冷静になり何とかロッシ家との関係を修復できた、我々が包囲戦を維持できているのも、領民が飢えていないのはすべてロッシ家の采配のおかげと言っても過言ではないだろう、当然ワシもそれに見合った働きをしているのだが。
そんな事を言っている間に形だけの茶番劇は終わった。王が戦線の状況を聞きたいという名目で主要な人間が決められた人間しか入れない王の執務室に入る、前代未聞の事だ。王の執務室に入る事が許されているのは王族か王に任命されたメイドと言っても1位貴族の選抜されたメイドのみだ。
それほどこの国は人材が不足しているということである。対策はロッシが動いていてイワオは動くなと言われている、静観を決め込んでいる。
王の宣言により真の会議が開催される、参加メンバーは王と第2王子と本当に信用できる側近数名、マルコとその長男、そしてイワオとルイである、ルイは兵器開発責任者なので呼んでおいた。
「まずは、問題の洗い出しをしたい、アタノ3位よ、そなたが今感じておる問題点を重要度が高い順から述べよ」
(この王、仕事はできるのにな、王権に固執しすぎだ、どこかでも言ったが能力がある者が視野狭窄に陥った時ほどロクな事がない)
「はっ、現在最大の懸念点はいまだに発見できない蛮族の隠し坑道です。どのくらいの人間が一気に抜けれるかは不明ですが先日の北の国のショーベリ領急襲事件の時は2000名抜けたそうです、それほどの坑道は無視できない、次はショーベリ領を急襲する際に北の国の港を経由したとしか思えない動きです、無数にある北の国の港のどこか、もしくは複数が蛮族により買収されていると考えます。残念ながら調査は他国の為に思うようにいかないのが現状、そのあたりはロッシ3位が詳しいと思うます。後これは個人的見解なのですが、港が抑えられているという事は我々がまだ発見できていない坑道を使って物資の搬入も行われている可能性が高いと思われます、最後は攻城兵器の開発の遅れです。威力が十分なものは完成しましたが、蛮族側もボンクラではありません、射程距離内に悠々と設置させてくれるほど甘くは無いです。少なくとも砦にダメージを与えられる上に夜中のうちに組み立てられる兵器の開発を急いております。現在戦線を維持して夜中に散発的に攻撃をしたり打楽器などで大きな音をたて敵兵士を眠らせずにストレスを与える戦い方をしている所です」
イワオは一応王の前では普通に敬意を持って話す事ができる事にルイは内心驚いている。
「悪いニュースだけではございません、先のショーベリ領急襲事件の際に北の国の軍隊に捕らわれた兵を尋問したところ面白い情報が手に入りました、私が落とした数々の城塞都市の蛮族のほとんどが母国に逃げ帰ったか野垂れ死にしたと思っていましたが、最後の砦に集結をして食料が急激に減っているとのことです。そのためにショーベリ領に2000と言う人数の大規模作戦といいますか、口減らしを行ったようです。残念ながら捕虜になった際に坑道の位置を証言させないために道順はその時の総大将しか知らない上にその男は自決しておりました」
話を聞いて王は思案をして結論を述べる。
「とにかく隠し坑道を探し当てる事だ、そこさえ押さえれば包囲しているだけで相手は飢え死にか和睦の使者を送ってくるだろう、アヤノ3位よ和睦にはどう応じる?」
「あの地で生まれ育った者、もう何十年もあの地にとどまる者で我が国に忠誠を誓う者には見張りを付けますがジパンから持ち帰った救荒作物である赤芋の栽培に従事させようと思います、最初の便で到着した物を栽培してみたら荒野でも驚くほどの量の収穫を確認できました。3か月もあれば収穫可能です。味はよろしくないですが腹持ちはいい」
「そうか、しかしアヤノ3位よ、その一部の蛮族を許す優しさで反乱がおきた場合は責任をとってもらうぞ」
「もちろん、その場で皆殺しにしますのでご安心を」
イワオが特に責任を取るとは一切言わないのである。
「ルイ嬢、新型兵器の開発が実際どのくらいかかる?」
「はい、正直いいまして本当に熟練した工兵のみで構成した部隊であればギリギリ夜中に設置できる段階まで完成しております、しかし現場では何が起きるかはわかりません、80点の工兵でも問題なく設置できるようになるには来年の春以降になります。問題点も見つけてあります、部品ですのですでに一流の職人による量産体制をとらせてあります、冬中にすべて完成すると報告がありましたので、訓練もいれると春の終わりには運用可能です」
(本当にこの子は、少しは私の前で焦ってくれた方が可愛げがあると言うのに、アヤノ家というのはこんなのばっかりか、優秀だ、羨ましい)
「ロッシよ何か意見は?」
「はい、これは運の要素も絡みますがうまくいけば敵の坑道と北の国の裏切者の港を発見できるかもしれません、雪が積もれば足跡が残ります、蛮族の砦には満足な薪があるとは思えません、間違いなく北の国から泥炭の横流しがおきます、ここはアヤノ家と相談してアヤノ家の精鋭の隠密部隊に動物の足を模した靴を履いてもらい動物に扮して偵察を行ってもらおうと思います。北の国から我が国への雪に残る足跡をたどればおのずと坑道の入り口と港が発見できるかと、蛮族が凍死者覚悟で物資搬入をしないならしないで敵は減ります、損のない作戦かと、仮に北の国で裏切者が出た場合は重大な国際問題です、我が国が一方的に要求ができて相手はそれを飲むしかないと思われます」
「ロッシよ、お前の事だ。もうある程度絞り込んであろう?」
「北の国ブゥタ三位の三男が怪しいとみています、ブゥタの当主は優秀な人間です、優秀過ぎて城の仕事に追われ自領の管理が行き届いてなく三男が好き放題しているのかと、ちゃんとした証拠をもって迫れば三男程度切り捨ててくれるでしょう、私の調査では、すでに金の密輸入で税金逃れをして私服を肥やしている他に奴隷貿易にも手を染めているようです、いくつかの孤児院が繋がっています、残念ながら我が国の孤児院もです、後で資料をお渡しします、せめて我が国の孤児院だけでも王権を使ってでも守っていただきたい」
孤児院を運営しているのは宗教がらみになる、いかにロッシ家といえどそうおいそれとは手をだせない。
「許せんな、ブゥタの倅め、子供を食い物にするとは、いますぐ殺してやりたいわ」
イワオが呟く、しかしその呟き程度でもあまりの迫力に誰も声を出せない。
マルコは寒気を感じずにはいられない。
(普段、感情を丸出しにするイワオも怖いが、静かに怒る時のイワオは本当に怖い)
「そ、そうだな、いくら孤児院と言えど子供は我が国民、庇護の対象だ、早急に対処しよう」
「王様、その際の責任者は我がロッシ家のお抱えの商会に運営を任せていただきたい、資金はロッシ家が持ちます」
(これでイワオの我が家に対しての印象が少しでもよくなるといいが、蛮族の対処後はアヤノ家の力が必要不可欠)
「ふむ、修道院はもう信用ならんしな、そう取り計らおう」
会談が終わり城からでるイワオにマルコが近寄り適当な世間話をしながらマルコの手の者が経営する居酒屋で飲むことを提案して来る。
次回イワオとマルコと意外な人物の三者面談が行われえる。
【お知らせ】
本日アルファポリスにて、よくある聖女追放ものをパロディにした短編
【番外編】よくある聖女追放ものをやってみたら最強組織に拾われた件、私は最強組織で素敵な彼氏と幸せになります」を公開予定です。
下記のURLもしくは一番下にある直リンクから【番外編】よくある聖女追放ものをやってみたら最強組織に拾われた件、私は最強組織で素敵な彼氏と幸せになります、を探していただくか、Ctrl+Fで番外編と検索をすると限定投稿版を探しやすくなります。
本編とは少し毛色の違う一作です。
よろしければそちらもお楽しみください!
▼ アルファポリス版はこちら
https://www.alphapolis.co.jp/novel/296775484/259062949
本当は主人公カップルとかルイカップルとかオリビアカップルをイチャコラさせたいのですがデータをみると圧倒的に主人公が動く話より周りが動く話が人気です。
人気ナンバーワン嬢はオリビアです。オリビアが出る話だけすごいPV数になっています。何がいったいオリビアが皆を魅了するのか作者には分かりかねます。
次話のマルコとイワオと謎の人物の話が気になる方は下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!




