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アンテロ、義兄への挑戦状、そして新たな出会い。

アンテロ君はオリバーに叩きのめされた後にとある人物にあいに行くことに。

 早朝5時、太陽が昇り始める時間だ。


 「さぁ!存分に戦おう、リリィ、見届け役と開始の合図を頼む」


 「ぉぅぃぇ」


 「どうした元気がないぞ、朝に体を動かすと朝飯が美味しいぞ、元気を出せ!」


 「あのね、オリバー何度も言うけどわんちゃんじゃないんだからお日様が出る前からランニングとかしないで、近所の人が驚くでしょ」


 「オリバーさんもうランニングしてたんだ、凄い。でもオリバーさんは大盾を使いますよね?なんで今回は普通のショートソードなんですか?手加減はいりません、全力でおねがいします」


 「それはアンテロ君がアヤノの剣を見せてくれと言ったからだ、盾は冒険者になって使い始めた、対魔獣用だ、この後に元気があれば盾での試合もするさ」


 (まるで、もう自分が勝つと決まっているような言い方、お義兄様といえど甘く見過ぎだ!痛い目を見せてやる!)


 「はい、じゃあ石を投げるから落ちたら開始ね」


 リリィは石を空中に投げて地面に石が落ちて数秒で剣を一度も打ち合う事も無く勝負は決した。


 オリバーの剣がアンテロの喉元に軽く当てられたのだ。アンテロも何もしなかったわけじゃなかった。剣を構えて振り上げる瞬間には喉元にオリバーの剣があったのだ。


 「アンテロ君、君はまだ体が小さい。無理に騎士用の剣を使う事は無い、剣に体を振り回されている。まずは自分に合った長さの剣を使うんだ、俺もそうしてきた。若いころから重い剣で体に付加をかけすぎると怪我の元だ、無理を言って学院の先生のいう事を聞かずに長い剣を使っているんだろ?頭を下げて自分に合った剣を教わる事だ」


 「オリバーさん、分かりました。使いやすい長さの木刀を持ってきますので今度は冒険者の戦いを見せてください」


 (アンテロ君、リリィと一緒で見た目は麗しいのに気が強いな、正直アンテロ君に冒険者の戦いをすると心を折りかねないが注意しておくか)


 「アンテロ君、冒険者の戦い方はとにかく泥臭くて騎士から見たら卑怯な戦い方もする、正直言ってその取り回しのいい剣を使っても何もできないと思う、それでもやるか?」


 「はい!胸を貸してください!騎士になれば盗賊の討伐もあります。戦いに卑怯なんて無いと父から習いました」


 その後は戦いの合図がなると同時にオリバーは盾に身を隠してアンテロに超接近戦を挑みナイフより少し長い程度の木剣で盾に押されて何もできないアンテロを一方的に攻撃をして試合は終了した。


 「ありが.....とうございました......」


 アンテロ君は悔し泣きを必死に我慢をしているのがわかる、あとでこっぴどくリリィに叱られるオリバーだったのであった。


 その後朝食を取りオリバー達が最終確認を済ませ帰る直前にアンテロが声をかけてきた。


 「僕は周辺諸国の大英雄のイワオ様に憧れています、オリバーさんの強さだとイワオ様にどのくらい太刀打ちできるのでしょうか?」


 「そうだな、しばらくしていないけど試合形式なら20秒持てばいい方かな、こっちから奇襲をかけても何故か野生の感で見破られるから勝てないな」


 「そんなに強いのですか」


 「15歳になったら長期休暇の時にアヤノ家の訓練に参加するといい、それに参加できるような体力をつけるための訓練メニューのメモを後で渡すよ、俺も同じことをしたけど最初の訓練は泣きっぱなしだったぜ」


 オリバー達が帰った後にアンテロはアヤノ訓練に参加するための前提のトレーニングメニューを見て絶句する事になる。



 「さて、アンテロ、私とお母さんと一緒に今から行くところがある、アヤノ家からの手紙にも書いてあったが先ほど王国の3位と言えど大貴族のロッシ家からの手紙が来た、ロッシ家のご令嬢がお前との婚約を望んでいるとのことだ、非公式だが会いに行く、拒否権も一応あるが領主としてはこの縁談は受けて欲しい、母さんから女性の目から見てのオリビア嬢の事を話してくれ」


 「そうね、まずこれが姿絵ね、可愛らしい子ね。けど19歳よ、あなたより6歳も年上。アヤノ家と揉めてハジメ君と婚約破棄になったの、これはここだけの話だけど王国にいるギフト持ちの男に催眠に近い状態に陥って騒動になったそうなの、心配しないで。仲良く学院でずっとお話をしていただけだそうよ、そこに当時婚約者のハジメ君が突っ込んでと言うのが事件の顛末ね、ギフト持ちの力には常人は抗えないと聞くわ、そこはもうアヤノ、ロッシで話し合いがされて解決済み、年上と言う以外では申し分が無い縁談ね」


 「絵だととてもきれいなお方ですね、僕と釣り合うとは思えませんが」


 (見た目だけならあなたも相当な美男子よ?まだ自覚がないのでしょうね)


 「とりあえず会ってみよう、ここからだと馬車ですぐらしい、ロッシ家が手配していると聞いたがあれか、流石ロッシ家だ豪華な馬車だな、いくぞアンテロ」


 「はい!」


 (こんなにきれいなお姉さんが僕なんか相手にしてくれるの?何を話せばいいの?婚約とかわけがわからないよ、けど絵でこんなにきれいなんだ、実際はどんなにきれいなんだろうか?せめて嫌われないようにしないと)



 次回はオリビア視点です。あれからオリビアに何があり、どのような心境の変化があったのでしょうか?

 特に書く事ないけどこの縁談まとまってもリリィブチ切れなんだよなぁ、うまい事収まる様に頑張ります。



 番外編としてアルファポリスにてロックと修道服を着用したお姉さん「マーガレット」の出会いを前後編で載せています。【番外編】目に入った女です。下部のリンクか下記のURLが作者のページです。Ctrl+Fで番外編と検索してもらえるとすぐ見つかります。


 https://www.alphapolis.co.jp/novel/296775484/259062949


アンテロとオリビアのこの後が気になる方は下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!

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