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オリバーとリリィの遠出クエスト5 オリバー達の妖怪退治(前編)

 日本の妖怪と言ったらやっぱり鬼ですよ。

 「鬼?退治ですか?俺たちがですか?」


 夕方に奉行所に呼び出され北の国の貴族から依頼を受ける。


 「交渉のためにこの地を治める大貴族、大名に会いに行こうとしたのだが道中で肌が赤黒く頭に小さな角が生えた大男が道を塞いでいて通れないのだ、聞いた話だと鬼というこの地の魔獣だという、妖怪だったか、とにかく人に害をなす者だ、我らで討伐してもいいのだが万が一、怪我をしたり服装が汚れた状態で大名に会おうものなら服もまともに着れぬ蛮族と舐められる、そもそも魔獣退治はお前ら冒険者の仕事だ、報酬は払う、早急に退治して来るのだ」


 「ねー、私達冒険者よ?報酬は渡すなんて口約束で受けれるわけないじゃない、いくらかはっきりとしてくれないと」


 「なんだと、冒険者風情が.....」


 「はい、ストップ、北の国の皆さんは報告・連絡・相談もできないボンクラどもなのでしょうか?伝えましたよね?この二人はアヤノ家が大金を払って雇った今はアヤノ家の直属の人間です、忘れましたか?」


 機関長である、こういう時は頼もしい。


 「ぐぬ、金貨10枚だしましょう、それでお願いしたい」


 その後何とか話はまとまり、オリバー達二人と機関長の3人で霧雨が舞う夜の街道を歩く。


 「明日の朝に出発するから先に倒せって言いたい放題ね、私の国の人たち長い事戦争してないからって弱過ぎよ、聞いた話だとあまりの大きさに驚いて逃げ帰ったみたいね」


 「あの国は今は蛮族の侵略を受けているのはリリィさんの領を含めごく少数だけみたいですから、大昔に取られた領土は諦めたみたいですねぇ」


 「情けないわ、本当に、お父様と領兵がどんな思いで蛮族の進行を足止めしているかも知らずに」


 「しかし、この川沿い、なんか陰気くさいと言うか、嫌な感じがするな」


 「何年も前に飢饉があってこのあたりの村は壊滅状態らしいですね」


 「どこの国も苦しむのは庶民か、何とかしたいがこればっかりは,,,,,,何かいるぞ」


 痩せこけて体が透けて見える女性が何かを抱えて近寄ってくる


 「これは、私がここ数日調べた所、妖怪産女うぶめですね、難産で亡くなった女性の怨霊みたいなものらしいですが、メモ帳に.....」


 「........この子を,抱いてあげて......せめてこの子だけでも.....安心して眠れる場所に....」


 オリバー咄嗟に女性の妖怪、産女うぶめから赤ん坊を受け取った。


 「おい、あんた、この赤ん坊をどうしろと?いない?......っなんだ重くなっていく」


 「オリバーさん、その赤子は産女うぶめがこの世に残した最後の未練だそうで、未練の重さだけ重くなるようです、置いても害はありません」


 「置けるかよ、こんな寒い所に、何年も前の飢饉からああやって助けを求めて彷徨っていた人の赤ん坊だぞ、せめて暖かい所に」


 「オリバー、地図によるとこの先にお寺?この国の宗教施設かな?あるみたい、そこなら供養してもらえるかも、1時間はかかるけど大丈夫?」


 「ア、アヤノ家の訓練だと思えばっ、これくらい、石の塊みたいな重さだな、けどやってやるさ」


 寺へと続く最後の長い階段で心が折れそうになるものも、何とかたどり着き門をくぐった。その瞬間に急に重さが消えた、消えたというより軽い石ころの重さまで減ったようだ。


 「何か不思議な力を感じると思って出て来てみれば、その子は産女うぶめの子供ですか、さぞ大変でしたでしょう」


 「あ、ああ、初めまして、異国の地より参りましたオリバーと申します、この子は川沿いで女性の妖怪から託されました、せめて安心して眠れる場所に、と」


 「そうですか、そうですか、ここらあたりは飢饉で酷い惨状でした、さぞ無念だったのでしょう、よくぞここまで、わたくしでよければ供養させていただけませぬか?」


 「ああ、頼む、門をくぐった瞬間に綿のように軽くなった、ここが安心できる場所なのでしょう」


 「軽くなった?赤ん坊の大きさと言えど岩の塊ですよ、綿のように軽い何て.....あぁ、伝承で聞いたことがあります、産女うぶめの願いを叶えると剛力を得ると、どうですか?あ、そういえば寺の鐘が落ちてしまって、持ってみてくれませんか?それでわかるかと、赤ん坊は寺の中に安置しましょう」


 「よいしょ,,,っと?、見た目より軽いな?こんなものか?」


 「いえ、銅と錫で出来た青銅製ですよ、軽いわけないですよ、間違いなく剛力を授かっています、あ、そのまま置いてもらって結構です、後日職人が取り付けに来ますので」


 暖かいお茶をごちそうになり、寺を出て街道に戻った。


 「剛力ねー、元からマッチョマンなオリバーはもう人間やめちゃったね、私とするときは優しくしてくれる?」


 「ああ、大丈夫だ、力の調節は可能だ、問題なくリリィを抱けるさ」


 「あの、私いるんですけど?惚気るのやめてもらっていいですか?お嬢様に報告しますよ?」


 「あぁいたんだ、いつも黙って見ているから忘れてたよ」


 「すみません。仕事ですから」


 「ねぇオリバーここから山道よ、聞いた話だとこの先みたいね」


 「今回は、一応機関長さんに武器を運んでもらった、騎士用の剣とメイスだが、役に立つといいな」


 しばらく歩き突然頭上から強烈な気配を感じた。


 咄嗟に回避をした場所に何か大きな者が地面に着地をして、オリバー達は臨戦態勢に入った。



 結局妖怪大図鑑的な電子書籍で買ったのですが有名どころしかだせないですね。


 産女....作中で説明した通り、いきなり赤ん坊を渡してきて一定期間持てていたら剛力を授けてくれるようですよ。何気にオリバーパワーアップイベントになりましたね、こいつの為に妖怪図鑑買ったと言っても過言ではない。


 本編の続きは明日の21時に更新します。


 鬼との闘いはどうなるのか?驚きの結末が気になる方は下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!

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