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オリバーとリリィの遠出クエスト5 語られるアヤノ家の計画

 ジパン言ってるのに何にもしてない。色々とアヤノ家とのつながりが強固になるお話です。

 

 

Xにもなるべく更新します。


 https://x.com/bosstank0327

 「ただ今、戻りました、お二人とも急で悪いのですが船に来ていただけませんか?あそこなら安全です、お二人は平民扱いで安全だと思いますが、今回の話はどちらかと言うと北の国の人間にきかれたくありません、新型魔導船の動力炉に燃料切れを起こして明日からの荷下ろしに支障をきたすと伝えてあります、魔力供給係のリリィさんと護衛オリバーさんに来てもらうという事で話はついています」


 「わかった、向こうとは話はできるのか?」


 「いえ、通信にかなりのタイムラグがあります、こちらが話したことが向こうに伝わるまで5分くらいなので返答は10分以上かかります、帰還後にゆっくりお話でくる場を設けます、あちらのアジトならほぼノータイムで会話できますのでそれまでお待ちください、お嬢様はもう寝ていますし御屋形様は仕事があるという事で通信は繋がりません」


 嘘である、何時までも待つとは向こうは言っているがオリバーとリリィがどう反応するかでまた対応策を練るためにそういうことにしたのである。


 出島へ入場手続きやら手荷物検査などが終わり船に戻る。


 「まさか帰る時まで手荷物検査があるとはね」


 「ハジメ様はどうやらスパイとでも疑われているみたいですね、お心当たりは?」


 「あるな、向こうの術の名前を一発で当てた時にここの役人の顔色が変わった」


 「そうですか、スパイ活動なんかしなければいいんですよ、勝手に警戒させておきましょう、実際する気もないですから」


 「さて、どこから話をしますかね。まずは自己紹介を、私は間に執事長が入っていますが実質お嬢様専属の間諜です。他にも数人部下はいますがここに来ているのは私一人です、機関長を名乗っていましたが偽装です、本物の機関長は別にいます、先に行っておきます、お嬢様はすでに御屋形様と奥方様に私たちを勝手に派遣した事についてお叱りを受けております、その事は頭の片隅にで入れておいてください」


 「そうか、こっちの自己紹介はいらないな、話をしてくれ」


 「結論から言います、アヤノ家が北の国に圧力をかけてリリィ様をリンネア・ショーベリに復帰させる準備をしています、そしてそれは100%成功します、ハジメ様はご存じでしょうが御屋形様が100%といいました、絶対成功します」


 「なんでそんな事してくれるのですか?それに私が生きている事が分かると私の国ブゥタ3位の3男が黙っておりません」


 (一応、私は計画を知らない事になっているから知らないふりをしておこうかな)


 「そこもご安心を、以前お願いした軍需物資奪還作戦、黒幕がブゥタの3男とまで掴んでいます、決定的な証拠を突き付けて処分した後に復帰していただきます、ここからが本番です。便宜上リリィ嬢を呼ばせていただきます、リリィ嬢は貴族に復帰後にハジメ様はアヤノ領の騎士オリバーとしての身分証明書を発行しますので、婿に迎えてください。これでハジメ様は他国の貴族ですが貴族復帰を果たし身分ロンダリングは完成します、それとこれはアヤノ家当主イワオ様のお言葉です、この条件を飲むならアヤノ家がショーベリ家の領とお家族を全力でサポートいたしますとの事です、少し時間を差し上げます、私は席を外しますのでお二人でお話し合いを」


 「まて、まだ何かあるのだろ?全部話せよ」


 「それは本国に帰還後に御屋形様かお嬢様に聞いてください、私が聞かされているのがここまでです」


 「そうか、じゃあちょっと話をする、待っててくれ」


 「はい、承知しました。では後程」


 「さて、リリィはどうしたい、なるべくリリィの意向に合わせるつもりだ」


 「正直言って、凄く魅力的、私の家は祖父の代で蛮族に土地を奪われ衰退中、おじい様は少ない老兵を率いて殿を務めたの、お父さんが道中の山の砦で防衛線を築く時間稼ぎをして亡くなったわ、今もお父さんは砦で蛮族とにらみ合っている、突破されるとショーベリ家は滅亡ね、でもアヤノ家の支援があればなんとかなるんでしょ?そこはオリバーの方が詳しいはず」


 「まぁ、だろうな。ショーベリ家の規模は学院でさらっと資料を目を通した程度だがショーベリ家の規模の兵力を突破できないようならうちの精鋭を100人も送れば押し返せるだろう」


 「そう、ねぇオリバーあなたの人生を狂わすのを承知でお願いするわ、私の婿になってください、私はもう何年もお父さんの顔も見ていない、もし砦を突破されたら弟も死ぬ、あの子は必ずお父さんの仇を取るって言って数少ないショーベリ家の兵を率いて戦いに行く、まだ13歳なのに、そういう子なの。それを思うと耐えられない、毎日北の国発行の新聞を読んでショーベリ家の記事が無いか確認しているわ、最後にお父さんは補給さえしっかりしていれば自分が老衰するまで戦えると言ってたからある程度安心していたけどやっぱり心配よ」


 「婿に入るのは問題無いよ、ただ残念だったな、俺は自分でプロポーズしたかったんだ、まさかリリィから私の婿になってくれっていわれるとは思わなかったよ、しかし北の国は何をやっている?自国の領土が荒らされかねないんだぞ増援と支援は無いのか?」


 「ふふっ、そうね、私もオリバー、ハジメ様がいい?からプロポーズが欲しかった、それと国の支援だけど雀の涙ね、北の国はショーベリ家以外は侵攻を長い事受けていない、危機感が無いのね。」


 「オリバーでいい、しかし北の国は馬鹿か?ショーベリ家が落ちたら橋頭保にされて北の国が食い破られると言うのに、馬鹿な判断だ、まぁ言っても仕方ないか、ここからが俺の推測、アヤノ家は善良ではあるがお人よしではない、何かを要求して来る、間違いない。それが何なのかは帰ってから親父の話を聞くしかないが、厳しい要求になると思う。大丈夫か?」


 「家族と領が守られるならなんでもするわ、別に私は深窓のお姫様じゃない」


 「そうか、とりあえず、返事をしよう、そしてどんな支援をしてくれるのか聞けるのなら聞こうか」


 オリバーは扉を開けて大声で間諜を呼ぶ、すぐにかけつけてくれた。


 「そうですか、よかった。お嬢様も喜びます、いつもハジメ様が冒険者をしている事を心配していましたから」


 「すみません、話せる範囲でいいです、ショーベリ家にはどのような支援をしていただけるのでしょうか?」


 「そうですね、まずはアヤノ家の者が御屋形様の親書を持って、御父上は最前線なので母親に渡します、私が聞いているのはそのままアヤノ兵を送ると国際問題になるので継続的にばれないように冒険者に変装させたアヤノ家の精鋭を200名ほど送ります」


 「なぁ、なんて呼べばいいんだ。?機関長?まぁいい、他にも要求があるんだろ?言ってくれ」


 「とりあえずはここにいる間は機関長で、お嬢様に関しては純粋にハジメ様を喜ばしたくてこの案をだしています、御屋形様は....私では推測しかねます、直接お聞きください、すぐに報告します。そして早急に支援にとりかかります。最短で1か月もあれば精鋭が前線に到着するでしょう、その後継続的に物資と人員を適度に送り続け前線を押し戻す予定です」


 「そう、よかった、これで弟も安心ね、本当にありがとうございます、どのような要求があろうとも私にできる事ならアヤノ家の為に粉骨砕身の覚悟で働かせてもらうと報告してください」


 「リリィ、あまり背負い込むな、俺も手を貸す」


 「そのハジメ様、お嬢様の学院卒業とブゥタの3男を成敗するのにまだしばらくかかります、冒険者をするにしてもあまり危険なクエストは受けないでください、お嬢様が喜びますので」


 「そうだな、冒険で命を落としましたじゃ洒落にならん、そっちに動きがあるまで今まで通りにさせてもらう、監視はやめろよ」


 「定期的なご報告だけにさせていただきます、一応私はこの炉の整備を一晩やる事になっています、お二人はお帰り下さい、ジパンの役人には伝えてあります、平民だが我が国の食客だとも伝えました、扱いはマシになるはずです」


 「そうか、じゃあ帰らせてもらう、北の国やつらに怪しまれるといけない、ここにいる間は平民の冒険者として扱ってくれ、こっちも機関長と呼ぶ」

 

 「承知しました、ではお休みなさいませ」


 宿屋にて

 

 「しかし、驚いたな。ルイの奴、反則に近い事を思いついたな。そうか、リリィを追い回していた奴を俺の手で地獄に送りたかったが無理そうだ、残念だ」


 「いいのよ、あいつがいなくなってアヤノ家でバックアップで領は持ち直して最高の旦那様と結婚できる、私は幸せ者ね」


 「面と向かって言われると照れるな、さて気を散りなおしてジパン料理でも楽しむか、米はおかわり自由と言っていたな、腹は膨れそうだ」


 「魚料理が多いみたい、海が近いからね」


  船にて....


 「以上報告になります、何かハジメ様に伝える事はありますか?」


 「うむ、ちょっと話し合うか、思った以上にリリィ嬢がやる気なのに驚いたな、報告では町ではハジメにべったりなお淑やかなお嬢さんと言った印象だったが」


 イワオは後の直接の話し合いの時に妻エレナより苛烈な性格をしていて驚くことになる。オリバーがストッパーになっているだけで結構イケイケな性格をしている。かなり好戦的である


 「それだけ家族に対して情が深いのでしょうね、調べによると弟さんを非常に溺愛しているとか、あなたの考察では年が離れていて小さい時から面倒をみているから可愛くて仕方のないのだろうとの事ね」


 「やる気がある事はいい事だ、よかったなルイ、ハジメに無理な事をしないで済みそうだぞ、心おきなくリリィ嬢の安全策を練ってくれ、さっきも言ったがあの力はインフラ整備の力にもなる、死なせたくない」


 「はい、本当に良かったです、たった今思いついた案があります、後で必要な物資のメモを渡しますのでよろしくお願いします」


 (ルイの奴、さっきまで布団の中で泣いていたのに相変わらず切り替えが早い)


 「ヘレナにも言っておかないとな、ハジメの帰還のメドが立った、もうオリビア嬢への攻撃はやめさせよう、本気でロッシ家とは仲良くしたいのだ、下位貴族の家に嫁がせるくらいは許してもいいだろう」


 

 その後オリバー達は数日間観光を楽しんだが奉行所、オリバーの地元では治安維持部隊の詰所のような所に呼び出されることになる。何を言われるのか見当もつかないのであった。

 なんかジパン話に中々たどりつけない、初の長編章という事でない頭をひねってプロット?と言う物を考えているのですが、逆に筆が止まります。作者は乗りと勢いで書くタイプのようですね。しかし何とかやり遂げて見せます、もう何個も伏線貼っていますし、実は資料も買ったりしています。異世界はふわっとした設定でもいいけど日本が絡むとしんどいですねふわっとが通用しない事が多いです、最終的には異世界ジパンで通すかもしれません、でもなるべく日本テイストも入れたいです。


 機関長(ルイの間諜)のルイの呼び方.....心の中ではルイ様、言葉ではお嬢様にしています。間諜がルイに対して娘に近い感情を持っていると言う表現にしたいなと、小さいころから学院入学前の12歳まで護衛をしていました。情が移ったのでしょう、普段は顔を隠しているのでルイにばれていません。


 ルイの思い出の中では優しいおじさんだったので荒事をしているとは夢にも思っていません。結婚式には絶対呼びたいし子供の顔を見せたいとすら思っています。あの間諜この話聞いたら号泣待った無し。


 妻エレナより苛烈な性格をしていて驚くことになる....後のイワオとの話し合いでイワオですらドン引きするような発言をします。オリバーの前では何重にも猫を被っているようです。


 数年かかるから薬師の資格を.....イワオはもう全部の対蛮族対策はリリィとルイの考案した攻城兵器でいいじゃんと思っているので根の優しいオリバーには薬師は合ってるのでは?と思っています、将来の戦の無い時代に武人は必要ないとも感じているようです。


 今後のジパンでの話やリリィが提案してイワオがドン引きする発言が気になる方は下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!

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