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ロッシ家当主の苦悩

 ロッシ家当主のマルコさんのお話、名前?グーグルに聞いて今決めた。

 私の名前はマルコ・ロッシ、ロッシ家の当主で40歳だ。


 最近抜け毛が酷い、朝起きた時に枕に残る見るも無残に散った彼らを見ると何とも言えない気持ちになる。そういえばジパンに暗所で人間の髪を抜く妖怪・髪切りとか言う魔獣がいると聞いた、最近国交を開いたからこっちに来たのかな?帰ってくれないかな。


 それとなく城の宮廷医に聞いてみたらストレスが原因ですね。と憐れむような目で見られた。去り際にちょっと休暇取った方がいいですよ、とも言われた。


 取れるようなら取ってるわ、私が目を離すと王の側近が国費を使って勝手に〇〇221周年記念パーティーとかよくわからない事をしだす、ようは200年以上前の先祖が立てた武勲か何かを誇りたいのだろう、お前の家系はその200年間に何か国に貢献したのか?何故何も国に貢献もしていないのに偉そうにできる、我が国の辞書の厚顔無恥という欄にあいつらの名前を書いてやりたい。


 まぁいい、王はそれなりに賢王だ、パーティの企画を報告すると苦虫を噛んだような顔で阻止してくれる。もっと相談してくれればいいのに、あの王はロッシ家の影響力が大きくなるのを恐れているのだろうな、権力は欲しい、仕事をするうえであった方がいいに決まっている、しかし王権を脅かすほどの権力とかいらないから、今のくらいでちょうどいいんだよ、だってあんまり強権を持つと暗殺とかされそうじゃないか。私は孫、可能なら曾孫の顔を笑って見たいのだ。


 伝承にあるように週5日勤務、一日8時間勤務、完全週休2日制、年間休日124日、有給年5日支給そんな働き方をしたいだけだ。


 「連休か.....我が国の辞書にものってたけど私は知らない単語だな」


 職場環境に関してはもういい、問題はアヤノ家だ。あいつらは頭がおかしい、どいつもこいつもおかしい。


 まずは当主のイワオ氏だ。学院の同級生なのだが当時から私を困らせる事に関しては天才だった。


 「何故盤上競技部に?、なんか人とか投げたり殴ったりする部活に参加すればいいじゃないか、得意だろ?」


 「出禁になったよ、それに家で散々でやっているんだ、学院くらいは頭脳労働をせんとな」


 最初は下手だったが賭け競技を覚えたら私の次くらいには強くなった、それもやり方が陰気臭い。金を持っていそうな上位貴族にギリギリ負けてから賭けに誘うのだ、そうやって金を巻き上げていた、何度も注意をしたが1週間もすれば場所を変えてまたやり始める、いたちごっこだった。最終的には何故か私が教員に叱られる羽目になった「部長なんだから把握するのが務め」いや、お前も顧問なんだから把握する務めはそっちの方が大きいだろう。喉まで出かかったが教員に逆らっても百害あって一利無しだ、我慢した。


 そして今、「ちょっと蛮族の砦包囲するから、街道沿いに落とし穴とか谷とか馬房策とか砦とか、地図に書いておいたから作っておいて、砦の人員配置もよろしくな」


 アヤノ領内の包囲戦はアヤノ家と国で資金を出し合っているからまぁいい、領外は100%国庫支出だ。立てこもっている蛮族は皆殺しにしたいらしい、一人も逃さないって、私も蛮族には思うところはある、しかしそこまでやるか?どっちが蛮族かわからなくなる時がある。多少逃がしてももう蛮族の国は終わっている、しばらくしたら勝手に分裂して兄弟同士で殺し合いが始まって侵略どころじゃなくなるよ。


 次に娘のルイ嬢、非公式ながら運営されている国家運営委員会で政策が決まると時折見せる笑顔は可憐だと思う、末息子のマッテオがもういつの間にか調教、いや惚れているようだが、あの笑顔を見たら完全にノックアウトだろう。


 会議中にうちの親戚の若い連中が彼女を甘く見て喧嘩をふっかけると「それって、あなたの感想ですよね?」「なんかそういうデータあるんですか?」と、言いながら完璧なデータを武器に次々と論破をして心を折る。「素人質問で恐縮なのですが.....」から始まる詰めは相手が泣いても終わらない。会議の参加者からはあの言葉は人を殺す呪文と呼び、恐怖の対象となっているようだ、フォローするこっちの身にもなってほしい。


 そしてイワオ氏の奥方であるヘレナさん、すっごい暗躍している、超短期間ダイエットでもしたのか、化粧でもしたのか、とにかく息子を失った悲しい母親を演出して色々な場で「私が至らないばっかりに息子が....」「もうどうすればいいのか....」と涙ながらに我が娘オリビアの事も交え相談風説明からの娘の社会的抹殺は進行している。娘が悪いのは重々承知している、でもね。ハジメ君生きているよね、ルイ嬢があまりにもすぐに密偵を使いまくってるからおかしいと思って調べたら新天地でもうパートナーを見つけて楽しそうに生きているよね?


 王側に知られたらめんどくさいから黙っているけど、どうせ側近共が「王に虚偽報告をするとは何事」「この際成敗してくれる」とか言い出すだろう、そもそもそちらがコウタの情報を共有してくれたらこんな事にならなかった、それにアヤノ家を成敗?数十年規模で何とか達成して兵の大半は死に、国土の半分は荒れ果て得るものは何もない。それでも希望的観測だ、その間にアヤノ家に傑物が生まれたら最悪国土はもっと小さくなるだろう、王の側近は無い頭を使わなくていいから自宅の庭で茶でも飲んでてほしい。


 そして最後にハジメ君、アヤノ家の中では常識人なのだろう、でもやっぱりアヤノの家の子だ、娘オリビアとコウタが雑談している所に突っ込んで何故か決闘して負けて死んだ事になっていた、私が報告を受けた時はもう死んだ事になった時だった、早い、判断が早い!重ねて言うがオリビアが悪いのは分かっている、でもね、週1で我が家に来てたよね?私か妻に相談できたよね?自分の家族にも相談できたよね?なんで手綱が外れた狩猟犬みたいなスピードで猛ダッシュをするんだ?


 それで調べたら新天地で速攻でパートナーを見つけて、あっという間に同棲してからの交際スタート、相変わらず判断が早すぎる、人生を全力で楽しんでやがる。パートナーの女性の絵を見てビックリしたよ、そもそも君は娘の事はタイプじゃなかったんじゃないか?いや、娘が悪いのは分かっている。


 アヤノの連中は転んでもただでは起きないじゃない、転ぶときは相手の服を掴んで一緒に転んで起き上がる時は相手の顔を踏んで起きるタイプだ。


 イワオとルイ嬢、同じ時代に生きているのは奇跡に近い、何とか我が末息子をあの悪魔のアヤノ家にいけにえに捧げて我が国は黄金期に入るだろう。何故か息子は最近は何となく嬉しそうに週2の地獄の訓練に通っている、かわいそうにもうアヤノ家に洗脳されているようだ、本人が幸せそうだしいいか。しかし私の頭皮は暗黒時代に突入だ。


 私の髪よ、君はどこに行こうというのだね?


 ロッシがイタリア系の名字なので先生に「イタリア人男性、40~50代 名前」で検索して秒でマルコに決めました、候補にマリオがありましたが何か偉大な物を感じたのでやめました。


 本編でずっとイワオ氏と呼んでいるのが不自然だったので急に同級生の部活仲間にして名前も決めた感じです。


 暗所で人間の髪を抜く妖怪・髪切り.....妖怪辞典を買っちゃったんだもん、意地でも使いたいんだ。


 私は孫、可能なら曾孫の顔を笑って見たいのだ。実は人生の目標はイワオと一緒。二人で飲むときは軽口を言い合えるくらいに仲がいいんですよ。


 そもそも君は娘の事はタイプじゃない、実はこの辺りも少し思う事があるのでいつか書ければと思います。凄い難しいですけどね。


 マルコさんの髪の行く末が気になる方も気にならない方も下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!

 


 

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