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婚約者といちゃつく奴を注意したら決闘となり敗北~すべてを失った男の物語  作者: 松ボックリ


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父 イワオ・アヤノ ロッシ家との取引

 父イワオは考える。この先生き残ることができるのか。



 今後の予定はXでも告知しますね。


 https://x.com/home?lang=ja

 ワシは、ちょっとだけ運がよかったのかもしれない。少しでも何かが欠けていたら数代先にはアヤノ家は弱小貴族にまで没落していたであろう。


 まずは嫁、心の内だから言える事だが、とにかくよくできた妻だ、いや、考え事だ、誰かに聞かれる事は無い。とにかく美人な妻だ、女神と言っても過言ではない、一目見た時から夢中だ、遠い親族の下級貴族だった、たくさんの男から言い寄られていた。


我が家とは釣り合いが取れない。そんなの関係ない、暇を無理やり作っては会いに行き口説きまくった。そして交際にこぎつけた。


家格が合わないと反対されたが、もう隠居した父との話し合い(殴り合い)で解決した。戦いに疲れて帰宅した時のヘレナの笑顔は最高の癒しだ。


母としても申し分ない、ワシは不器用な性格なのだろう、子供たちとうまく会話ができない事が多い、その時は妻がフォローしてくれる。


 そして息子のハジメ、アヤノ一族のルーツとなる地ではいちを意味する言葉だそうだ、一番目の子供だからルーツに倣ってハジメと名付けた。素直でいい子だ、覚えもいい、武の才能もある。趣味がかわっているが趣味くらいは他人に迷惑をかけなければ何でもいい。欠点と言えば優しすぎる所.....と思っていたが、これも時代だ。ワシのような男はもう古い。長所なのかもしれない。


 最後に娘のルイ、武家だからと言って中性的な名前にしたが今となってはかわいそうな事したかもと思ったが本人は気にしていないようだ。「私に強くあってほしいと思って付けた名前でしょ?嬉しいよ」との事。


 あの子は一言で言えば天才だ、しかしワシは古い人間。女子は家を守るべしと考え、あの子の事を考えてやれなかった。しかしハジメが熱心にルイの提案を押してくる、鬼気迫る勢いでだ。あまりにも真剣に提案してくるものだから根負けして了承した。まさか、ここまでやるとは思っていなかった。ざっくり言うと小麦等の農作物の生産量が3倍になった。


 そのほかには低地の水源から高地に水を引っ張る方法など多岐に渡り才能を発揮した。気が付けば非公式ながら国を動かせる立場になっていた。


 戦いはもうほとんどない、100年前に蛮族に取られた都市もあと一つだ、ワシの代で取り返せるし、奴らに恐怖を植え付ける自信もある。しかし、散発的な辺境への襲撃はあるだろうが戦の無い武家はどうなるだろうか?衰退しか無い。


 運がいい事にここ数十年は関係が良好な文系の名家ロッシ家のオリビア嬢とうちのハジメとの婚約がなされた、ロッシ家とアヤノ家が組めば衰退するどころか2位貴族、下手したら1位貴族も夢ではない。


 ロッシ家の当主は話が分かる男だ、ワシが戦で多少諜報の為に用途不明の資金を使おうとも「必要な事」と割り切って処理をしてくれる。昔は金食い虫だの臆病者だの罵詈雑言だったらしいがあの男は文官なのに戦をわかっている、剣で切るだけが戦では無いのだ。


 ただ事件が起きた、オリビア嬢が何故か王が庇護するコウタとかいう準貴族に懸想でもしたのかハジメを蔑ろにしてきた。まだ若い、遊びたい気持ちでもあるのか、ちょっとロッシ家で注意してもらえば済むだろうと思ってた矢先にハジメが暴走した。


 色々あってコウタと決闘をして負けた、王の庇護下である知の権能持ちの文官コースの下級生に負けたのだ。王は隠していたが間違いなく戦いの権能も持っていたのだろう、しかし武家であるアヤノ家としては大恥物だ。嫉妬心は仕方がない、ワシがハジメの年でヘレナが同じことをしていたら家の力を総動員して相手を消していただろう。ハジメの優しい所が裏目に出たようだ。


 まわりに示しをつけるために(はらわたが煮えくり返るのを我慢して、同じ民族の重犯罪者の若者の首を用意してハジメの死を偽り、息子を国外に逃がした。


 妻と娘は泣いていたがワシはそんなに心配していなかった、そんなヤワに育てていない、その気になったらその辺の草でも食べて生き抜くだろうと信じていた。案の定暴走した娘と執事長の報告ですぐに深いお付き合いをしている女性がいると判明した。姿を模写した絵を見た時は苦笑するしかなかったがな、ワシの息子だと再確認できて少し嬉しかった。


 そしてルイによるハジメのアヤノ家帰還計画、悪くない落としどころだ。多少運もいるがハジメ夫婦とルイ夫婦が頑張ってくれるのを祈るほかない。親としては身分が保証された自領で息子が幸せであればそれでいい。


 さて、息子が帰還するまでにどうしてもやらねばならぬ事がある、まずはハジメが国外に逃走するきっかけを作った最大の原因コウタの排除だ。聞けば催眠に近い権能があると言う、戦闘能力もかなりのものだ、少なくともハジメ以上。こいつの排除。



 そしてロッシ家との関係修復、戦の無い時代が来れば我が家は権力を失う、オリビア嬢がやらかした事をカードにある程度譲歩を引き出した上での関係修復を狙う。オリビア嬢には洗脳に近いとされる権能の被害者なので多少の同情はするがヘレナが動いている。きっとあまり幸せな人生は送れないだろう。



 非公式ながらロッシ家当主と会談を行った、まずは城内人事をある程度動かせるロッシ家の力でコウタの監視役を徐々にアヤノ家の精鋭に変えていく、これで好きなタイミングでコウタを抹殺できる、王のメンツもあるだろう、数年後だな。



 そしてロッシ家の末息子をルイの婿とする。ルイは反対するかと思ったが、「あの男ならいいよ、馬鹿じゃないし、姉の事もあるからアヤノ家当主の私に口出しできないでしょ、恨みがあるのは姉だし」との事、ハジメが関わらなければ徹底的にリアリストである、ある意味武家の血なのかもしれないな。



 最後に息子の伴侶、今はリリィ嬢の事。執拗に追い回していた北の国のブゥタ3位の三男、偶然にも我が家の軍需物資の秘密をを大陸外の国に売り飛ばそうとした。



 近いうちにブゥタ家に証拠と共に抗議しよう。会った事があるが三男はアホウだが当主はそれなりに聡明だった記憶がある、即追放だろうな。



 ついでに偽物の我が家の刻印の情報も海外に流した、意気揚々と持ってきた所にロッシ家に対処してもらおう。これでロッシ家に恩を売ることが出来て、国としても我が家から軍需機密を盗んだと言うカードも手に入れられる。戦が無くなったとしても我が家の影響力は残り続けるだろう。


 時代は変化する、ついていけない者は没落あるのみだ。ワシは孫、曾孫の顔を笑って見たいのだ。

ギリギリかな?現在23時5分、今から誤字脱字チェックして23時50分に上げれる瀬戸際です。


 イワオは、前にも書きましたが決して脳筋キャラではありません。アヤノ家史上最高の知略家でもあります。作者は一人でなんでもできるチートキャラは作らない方針ですが、この親父は放っておくと建国するレベルで無双しだすから困る。


 ストッパーがいない、お父さんは最強なのだ。何とか踏みとどまってもらいます、頑張れ王様、まだ何も考えていないけどイワオを止められるのはもう王権しかない。


 嫁に惚れて大事にするところは親子そっくりです。オリバーもリリィのぞっこんです。


 その辺の草でも食べて生き抜くだろう.....昔見た翔んで埼玉から、爆笑しました、埼玉旅行の際に埼玉のスーパーでその辺の草丼を食べました、美味しかったです。


 ルイの考えた低地の水源から高地に水を引っ張る方法、「スクリュー式ポンプ(アルキメディアン・スクリュー) と風車との組み合わせ」を使いました、ググってください。


 オリバーはオリビアも大事に想っていましたがぞっこんまでではなかったようです。その辺の話もいつか書ければと思います。何故心に隙ができたかもね。


 次のアップは明日の朝8時の予定、まだ何も考えていない。書きたい話は頭の中にいっぱいあるけどどれから手を付ければわからない。眠気と戦いながら徹夜で書きます。布団の誘惑に負けたらゴメンね。


 「今後の展開も気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!


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