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その7  紅蓮隊

滅びかけの異世界の人々は、白猫少女を歓迎した。

しかしそれが意味するのは…彼女を救世主と見做しているという事であり、既に次の行動まで決められてしまった彼女にはただその道を歩くしかない。

心が追い付かないのに、足は止められない。

 エリオンで行われた“降臨祭(こうりんさい)”の翌日。

 セイはエリオンの周りに張り巡らされた木の柵の外側まで来ていた。


神徒(しんと)様、本当によろしいのでしょうか?」

「よろしいかと言われても、あたし良く分かんないし」

 セイが今いるここはエリオンの街の東側、何やら大型の施設だった。周囲は練兵場とでも言うべき殺風景で、今も屈強な男たちが魔法や戦闘の訓練を行っている。

 ここは“紅蓮隊(ぐれんたい)本部”。

 祭壇(さいだん)と戦い、エリオンの土地を広げる戦士達の本部基地だった。






 紅蓮隊は8人目の神徒セイの降臨を受け、ヴォンダーン攻略の準備を始めていた。

 エリオンに神徒が現れたら、とにかくまず“機甲(きこう)の祭壇”攻略をする…彼等の中ではこれが常識らしく、気乗りしないセイなどお構いなしに大規模な作戦の準備が着々と進められている。

 今日はそんな紅蓮隊が、作戦打ち合わせのために早速セイを招待したのだ。


 セイとミカハチを迎えた紅蓮隊の幹部は、セイの意向にやや不満げだ。

「セイ様、かつて我々と共にヴォンダーンで戦った過去の神徒様達ですが、彼等の傍には常に紅蓮隊の戦士が付き従っていました。その人数については様々でしたが、1人というのは前例がありません」

「前にも言ったけどあたし、歳の近い女の人がいいの。そういう人だったらもっと居ても良いけど」

「神徒様…重ねての説明になりますが、紅蓮隊の女性隊員はその多くが開拓部隊の所属です。哨戒部隊に所属しているのは先に紹介させて頂いた1名のみで…」

「じゃあそれでいいわよ。それにペトリエも来てくれるって言うし」

「ペトリエさん…でもあの方は紅蓮隊ではありませんよ?まあ紅蓮隊に所属していない者が神徒様に付き従った前例自体はありますが…」

「と言ったって、どうせミカハチを(おとり)にして進むんでしょ?あたしに付いて来る人は少なくてもよさそうだけど」

「もしもの事があっては(まず)いですから、護衛は多い方が良いかと思います。それに現総隊長のご子息とその側近が、貴女の護衛をしたいと言っていたそうですが」

「…」

 セイがあまり隊員を連れて行こうとしない…それについてこの幹部は妙に食い下がって来る。しかしセイは群青(ぐんじょう)真紅(しんく)双眸(そうぼう)で、その幹部に懐疑的(かいぎてき)な視線を向けている。

(降臨祭で絡んできたあの人の差し金か…。自分が断られたからって他人を使って説得しようとは)

 セイは目の前の幹部では無く、その背後…降臨祭でセイに同行を申し出てきたナイーゼという男の事を思い出していた。


 そうこうしていると、紅蓮隊の建物から見覚えのある人影が出てくる。

 2m近い身長、全身茶色のツナギ、顔の見えないマスク、空色のポニーテール…前が見えているのかも分からないようなそいつが、まっすぐセイの元に歩み寄る。

「来たな神徒様」

「あ、スーマグレオさん…だっけ?」

「スーマで良いよ、皆そう呼んでる」

 降臨祭でもセイと話した、若い女性の紅蓮隊員。

 スーマグレオと名乗ったその戦士が、再びセイの前に現れる。











「神徒サマはチビで細いな、こんな身体で本当に強いのか?」

「…失礼ね、これでも跳んだり走ったりは結構できるのよ?」

「マジかよ。神徒は見かけによらんと聞くが」


 紅蓮隊本部が指定した予定時間はまだらしい。

 実際ここには、まだ関係者が集まっていないようだ。

 という事で、セイは紅蓮隊員スーマグレオと交流を図る。


 今はセイが、胡坐(あぐら)で座るスーマグレオに抱えられる形になっている。彼女は無遠慮にセイを触って来るが、とりあえずセイは彼女にされるがままになっている。

「神徒サマはふわふわだな」

「どう、可愛いでしょ」

「うちの近所の猫に似てる。虫を捕るのが得意そうだな」

「ちょ、あたし元々人間だからね?そんなことしないし」

「人間…か。神徒は元々、異世界で死んだ人間らしいな」

「そうだよ。よく覚えてないけど…確か15歳くらいだった(はず)ね。そういえば貴女は何歳なの?」

「17歳」

「あれ、以外と歳が近い。その年でそんなに身体が大きいのね」

「まあな」

「ていうか、なんで手足どころか顔まで服で(おお)ってるの?あたし貴女の性別だって最初良く分からなかったんだから」

「そんなの気にすんな、どうでも良いことさ」

 スーマグレオは抱えたセイの耳や頬を好き勝手に弄り回している。セイとしても図体が大きく口数の少ない彼女のことがやや怖いのだが、セイに触れるスーマグレオの手つきは柔らかい。

(この人ぶっきらぼうだけど、もしかして悪い人じゃないのかな。少なくともあの偉ぶってた人より良いなあ)

 しかし、そんな悪くない雰囲気をミカハチがぶち壊す。


『神徒のご指示で、対象の固有名を当機に登録することが可能です』


 いつも通りのミカハチに、セイは呆れて半眼になる。

「…あんた、空気も読めないの?もー…この人はスーマグレオだよ」

『対象の固有名を「スーマグレオ」と登録しました。誤りがあれば修正をお願いします』

「スーマでいいよ」

「そんなこと言ってもこいつ融通(ゆうづう)が利かないから無理だよ」

「ふーん、まあよろしくな護送機」

 (いや)な使命に挑むのだから、せめて自分の思うように進めたい。そういう意味では、セイはスーマグレオと上手くやっていける予感があった。






 セイとスーマグレオが(たわむ)れている、紅蓮隊本部の練兵所の端。

 そこに、数人の男達が押しかける。

「神徒様、ここにいらっしゃったか!」

「あ、貴方…」

 やって来た男達のリーダー格は、セイも顔を覚えていた。

「覚えてくれていたとは光栄だ!やはり俺様の力が必要だと分かってくれたのか!?」

 そいつの名はナイーゼ。

 セイの使命に同行を申し出た、紅蓮隊の男だった。


「おいスーマグレオ!お前が辞退すれば話が早いんだぞ!」

「あのなぁナイーゼ、それをわたしに言っても何も変わらんぞ」

「黙れこの小娘が!俺様は紅蓮隊総隊長の息子だぞ!?」

「だからそれをセイに言えよ」

「言ったんだ、降臨祭で!だが神徒様に断られたんだ!」

「じゃあ諦めるしか無いな」

「そ、そんな生意気な態度でこの俺様に…!?」

 セイが止める間もなく、現れたナイーゼはスーマグレオと口論を始めてしまった。口論と言っても…ナイーゼがスーマグレオに一方的に絡んでいるだけのようだが。

「そもそも!俺様は26歳にして総隊長直属の部隊長だが、お前はただの一般隊員だぞ!俺の指令に従え!」

「わたしはあんたの部下じゃないだろ」

「そ、それはそうだが…!お前より俺様達が相応(ふさわ)しいだろ!」

「だから、それをわたしに言っても何も変わらんだろ」

 いい加減鬱陶(うっとう)しそうなスーマグレオは、セイを雑に抱き上げてナイーゼの方に突き出す。

「神徒サマ、ナイーゼとお話ししてくれよ」

「ええっ、あたし!?」

「当たり前だろ」

「そんなこと言われても、この人断ったのにしつこくて」

「なっ…!この俺様がしつこいだと!?!!?」

「声でかっ…」

「す、すまん!!」

 基本的にナイーゼの声は大きく、聴覚の鋭いセイはその圧が苦手だった。耳を抑えて怯えたようにするセイを前に、ナイーゼはおろおろとしているだけだった。











「これより、ヴォンダーン攻略作戦の会議を始める」




 紅蓮隊本部・会議室。

 厳つい顔の男達が並んで座っている。

 定刻になり、予定されていた会議が始まる。


「20年振りに、エリオンに神徒様が降臨された。通例に(のっと)りヴォンダーンの“機甲の祭壇”を停止させる作戦を開始する」

 そこまで広くないその一室に、紅蓮隊幹部が集まっているようだ。屈強な男達が大勢居り、今議長を務めているその男が総隊長…ナイーゼの父らしい。

 セイはその横で、黙って座っている。

「ヴォンダーン攻略はエリオン東部の安全を確保するために重要であり、またヴォンダーンで得られる魔動機(まどうき)や金属資源はエリオンの発展に寄与(きよ)するものである。神徒無くしての作戦遂行は困難であるからして、この貴重な機会を逃すことは許されず…」

(ずーっと難しい話してる…)

 現状暇なセイは、参加者の顔ぶれをとりあえず見ておく。

 偉そうな数人は、降臨祭でも顔を合わせた人だ。部隊長だと自称したナイーゼも居る。女性はどうやら末席に居るスーマグレオ1人のみで、やはり紅蓮隊に女性の戦士は少ないようだ。

 そしてここには…同行を申し出たペトリエの姿が無かった。

「作戦は慣例通り、護送機を囮にするものを採用する。過去の戦闘記録を考慮すると、護送機の魔動防壁はヴォンダーンの兵器全般を耐えられると思われる。そのため護送機に先行して頂き、紅蓮隊が群がる機兵を破壊しながら進軍する」

(皆はやる気満々なんだね、あたしは付いて行けないなぁー)

 自分と周囲の空気の差に、セイは辟易(へきえき)としている。


 確かにセイはエリオンで、神徒として歓迎された。

 神徒としてちやほやされるのは悪い気のしなかったセイだが、しかしやはり神徒としての使命に乗り気になれず、次の祭壇に向かう気分にはとてもなれなかった。しかし周囲は神徒であるセイに、当然“祭壇の封印”…危険な使命の遂行を求めている。その意識の差が、セイにはどうすることもできなかった。


「…20年前に現れた7人目の神徒様は強力な固有魔法を持っていたため、6人目の時とは異なる攻撃的な作戦を取ることができた。セイ様、貴女はもう固有魔法を発現(はつげん)しているのでしょうか?」

「…えっ?な、何!?」

 自分と関係のない難しい話ばかりされていたため、セイはぼーっとしながら周囲の話を半分聞き流していた。そんな中で急に自分に話を振られ、セイはびっくりして毛を逆立てる。

「あたしの…何?」

「固有魔法です、神徒様」

「あ、えーと…まだ何も」

「そうですか」

 しかしそれを問うた総隊長は、別に落胆した様子も無い。彼はまるで当たり前のように話を進める。

「神徒様がエリオンに辿り着いた時点で固有魔法を発現している事は極めて稀ですからね。通常通りの作戦としましょう」

「…わかりました」

 とりあえず今回の作戦は、過去と同様になりそうだ。

 ただの囮ならセイのやることも少ない…彼女はとりあえず胸をなでおろす。






 しかしそんな結論に反抗する者が1人。


「総隊長、1つ宜しいでしょうか!?」


「…どうした、ナイーゼ部隊長」

 部隊長のナイーゼが異議を唱えたのだ。

「神徒様の護衛が一般隊員ただ1人というのはどうかと思います!やはり精鋭部隊が随伴(ずいはん)するべきかと!」

「だが神徒様は…」

 しかし誰も聞いていないのに、ナイーゼは持論を展開し始める。

「やはり神徒様の安全を考えて、精鋭部隊と共に後方を進むべきかと思います!進軍はやはり紅蓮隊中心で行い、困難な戦局になった場合のみ、6号機以降の護送機に搭載されている兵装“閃紅砲(せんこうほう)”を使うのです!」

「…」

「そして神徒様の護衛となれば、私の率いる精鋭部隊こそが相応しい!神徒様もあんな小娘を連れて行くより、私の安全な策を採用すると良いでしょう!」

 熱い持論を展開するナイーゼ。

 セイは他の幹部達を見回す。

 隣に居る総隊長は、明らかに不機嫌な感じを隠さない。だが他の幹部達は、不服そうなのに誰も何も反論をしない。

(あのナイーゼって人が、きっと予め幹部の人達を丸め込んでいるのね。でも…)

 しかしナイーゼの発言の裏に、セイは“保身”と“手柄”という欲を感じてしまう。総隊長の発言からするに…護送機囮作戦は今まで何度もやっており、それで神徒が死んだことは無さそうだ。それなのに神徒を前線から下げたいという彼の発言の裏を考えると…そういう結論が有り得ると思えた。

「ねえナイーゼさん」

「どうだ神徒様!?」

「あたしは別に、総隊長さんの作戦でもいいんだけど。今までだって別に何とかなっていたんでしょ?」

「ま、まあそれはそうだが」

「じゃあ別にあたしはちょっと危険でも良いよ。その分紅蓮隊の人達が安全になるんでしょ?」

「う、うむ…」

「じゃあいいじゃん」

「で、ではやはり俺様の部隊が護衛に…」

「だからいいって言ったじゃん。紅蓮隊が護送機を襲う敵を倒すんなら、そっちの人が多い方が良いでしょ」

 なおも食い下がるナイーゼ。

「しかし!俺様の策の方が君は安全だぞ!?」

「別に貴方の護衛はいらないよ」

 しかしセイは、それを冷たくあしらう。


 会議は結局、当初の予定通りという事で幕を閉じた。

 ナイーゼは残念そうに去っていった。

 徐々に幹部が去っていく会議室…スーマグレオがセイに歩み寄る。

「あれで良かったのか、神徒サマ?」

「いいよ別に」

「そうか、じゃあよろしく。ちなみにわたしは初めての実戦だ」

「え、初めて!?」

「まあな」

「だ、大丈夫なの…?」

「ああ、任せろ」

「ならいいけど…」

 そう言いながらも…セイは内心複雑だった。

(あたしは別にこの世界の人がどうなろうと、使命を全うして聖地から元の世界に帰ることができればそれでいいじゃない。危ない事だってイヤだし、じゃあもうナイーゼさんの作戦に乗った方があたし的にはよかったような…)

 自分の考えがちぐはぐで、腑に落ちないセイ。

(もしかして転生前のあたしはナイーゼさんみたいな、ああやって偉ぶる人が嫌い…だったのかな?まだ思い出せないけど、以前のあたしはどんな人間だったんだろう)

 釈然としないながらも、セイはスーマグレオと共に会議室を後にする。











「セイちゃんお疲れ様!やっと会議が終わったのね!」

「あ、ペトリエ来てくれたんだ。てっきり来ないかと思ったよ」


 セイがスーマグレオと共に建物の外へ出ると、待たせていたミカハチの傍でペトリエが待っていた。表情の見えないスーマグレオに苦手意識のあるセイは、ぱっと明るい顔になってペトリエに歩み寄る。

彼女の服装は前と同じようだが、背よりも長い銃身の武器を背負っている。

「ペトリエ、何でこの会議に来なかったの?」

「私は探索師であって紅蓮隊とは関係無いからねぇ、こういう場所には呼ばれないのよ。紅蓮隊は部外者に厳しいのよ」

「ふーん」

 セイの頭を撫でるペトリエの興味は、セイに付いてきたスーマグレオに向く。

「で、貴女なのね?セイちゃんの護衛に選ばれたっていう紅蓮隊の隊員は」

「ああ、わたしはスーマグレオだ」

「私は探索師のペトリエ、よろしくね!」

「その獲物…足手まといって訳じゃあ無さそうだな」

「まあね、それなりに。スーマグレオちゃんは身体が大きいわねぇー」

「スーマでいいよ、姐さん」

「姐さんって…(いか)つすぎないその呼び方?」

 かなり性格が違いそうなこの2人だったが、意外と相性は悪くなさそうだ。その点を気にしていたセイは内心ほっとする。


「なあ姐さん、その獲物の具合を見せてもらっても良いか?」

「いいわよ。そのつもりで来たんだし」

「じゃあセイ、わたし達は練兵場に行くがどうする?」

「あたしはいいや、戦わなくてもいいみたいだし」

「セイちゃん、また後でねー♪」

 そう言ってスーマグレオとペトリエは、練兵場へと行ってしまう。

 会議でくたびれたセイは、ミカハチの小屋に入って寝床に倒れ込む。




『“機甲の祭壇”は、比較的攻略が容易な祭壇です。早い段階での攻略をお勧めします。エリオンの民衆も歓迎し協力してくれるでしょう』


 くつろぐセイに、ミカハチが語り掛ける。

 目を閉じて横になっていたセイは、むくりと起き上がる。

「…あんたの声を久しぶりに聞いた気がするわ」

 休憩を邪魔されて微妙に不機嫌なセイだったが、少し考えてからミカハチに問う。

「そうねぇ…なんかとんとん拍子に話が進んじゃってるんだけど、あたしそのヴォンダーンって国の事も“機甲の祭壇”の事も良く知らないのよね。せめて作戦前に、それだけは聞いておきたいわね」

『了解致しました』

 そうして窓の外を見るセイに、ミカハチが説明を始める。

『エリオン湖東部の広域は、かつて“ヴォンダーン”と呼ばれる国でした。小型魔力炉を動力源とする機甲兵が人間を駆逐し、現在では機械が機械を生産する無人の国となっています』

「機械の国…」

『ヴォンダーンの“機甲の祭壇”は、かの国全域の機械全てを運営する装置です。これを停止することで国全体の機械が休止状態になります』

「ふーん、一個目の祭壇でゾンビが動かなくなったのと同じようなもんね」

『“機甲の祭壇”は、比較的攻略が容易な祭壇です。早い段階での攻略をお勧めします。エリオンの民衆も歓迎し協力してくれるでしょう』

「え、あんたの情報もう終わり?」

『はい、その通りです』

「このポンコツ…」

 あまりに薄い情報だったため、セイは不貞腐(ふてくさ)れて寝転ぶ。

 しかしミカハチはお構いなしに、退屈そうなセイに構う。

『もし退屈されているようであれば、当機が保有しているこの星の昔話や物語を聞いてみませんか?』

「…好きにすれば?あたしは寝るから」

『了解致しました』


 セイは目を閉じる。

 ミカハチは勝手に喋り続ける。

『遥か昔、寒冷化が始まる前からこの星の南北の極点には広大な凍土が存在していました。その地には“氷の下に眠る巨獣”という伝説があり、寒冷化と関連付けて語られることもあります』

「んー…」

『元々この星の極点付近にあった広大な凍土は、人間が活動できない低温地帯でした。遥か古代にはその凍土を生んだ存在が居るのではないかという伝説が多く存在し、それらが集まって生まれたのが“凍土の巨獣伝説”です。この伝説には様々な形が存在し…』

「…」

 白猫少女が眠りに落ちる。

 六脚ロボはそれでも構わず話し続ける。

これを読んでくれている方々に感謝を。

セイにもきっといつか良いことがありますよう。

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