表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滝沢茜の事件簿  作者: 安西邦彦
PR
7/15

追跡

滝田茜の事件簿

7.

六本木ヒルズ地下駐車場PM8:55

赤いトヨタ車の中で茜は、自分を空しくして、ひたすら待っていた。

赤いスポーツカーが帰ってきたら、あの女の後を、尾行つける積もりだ。柳沢健太にも気付かれないように。

その日の深夜になって、あの赤いスポーツカーが、ゆっくりと居住者用のスペースに進入してきて、停車した。

茜は、気付かれないように車の陰から、様子を窺う。

最初に現れたのは、健太だった。黒のブルゾンは彼の普段着だと一目で確認できた。

少しやつれたように見える。

バタンとドアが閉まる音がした。健太が、外車の運転席側から女が下りるのを手伝い、開け閉めしてるらしかった。

女は、派手な白いブラウスにミンクのコートを羽織り、サングラスをしていて、表情は読めなかった。

女優の赤塚真理に見えなくもないが……。

女は、エントランスからヒルズのエレベーターホールに向かって歩いていく。その後を健太がついていくのだが、ツアー用のスーツケースを引いていた。

茜は、車から車へと姿勢を低くして尾行ついて行った。

時々、女がトランクを気にするように振り返り、ヒヤッとしたが、とっさに壁の間に隠れた。

どうやらトランクに気を取られ見られなかったみたいだ。よほと大切なものが、入っているらしい。

茜は、思わずこのスリリングな状況に、笑いそうになる。が、慌てて声が聞こえないように、手で隠す。

( 探偵って、こんなに楽しんだ。癖になりそう!)

エレベーターに二人が乗り込むのを確認して、茜は階数表示の数字をじっと見入る。

……37…38…39…40。40階だ!すぐに呼出しボタンを押す。早くきて!エレベーターを待つ間、茜は、ジリジリするような気分を味わうのだった。

(つづく)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ