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滝沢茜の事件簿  作者: 安西邦彦
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4/15

赤いスポーツカー

滝田茜の事件簿

4.

「健太を探してるそうですね?」と彼は、言った。トレーナーの関根と、彼は名のった。

頭の髪の毛が後退し、赤銅色に焼けた肌をしていて、どことなくジャズのナベサダに似ている。

とても気さくな江戸ッ子という感じに、茜は好感を抱いた。

「先週から出てきてないから、心配していたんです」と、関根は眉間に皺を寄せて言った。

先ほど見たスポーツカーに、彼らしい人物が乗っていたことを話すと、

「それって、もしかしたら赤いやつかい?」

「はい、真っ赤なスポーツカーでした。」

「それだったら、六本木ヒルズに入っていったよ。2時半ごろだったから、多分。珍しい車だったから、ついどんなやつが運転してるんだろうって、見たんだ。」と関根。

どんな人でしたかと訊くと、彼は嬉しそうに、

「それが女だったんだ。確か女優の赤塚早苗にそっくりだったなぁ。あれは本人だよ。」と、言った。

赤塚真理は、最近映画によく出てる女優で、アカデミー新人賞女優だが、不倫騒動を起こした記憶がある。フライデーですっぱ抜かれた。かなりの美人だが、プライベートは秘密主義であると、週刊紙で読んだ記憶がある。

関根が見たドライバーが赤塚真理なら、何故彼は、その車に乗っていたのだろうか?

彼女は、関根に礼を言うと、お互いに連絡できるよう電話番号を教え合い、六本木ヒルズに向かったのであった。

(つづく)











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