↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/54

彼が知った日

100年物のローズブラットはとても大きく、割ってみない事にはその美しさはわからないが、期待できる大きさだ。


「これでみんなの、マジックアイテムが作れるな!!」


ロトが誇らしく言う物だから、マーサが手を叩く。


「流石ロト様です!簡単にこんなレア魔物を倒せるとは!!流石勇者!!」


「私と共同でだがなぁ」


「おだまりなさい破廉恥シスター!!」


「へーへ」


マーサに手を振ってミッシェルはローズブラットに大興奮なライオットを見ている浩一達の方に行く。

そんなミッシェルを浩一はじーっと見ている。


「ん?どうした浩一、そんなに見つめられると熱くなってしまうな」


「ミッシェルさん何かありました?」


「……んにゃ?何もないが?何か変か?」


「なんか怒っているような寂しそうなような気がしたんですけど、気のせいですか?」


ミッシェルは、笑顔を深める。


「せっかく私が協力して倒してやったのに、黙れって言われたんだぜぇ?そりゃショックだよ、私も褒められたいな。こ・う・い・ち。」


浩一の耳にフーと息をかけてやれば浩一は顔を真っ赤にさせる。


「み、ミッシェルさんもすごいと思いますよ!けど引っ付かないで!」


「そうですわ!離れなさい小娘!!」


浩一が逃げようとして、ねぎまが叫ぶ、


「うるさいネギだな、折るぞ」


「折られても折れぬネギ!それがねぎまですわぁん!!!」


「浩一」


ミッシェルが手を出すので浩一はねぎまをミッシェルに渡す。


「あぁん、浩一様ぁん、なぁんぜぇん」


ミッシェルは思いっきりねぎまを折ったのだった。


ミッシェルの爆速馬車でもうすぐ二つ目の町を越えようという時だ、オーガが冒険者達を襲っていた。


「お、戦闘訓練には手ごろじゃないか」


ミッシェルの言葉にロトが言う。


「俺とミッシェルさんは負傷者の保護をするからみんなはオーガ達を倒すんだぞ!!」


「「「「「はい!」」」」」


「ライオットとリラも負傷者の手当を手伝っておくれ」


「はい、わかりました」「任せろ!」


わっと浩一達がオーガに襲い掛かり、オーガ達は負傷した冒険者よりも浩一達を敵と断定し、対抗してきたためミッシェル達は難なく負傷者の保護ができた。


「浩一様ぁん!今ですわぁん!!」


ねぎまの一声で、最後のオーガを浩一が切り伏せた。


「な、何とか倒せた、1体だけだけど」


集落が近かったのか、後から来たオーガも居て、他のメンバーは2~3匹倒しているのに対して、浩一は1体だけ、Bランクモンスターなので手こずるのは仕方ないだろう。


ランクと言うのはそのランクのモンスターが倒せるという意味だが、Bランクの魔物一体に対して冒険者一人の計算だ、なので群れを作るモンスター討伐はパーティーで行う、逆に群が大きければBランクモンスターでもAランク、最悪SSランクの討伐になる事もあるのだ。


簡単にオーガを倒していたアイリッシュはリラと一緒に負傷者の手当てをしていた。

5人パーティーの冒険者達はみな、酷い傷だったが天才魔術師のアイリッシュと癒しの踊り子リラ、そして最強シスターのミッシェルの手当は素晴らしく、ハイポーションと魔法で負傷者0人になった。


「す、すげぇ、まるで無傷だ、た、助けてくれてありがとう!もうだめかと思ってたんだ!」


リーダーらしき男が頭を下げ、マーサがなぜか返事をする。


「命があってよかった、よく耐えましたね」


マーサの慈悲深い微笑みに、男が安心する。そして見てしまった。


「あぁ、本当に……ありがと…う」


男と目が合ったのはガイアだ。



「ガイア?ガイアじゃないか!!」


「ベルタか?」


ビリーがその男を見て帽子を深くかぶる


「なんだよガイア、ビリーと別れたのかよ!」


そのベルタの言葉にマーサは疑問を持ち、他のメンバーがあせるがもう遅い。


「何をおっしゃってるんです、ビリー君なら……」

「やっぱ魔族とは行動できねぇよなぁ!」


「は?」


アイリッシュがビリーを守る浩一が間に入り手を広げる。


「ベルタさん、今なんと言いました?」


異様な空気にベルタは冷や汗をかく。


「ベルタ、あの少年がビリーだ」


ベルタは驚く。


「え?あいつウサギの獣人の魔族だったろ!?見た目人間じゃないか!」


「魔法でちょっとな」


ガイアの言葉にマーサが剣を出し、ビリーに襲い掛かるそれをミッシェルが止める。


その時ミッシェルの角と尖った耳、ビリーが驚き兎耳と牙が現れる。


「貴方も魔族なのか!!ステータスは人間だっただろ!!」


「ステータスなんてどうにでもごまかせる、精密検査じゃないからね、お前は何も真実が見えてねぇんだよ」


ミッシェルの言葉にマーサが叫ぶ。


「魔族は悪!!それが真実だ!!」


「周りを見ろよ」


マーサが周りを見る。

今助けた冒険者以外、ビリーを守っている。


「ま……さか、みなさん知っていたんですか?……ロト……様?」


ロトは重く言葉を落とす。


「俺は教会に不信感を持っている」


マーサは顔を歪める。


「お前なんて………」


マーサは剣を振り上げる。


「お前なんて勇者じゃない!!」


ロトに襲い掛かろうとしたマーサ、そして助けた冒険者達はその場から消えた、地面のいくつかの魔法陣、それはミッシェルの転移の魔法陣だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。