★160 格下げ
よろしくお願いします。
1月6日
俺たちのクランに入りたいという新人さんがいっぱいいるらしい。
冒険者としては、この国に2組しかないプラチナパーティだし、
そのメンバーは美女揃いで有名だ。
そのうえ、クランにもディアナとクリスティーナがいる。
商売人としては、クロエたちの飲食店はかなり繁盛していて、
俺たちがバックについていると有名だ。
また簿記とその有用性についても知れ渡ってきたようだ。
朝から、ギルドで冒険者希望の人を面接した。
20人いたが、6人パーティを組んで来た奴らはそのままで、
それ以外の奴らを強い方と弱い方6人ずつにわけた。
残った弱っちい2人には別の道を一緒に考えてやらねば・・・
夕食後にユリシスがやって来たが、いきなり頭を下げた!
「あの~、ゴメンナサイ!
あの、アタイ、結婚したいんや。相手は、今のお店の若旦那なんやけど・・・」
「おめでとう、よかったな!16歳だろ、早いな。」
みんなで祝福したがユリシスは意外そうだった。
「いや、でも、計画ではもっと店を渡り歩いて儲けて、
ヒロトさんたちにお金を返さんと・・・」
「借金なんて、お祝いでチャラだよ、内緒だけどな。
それより幸せになれよ。」
「ホントか、ありがとう!」
初めて会った時は商人のくせに、金が欲しいから冒険者になろうとしていて、
誰にも誘われなかった可哀想な子だったけど・・・
今じゃ、幸せと自信に満ちあふれて輝いているよ!
1月7日
今日も朝からギルドで、料理人希望7人、商売人希望10人を面接した。
料理人希望の人は全員採用した。
いずれクリミナルが姉妹店を出すが、そのためにも幹部候補として鍛えておく必要がある。
それにシリウスはフリッツと結婚して幸せそうなマーガレットが1人で面倒をみている。
プロキオンは自分たちで料理を作ったりしているが、料理が得意なのは誰もいない。
交替で奴らの世話もさせてしまおう。
商売人希望が思ったより多かった。
新人じゃない奴も何人かいたが、簿記を習いたいらしい。
この街でも子どもを対象に寺子屋をしているが、
そこで夜にドミニク先生による簿記学校をすることにした。
高めの授業料が必要で、さらにクロエの店の弁当を食べることが条件だ。
ユリシスの分を取り返すぞ!
夜になって、ロフティが父親を連れて来た!
父親はしょっちゅう食材を届けてくれていて、俺たちとも顔見知りだが、
こんな時間になぜ?
「ヒロトさん、カレンと結婚させてください!」
緊張した面持ちで父親が頭を下げた。
振り返るとカレンとデイジーがいて、カレンは笑顔で俺に頭を下げた。
幸せそうだけど・・・
「おめでとー!」
妻たちがすぐに祝福している。えっ、俺だけ聞いていなかったわけ?
「お、おめでとう。」
「ありがとうございます!」
ロフティの母親はロフティが小さいころに亡くなったって聞いていたけど・・・
ロフティの父親はいかつい顔だが、骨惜しみしない親切な男だ。
働き者のカレンとはお似合いだが・・・
カレンが幸せになるのはいいことだけど・・・
あっ、デイジーもこの家を出て行くのか?
「お兄ちゃん!」って呼ばれることが少なくなっちゃうじゃないか!
ロフティ、その父親、カレン、デイジーが並んで、俺たちに頭を下げた。
「おめでとう!」
また、妻たちが祝福の声を挙げた。
「あのヒロトさん、今までどうもありがとう。」
デイジーが、デイジーが俺のことを「ヒロトさん」って呼んだ!
格下げだ!がーん!
「ロフティお兄ちゃん、デイジーに優しく、仲良くしてね!」
結菜がお兄ちゃんを強調している!俺に対する当てつけか?
ロフティは鼻をおっぴろげて、誇らしげだ!
ちくしょー!
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