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153/190

★153 新教皇

よろしくお願いします。


翌日、新教皇エルウィンに早くもお目通りができた。

「よく来てくれたね、ポラリスのみなさん、カトレア。」

ホントに、ホントに、カトレアと親友だったんだ!


エルウィンは15歳のくせに、穏やかな表情で心地よい声をしていた。

すごく安心させてくれる。


「大変名誉なことですが、なぜ私たちなのでしょうか?

キングホーンにも強いパーティがいるでしょうし、

そもそも兵士が同行すればよいのではないですか?」


「先代がお亡くなりになってすぐに、オーソニガラムの洞窟に銀ランクの冒険者を

偵察に派遣しましたが、戻ってきませんでした。


このキングホーンには、ダンジョンが制覇済みということもあってか、

金ランク以上のパーティはいません。

ですから神託に頼ったところ、友にお願いしなさいとのことだったのです。」


マジか!1番の友といえば、カトレアなのか!

カトレアをちらっとみると、得意満面だ!

ホントにコイツでいいのか?


後ろに控えていた護衛の兵士が話し出した。

「私の名はアルフレットだ。今回の教皇猊下の旅の護衛隊長に任ぜられた。

目的地は、キングホーンから南西に5日間すすんだところにあるオーソニガラムの洞窟だ。

後半の道中は村もなく、魔物が非常に多いようだ。

明後日出発するからよろしく頼む。」


アルフレットは、30歳はいってないだろうか、赤い髪の痩躯長身で、めちゃくちゃカッコいい。

俺たちを下に見たり、敵意を持っていることはなさそうだ。



だけど、お前は敵だ!


俺たちが退出しようとすると、アルフレットの声が響いた。

「グレイス!」

「久しぶりね、アルフレット!」

グレイスがアルフレットと親しげに話している!


「アルフレットと姉さんは幼なじみらしいよ。」

近寄って来たカトレアがニヤニヤしながら教えてくれた。


アルフレット、お前は不倶戴天の敵だ!



7月13日


早朝、出発した。

教会の護衛はアルフレットのほか、3人の戦士、3人の神官だった。


教皇は一人馬車の中にいたが、街を出てすぐに馬車を降りて一緒に歩き出した。

アルフレットは教皇に、馬車に乗ってくださいとお願いしていたが、

一緒に歩きたいんだって言われて、すぐに引き下がっていた。

まあ、すこぶる安全地帯だからな!


教皇は俺たちに近づいてくると、笑顔で話しかけてきた。

「あなたたちなんでしょう、馬車を快適にしてくれたのは!」

ああ、この馬車も懸架式だったな。


どうもカラカスのバカンデール男爵が盛大に売り出し、

金持ち層に圧倒的支持をうけているらしい。


「お役に立ててよかったです。

ところで、教会の護衛はなぜこんなに少ないのですか?」


「かなり昔ですが、教会の有力者の孫にすごく優秀な人がいたそうです。

神託に反して、その孫が教皇となり、オーソニガラムの洞窟で祈りをささげたのですが、

お亡くなりになりました。

それ以来、神託は絶対となりました。」


なるほど、神託どおりカトレアに頼んだ時点で問題解決ってことね。

エルウィンは有力者の子弟ではないってことだけど、

なんで教皇争いがないのかという謎も解けたね。


夕食を食べながら、マニフォが俺たちのことを歌っている。

ダメだっていったけど、エルウィンが望んだし、マニフォは歌ってみたいしな・・・

やはり英雄譚だから、自分たちのこととは思えない。カッコいいよ!


あちらではエルウィンとカトレアが楽しそうに話をしていた。


こちらではグレイスとアルフレットが仲よさそうに話をしている。

それを見て嫉妬心がメラメラ燃え上がる。


「ヒロト、悔しい?」

結菜が俺をのぞき込んだ。

「・・・うん。」


「私たちも悔しい思いを毎日しているのよ。」

「・・・ごめんなさい。」

「冗談よ、ごめんね。グレイスは子どものころの話を楽しんでいるだけよ。」

結菜はやさしく微笑んでくれた。


読んでくれてありがとうございます。

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