★141 育成
よろしくお願いします。
1月15日
フリッツたち「シリウス」には「エニフ」の世話を任せている。
俺たちは、カトレアがリーダーの「プロキオン」とクロエがリーダーの「ポルックス」
の18人でダンジョン10階を探索していく。
この階はゴブリンリーダーが中心だ。
クロエたちはもちろん後ろで見学だ。
ゴブリンリーダーが2匹、ゴブリンが4匹だ。プロキオンだけで戦ってもらおう。
カトレアはモンクになった。ディグビーの父親の傑作の籠手を着けている。
ゴブリンリーダーがカトレアに長剣を振り下ろしてきたが、左籠手で軽く流し、
右の拳を急所に適確にぶち込んだ!
ディグビーは盾と棍棒を持っていて、ゴブリンリーダーの攻撃を盾で完璧に防いでいる。
ロフティはゴブリン1匹を斬り殺し、ディグビーに加勢してゴブリンリーダーを2人で倒した。
ロニーは、ゴブリンの吹き矢の奴を射止めていた。
カーラはゴブリン1匹を余裕で倒していた。
クリスティーナは無詠唱で1匹を倒していた。
・・・結構強くて、可愛げがないな!
夕食後は反省会だ。
リーダーのカトレアからだ。
「もっと強い敵と殴りあいたいな!」
「1回、蹴られて吹っ飛んだだろ!
次、ロニー!」
「オイラ、へっちゃらだよ!」
天真爛漫だな、おい!
「・・・カーラ、反省点を言うんだよ?」
「手裏剣が当たったよ!」
「うーん、良かったね!ディグビー!」
「・・・・・・・・・」
「クリスティーナ!」
「クリス、もっと強い敵と戦いたいデス!」
「うん、危ないから段階を踏もうね!ロフティ!」
「リーダーを、1人で、とったどー」
それは反省なのか?
・・・全員、反省がないな?
「お前ら、もっと慎重に戦え!もっと連携を考えろ!」
俺が叱るとカトレアが反論した。
「お兄さんたちがいるから、安心して無茶するんだよ。
ちょっと無理することで、自分たちの限界が分かるからね!」
「・・・それはそうね。
じゃあ、明日もこの調子でね!」
結菜が認めちゃった!
2月13日
今日も18人でダンジョン30階だ。
この階ではゴーレムが1匹だけでうろうろしている。
ゴーレムは、動きは遅いが、攻撃の威力はかなりなものだ。
一方、魔法があまり効かず、剣などの攻撃のほうが効果はあるのだが、
俺やロロランの剣でも倒すまでに時間が結構かかる。
でも、グレイスのアメジストの大槌で殴れば、一撃で倒れた!
動きが遅いので楽勝だった。
時間がかかり過ぎると、応援のゴーレムが現れる。
戦いながら仲間を呼んでいると思われる。
俺たちはそれを利用し、俺とロロランでひらりひらりと躱しながら、応援のゴーレムを待つ。
そいつが来るとグレイスが一撃!
また応援のゴーレムを待つ。この無限ループを続けた。
カトレアたちの能力が次々と上がっていった。
3月31日
毎月付近の偵察と湧き点での魔物退治をするという罰ゲームが終わった。
1年間は長かった!
新人パーティを育てる3か月も同時に終わった。
カトレアたちプロキオンは、これからは単独でダンジョンを攻略していく。
男6人のパーティ「エニフ」はそれぞれ強くなったが、
うち2人が他のパーティに引き抜かれてしまうと、
解散してみんなバラバラとなってしまった。
クロエたちは冒険者をやめ、俺たちからアイデアをもらい、
フォーバルからは料理の実践を習い、店を出すこととなった。
昼食時は牛丼、それからはクレープがメイン、夕食時は酒を出さない定食屋になる。
酒がないと儲けが少なくなるけれど、酔っ払いが怖いらしい。
3月の中頃からギルドで定食屋をPRしていた。
商人になりたい3人には、何でも知っている愛海が簿記の基本のキだけを教えていた。
三人は飲み込みが早く、すぐに愛海の知識を越え、自分たちで勉強していた。
流石、商売と計算のスキルを持つだけはある。
3月には、ユリシスたちに俺たちのパーティの損益を計算してもらった。
「ヒロトさん、大変や!」
「なんだ、なんだ、なんなんだい?」
「ポラリス、店の開店費用を除いてもかなりの赤字なんよ・・・
ウチらのせいやな。ごめんな~」
魔石の値段は、ダンジョンの1階のものと50階のものとで、そう値段は変らない!
理不尽だと思うけど、需要と供給の関係でしょうがない。
「気にするな。俺たちには、ダンジョンを見つけた時の賞金とかあるからな!
これからは、お前たちからお金を返してもらうしな!」
住居、食事、服装、装備を当然、俺たちが用意しており、
さらに3月はクロエたちの新しい店舗、その改装費など多額の初期経費が必要だった。
まあ、改装費は俺の人件費が半分以上で、まあ、ローンで支払わすけど!
「金ランクパーティって、もっと稼いでるって思ってたわ!」
「もっと稼いでいたら、あんまり働かないわよね、うふふ。」
ユリシスとライラの二人はパウルの店に連れて行った。
ライラはパウルの商隊と一緒にカラカスに行き、そこからスプートに行く。
アレクに「簿記の知識があれば、伯爵領の財務内容の改善が容易くなるから、
まずはスノーフレーク家で試してみろ。」と押しつけてやった。
ユリシスはパウルの店で実験的に帳簿を任されることになった。
俺が昔の恩を笠に着て、ごり押ししたからな!
まあ、ごくごく安いアルバイト代しかもらえないけど・・・
ドミニクは、しばらくはクロエたちの店で働き、
パウルたち商人が簿記の知識を欲しがったら、
教師として高額な個人授業料をせしめるのだ!
そして、ユリシスはパウルが紹介してくれた別の店へ・・・
今度は高額な給料をもらってな!
そして舞台はプレドナから王都へ!
ふっふっふっ、無限ループで儲かっていくぞ!
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