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★140 手紙

よろしくお願いします。


1月13日


1月の湧き点への遠征が終わり家に帰ると手紙が届いていた。

いつものアメリアたんからだけでなく、アレクや子どもたちからもだ!

フリッツたちシリウスも呼び出して、みんなで見ることにした。


まずは、アレクだな!

俺が伯爵にプレゼントした魔石は大量の薬草とブドウになった。

薬草はとても貴重な種類だったので、まずは王都のサンカーディン伯爵家に届けたところ、

身内の病人が服用して劇的に回復した。

それもあって、すんなりとアメリアたんとの婚約破棄に同意してくれた。

 

今年の7月にアメリアたんとの結婚式を行うのでみんなで来て欲しいそうだ。


 結菜が読み上げるとみんな歓声をあげ、笑顔になった。


ブドウは試食してみるとメチャクチャ美味しかったそうだ。

(能力がアップするとかはなさそうだ。)

まずは少しだけブドウを王家に貢いでみると、

もっとっていう話になり、ボロ儲けしたそうだ。

 

また、アレクにプレゼントしたスフィンクスの魔石はミスリルになったそうで、

これも少しずつ高く売りはらって、学校を造る資金にしたそうだ。

 

 子どもたちからの手紙には、愛海、グレイスだけでなく、

弓を教えていたダリヤ、女の子の憧れ結菜、ロロランへ、

「こんなことが出来るようになったよ!」っていう

微笑ましい自慢が書かれてあって、みんなほっこりしていた。


俺には触れられていない、スポンサーなのに!

 

 俺はそっと立ち上がり部屋を出て行こうとすると、

ディアナが小さくおいでおいでをしている。

珍しく子どものような笑顔をつくっていて、とってもステキだ!


 ディアナと二人っきりになると、手紙を見せてくれた。スピカのみんなからだ!

 俺たちと出会ったときは、みんな文字を読むことも出来なかったのに!

 

 ルシュクル、アンジュ、ミシェルはそれぞれ結婚し、冒険者を辞めたが、

年下の女の子冒険者パーティの手助けをしたり、

アレクの学校造りのお手伝いをして楽しそうだ。


 アメリアたんの護衛と言う名の友達になったよってこれまた嬉しそうだ!

 

アンジュは商店で一時アルバイトをしたが、また忙しくなったら頼むよって言われたそうだ。


 メーヴェとトゥーレはベテルギウスで仲良く頑張っていて、

簡単な言葉は読めるようになったそうで、名前は自分で書いていた。


 メリッサはアレクのスノーフレーク家で元気に働いているそうだ。

 

 「俺はスピカのみんなを守るとか言ったのに、スピカと別々になってしまった。

 スピカには、もっとお金儲けが出来ることを教えたらよかったって後悔していたんだ。

 だけど、みんな頑張っているんだな、幸せそうだな。良かったよ・・・」

 俺はやっぱり涙を流してしまった。


ディアナも目を赤くしていた。

  「私たちはね、荒野に巻かれた樹木の種なの。

  雨が少ない上に日差しが強すぎるから、芽が出てもすぐに枯れちゃうの。

  だけどね、ヒロトさんたちが水をくれて、ちゃんと世話してくれたの!

  

お陰でアレクやルシュクルたちは大きな木になって、

もうヒロトさんたちが水をくれなくても大丈夫になったわ。

 

大きな枝を張って日陰をつくってくれたから、そこで次の芽が大きく育っていくの!

 荒野が林になっていくのよ。

 

貴方は、ルシュクルたちを守ってないって悔やんでいるけれど、

ルシュクルたちは大きくなって貴方から卒業したのよ。

 後悔するんじゃなくって、喜んで、誇りに思って欲しい。」


「ありがとう、ディアナ・・・」

今度は喜びの涙が止まらない!

 

 「はい、これルシュクルからヒロトさんに!こっそりと渡してね、だって!」

 またありがとうと言うとにっこりと笑っていた。

 

 「親愛なるヒロトさんへ。

  私はアンドレアスと結婚して、毎日笑ったり、ケンカしながら楽しくしています。

  最近は、アレクが学校を造るっていいだしたので、そのお手伝いをしています。

  街中は去年より賑やかになって、クランのみんなも忙しく、楽しくしています。

  もし、私の力が必要になったら絶対に呼んでください。すぐに駆けつけます!

  アメリア様とアレクの結婚式に絶対来てくださいね。

  お会いするのを楽しみにしています。」


  1年半前は、文字を書くどころか読めもしなかったのに!


  また泣いてからお礼の手紙を書いて、ディアナからルシュクルに送ってもらった。


読んでくれてありがとうございます。

面白いと思っていただければ、評価をお願いします。

毎日更新します。


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