★139 新人パーティ
よろしくお願いします。
12月27日
来年1月に俺たちのクランに入る予定の奴らを連れて行った12月の偵察が終わった。
パーティの名前は「プロキオン」で、メンバーはすべて14歳だ。
ロニー 射手 猫人、ポロッカの弟
カーラ 斥候 ボリスの妹
ディグビー 戦士 ドワーフ男、無口
クリスティーナ 魔術師 エルフ エーランド島の領主の娘
カトレア 僧侶 グレイスの弟
ロフティ 戦士 商人の息子
まずは、ロニーとカーラがいて、その次にカトレアとクリスティーナがいる。
ロフティは、俺の家に出入りの商人の息子だ。
体が大きく、戦闘能力も高いことから、友達たちから一緒にパーティを組もうって
誘われていたが、クリスティーナに吸い寄せられてきた。
ディグビーは、ドワーフの鍛冶屋の息子だ。
以前、俺たちがその鍛冶屋のもめ事を解決の手伝いをした。
ディグビーの親父は、「自慢の籠手 守備力アップ をやるから、
ディグビーを冒険者にしてやってくれ。」と頼んできた。
籠手はモンクになりたいカトレアにぴったりだったし、
ディグビーも戦士としてかなり能力があったから受入れることにした。
だけど、ディグビーはひどく無口でしゃべったのを見たことない!
だけど、だけど、なぜかこのパーティは楽しそうだ!
他にもたくさんクリスティーナと一緒のパーティに入りたいっていう野郎どもがいた。
そいつらに、クリスティーナとは別のパーティでどうだと言ったらみんな逃げていった。
楽になって嬉しいけど、人気のなさが悲しい。
カトレアは問題を起こすのではと思っていたが、悪戯をする相手は選んでいるらしく、
6人仲良くしていた。ちなみに俺は悪戯の対象だ!勘弁してほしい・・・
街に帰って来てギルドに報告に行ったら、ギルド長から話があるという。
「来年から少し仕組みが変わるんだ。
15歳の新人パーティをベテランパーティがしばらく面倒をみることにする。
ポラリスとシリウスで2組の新人パーティを面倒みること。」
「一組はもう面倒みているけど・・・なんでこんなことになったんだ?」
「スプートのギルドからこうしてはどうかと提案があったんだ。
確かに、新人パーティは事故が多いからな。」
・・・アレクの奴だな、俺たちの状況をしっているハズなのに!
せっかくブリランテ子爵に嫌われているから、クランに入りたいっていう奴らがいないのに!
だが、正しすぎて断れない!
1月6日
もう一組の新人パーティをどうしようかって相談したら、
ディアナが任せてっていう。
今日はロロランとデートの日なので、二人でディアナについていった。
教会に着いた。
今日も成人の儀を行っている。
今日は最終日で、身分の低い者たちが対象で、ロニーとカーラも今日だ。
冒険者とならない人たちは、早々に帰っていく。
冒険者になりたい人たちの中には、当日、
パーティメンバーをスカウトするべく、目を光らせているものもいる。
といっても、鑑定できる人は少ないので、見栄えや自己申告を信じての勧誘だ。
次々に5人か6人になって教会を去っていく。
ロニーがやって来た。グイっと能力が上がって嬉しそうだ。
カーラもニコニコ笑顔でやって来た。
「やったよ、ヒロトさんと同じ忍者になれたよ!」
俺はごく一部の親しい人を除いては、忍者ということにしている。
泥棒だなんて言えないよ!
「良かったな!でも索敵、剣技、罠、魔法と出来るけど、全部は無理だぞ!」
「知っているよ。魔法はバカだから無理だと思っているけど、
ヒロトさんみたいになりたいんだ!」
「かわいいなー、カーラは!」
つい言ってしまったら、またロロランに蹴られてしまった。
「痛いよ!」
成人の儀が終わった。
冒険者になりたいが、パーティになれなかったモジモジ君たちが12人残っている。
ようやくディアナが動き出して、その12人を連れて来た。
「ヒロトさん、この子たちをよろしくね。」
ディアナがにっこりと笑うのでうなずいてしまったが、
2組でよかったのに3組になっちゃったじゃない!
家にみんなで帰って、自己紹介と愛海に鑑定をしてもらった。
男6人はみんな戦闘職だった。
戦士3人、僧侶1人、斥候1人、射手1人、魔術師1人とうまくそろっていた。
初級職ばかりで、そんなに強くはなかったけど。
この6人でパーティを組むならクランに入れ、家と装備を貸してやるっていうと、
パーティを組んでみることになった。
パーティの名は「エニフ」にしてやった。
残った女の子6人は大問題だった。
クロエ、クレアは双子の姉妹で、クルミナルを含めた3人は料理人。
ユリシス、ライラ、ドミニクの3人は商人だった。
6人とも戦闘のスキルは持っていない!なぜ、冒険者になろうとする?
この6人はスラムか孤児院の出身で、希望しているお店に雇って貰えなかった。
雇ってくれるのは安すぎる給料のお店か、悪評紛々なお店、春を売るお店だけらしい。
だから、冒険者で小金を稼いで店を持ちたいそうだ。
だけど、これって借金を返せず、ドレイとなったりするパターンじゃないか!
「愛海、こいつらはダンジョンに連れて行かない方がいいよね?
もう、俺たちが金を出して店をだした方が安全でしょ!」
「そうね、でも能力もあんまりみたいだから、ハントで経験を積んであげたら
調理とか商売のスキルの強化も早まるわね。」
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