★134 パパママ
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ダリヤ:20代前半 ハーフエルフ 精霊弓士 水色の長い髪 ポンコツから一気に最強へ
サファイアの弓(威力倍、必中、分裂)
サファイアの矢(威力倍、分裂、帰還)
魔法はまだ駄目。
8月31日
俺たちがダンジョンからギルドに戻ってくると、ライアンが1人で待っていた。
カノープスの他のメンバーはいないが、何度か見た危険な笑顔だ。
俺たちにまた何か、やっかいごとを押しつける気だ!
「みんな、また明日来よう!」
急いで振り返ったが、また肩を捕まれてしまった。
「話ぐらい聞・け・よ!」
怒っていらっしゃる!
「パパ、ママ!」
ダリヤの驚いた声が聞こえた。
「ほう、ダリヤの両親だったのか、話が早いな。じゃあな、任せたぞ!」
ライアンは去って行った。
40歳くらいの戦士の男とダリヤによく似たエルフの女が立っていた!
「ダリヤ、お前がスキュラを倒した金ランクのポラリスのメンバーなのか?
そりゃ無理だよ、嘘だろ?俺を担いでどうしようっていうんだ?」
ダリヤパパがダリヤに対して失礼なことを言った。
まあ、初めて会った時はおっしゃるとおりだったけど・・・
「パパ、ワタシ、最強の精霊弓士ダヨ!もう、ママより強いヨ!」
「またまた、親に嘘つくんじゃないよ。」
子どもっぽく頬を膨らませたダリヤをダリヤパパは軽くいなした。
「・・・本当にお前たちがポラリスで、ダリヤはそのメンバーなのか?
悪いが、先に親子の感動の対面をさせてくれ。」
ダリヤパパとママがダリヤを連れて、ギルドから出て行った。
感動の対面って感じじゃなかったけどな!
2時間後、ダリヤが両親を家に連れて帰ってきた。
「改めて紹介シマス!ワタシの父のマグヌスと母のスティナです。
父と母ははるばる海を渡ってポラリスに依頼を持って来まシタ。
それでは、パパ、ドウゾ!」
「はい、改めまして、ダリヤのパパ、マグヌスです。」
・・・ネタでも始める気か、それとものど自慢だろうか?
後ろから押された!またロロランか!
「・・・ヒロトです。よろしくお願いします。」
ダリヤパパが俺のことを上から下までなめ回すように見た。
「・・・お前があの金ランクパーティ、ポラリスのリーダーで、ダリヤの夫か?
・・・普通だな?もっと、こう、英雄みたいなオーラとか、
切れるような鋭さとか、何事もお見通しのような賢さとか、何もないな!」
ホントのことだけど、ホントに失礼だな!
「でも、ダリヤを幸せにしてくれてありがとう。」
心のこもったお礼を言われた。
5人のうちの3番目の妻だけど、ちゃんと言っているのか?
ダリヤだからな、不安だ。
「いえ、こちらこそダリヤのおかげで毎日楽しいです。」
「じゃあ、依頼内容を言うぞ。
ここから20日ほど航海すると真珠で有名なエーランド島に着く。
その島は恐ろしい魔物に取り憑かれている。
ケートスっていうイノシシの顔を持つ鯨の化け物だ。
毎年秋分の日に、島で魔力が一番高い者を生け贄に捧げることで、
1年間、付近を航海することが見逃される。
今年は、島のお姫様が生け贄になるんだ。
以前、最強パーティで戦いを挑んだが完敗して、
1年間、船をことごとく沈められたらしい。
スキュラを退治した冒険者パーティの話を聞いて、
俺たちがケートス退治の依頼に来たってわけだ。
ダリヤは退治するって言ってくれたけど、行ってくれるよな?」
「スキュラは毒があったから倒せたけど、もう毒はないから無理じゃないかな?」
「ダリヤは楽勝ダヨって言っていたぞ?」
「ダリヤが言うことですよ?」
「・・・そうだな、やっぱり無理だったか。」
パパは肩を落とした。
やっぱり親でもダリヤは信用できないんだな。
「パパもヒロトも失礼ダヨ!毎年、14歳の子が食べられているンダヨ!
今年は、島のお姫様なんダッテ?可愛そうデショ!」
「お姫様は助けてあげたいよ!
でもそれならばと20日も航海なんて、俺には無理だよ!」
・・・本心を言ってしまった、恥ずかしい!
ロロランとグレイスが俺を蔑んでいる!
ブルータス、じゃなかった、結菜、お前もか!
「ヒロトさん、行こうぜ!」
ボリスが悪い笑顔で誘うが明らかに俺への嫌がらせだ!
「そうよ、ヒロト、困っている人を助けるのがポラリスでしょう!」
結菜は純粋な善意からだな。
「どのくらい大きな真珠を、いくつもらえるかしら、うふふ。」
グレイスが口に出すと、妻たちははしゃぎ始めた。
ダメだ、もう断れない・・
「じゃあ、3日後、出発だ。」
ダリヤパパが勝手に決めた。
俺の部屋にダリヤパパママが入ってきた。
「改めて礼を言う、ダリヤを幸せにしてくれてありがとう。」
「えっと、俺には5人の妻がいて、その3番目だってことは・・・」
「聞いているよ。
でも大事なのは、今、幸せかどうかだろ?
あいつ、幸せだって惚気ていたよ。
独り立ちしてすぐに盗賊に捕まっていたっていうのも聞いたよ。
お前たちが助けてくれたってな、ありがとう。」
ダリヤパパっていい人じゃない!
ダリヤは、性格はパパに似ているって言っていたけど、
ママに全く似ていないだけじゃないか!
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