★127 マニフォ
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スプリガンの片手剣・カラカスの隠し部屋でスプリガンを倒したときに取得。切れ味最高
スプリガンの盾・自動的に盾が動いて、敵の攻撃を防いでくれる。
アリオトが帰ったあと、顔をヴェールで隠し、大きなマントを羽織った怪しい女が訪ねてきた。
暗い雰囲気を漂わしている。
ヴェールを取ったらどっかで見たことある顔だ、だれだっけ?
スイッチが入ったらしく、みるみる精気に満ちあふれていく。
アクルックスの吟遊詩人、マニフォだった。
マニフォは、金色の長い髪の美しい女だ。
祝勝会で竪琴を演奏しながら歌っていたのだが、
あまりの魅惑的な歌声と輝いている姿に感激し、
ふらふらと近づいて行こうとしたら結菜に止められて、お近づきになれなかった。
吟遊詩人は、歌声と楽器の演奏により魔法を使え、
さらに斥候の能力も持つという特殊な職業だ。
このスプートには、彼女しかいない。
まだ22歳なのに、金ランクパーティに加わっており、魔術師として凄い才能を持っている。
この前のゴブリンとの戦争の時は、精神魔法でたくさんのゴブリンを同士討ちさせていた。
変装までして何の用かな?
「あなたたち、この街から出て行くって本当なの?」
「ああ、もうしばらくしたらな。」
「私も一緒に行きたいの。お願い、連れて行ってくれる?」
自分の魅力を知り尽くした、少し上目遣いで発した蠱惑的な言葉だ。
これを受けるとせっかく関係が修復したアクルックスと揉めるよな。
俺にはマニフォに負けない超魅力的な5人の妻がいるから、
マニフォのお願いをきっぱり断ってみせるぜ!
「いいよ、一緒に行こう!」
結菜と愛海にほっぺをつねられて、我に返った。あれっ、おかしいな?
「ありがとう、よろしくね。」
マニフォはにっこりとわらった。
「アクルックスは問題なく、抜けられるのか?
いや、なんでアクルックスと仲があんまりよくない俺たちと一緒に来るんだ?」
「そんなの、あなたたちが魅力的だからに決まっているでしょう!
異世界から来た勇者!
ダンジョンを見つけ、すぐに制覇!
ある時は伝説の魔獣を退治し、ある時はゴブリンの大群を蹴散らす!
あなたたちは私がつくる叙事詩の主役よ!
これからどんな冒険をするのか、一緒に行ってこの目で確かめないと!
ああ、楽しみだわ!」
うっとりとしながら話す一つ一つの言葉も音楽的で美しい。
「いや、俺たちは勇者じゃない。それにアクルックスはどうするんだ?」
「私にとっては勇者よ。アクルックスにはごめんなさいって謝るわ!」
自分を冷ややかな目で見る妻たちを見てマニフォは付け加えた。
「ヒロト個人に興味はないわよ。」
「ぐはっ。」
魅力的と言われて、勇者と持ち上げられて、舞い上がっていた心が地べたに叩きつけられた。
「まあいいわ、アクルックスと上手に別れて来てね。」
真っ白になった俺の代わりに、警戒を解いた結菜が伝えた。
新生シリウス
フリッツ 戦士
ベルトリーニ 魔法戦士
ディアナ 僧侶
ポロッカ 獣戦士
ボリス レンジャー
マニフォ 吟遊詩人
真面目なアレクはスプリガンの片手剣と盾を返してくれた。
「持っとけばいいのに・・・」
「いえ、スノーフレーク家にも凄い武器がありますので・・・」
スプリガンの片手剣はポロッカに渡した。
「アタイにこの剣を!アレク、ヒロトさん、ありがとにゃ!」
「ああ、獣戦士はロロランみたいに両手剣の方がいいって思っているけど、
ポロッカは、片手剣の方が圧倒的に上手だよな。
これでガンガン魔物を倒してくれよ!」
スプリガンの盾はディアナに渡した。
ビックリして目を見張っている!
この表情も初めてだ!渡した甲斐があるよ。
「こんな凄い盾を・・・私でいいんでしょうか?」
「ディアナが持って、自分自身とマニフォをしっかりと守ってくれよ。
フリッツとポロッカは攻めるだけだからな。」
「ありがとう!」
ようやくディアナが笑顔を見せてくれたよ。
アレクとディアナでは、攻撃力ではアレクの方が断然だが、盾の技術は同じくらいだ。
だけど回復魔法はディアナの方が断然凄い。
マニフォは回復魔法を使えないが、ウォルターより攻撃魔法が凄そうだ。
ベルトリーニはアメリアたんの代わりってことだから、かなり強くなったな!
翌朝、梁多と千家が訪ねてきた。
「おい、マニフォがお前たちと一緒に行くっていうから、
ディアルマやアクルックスのみんながカンカンだぞ!」
「大林、死ね!」
千家がゴキブリを見るような目つきで俺を見ている。
「俺たちがマニフォを誘ったわけじゃない!」
「分かっているよ!
だけど、マニフォに対して怒れないから、お前たちに怒るしかないんだよ!」
「なんだよ、それ!」
「話したらダメなんだ、彼女のいいなりになっちゃうんだよ。
だからお前たちに八つ当たりだよ!」
一息に言った後、梁多はため息をついた。
「・・・で、これからどこに行くんだ?」
「まず、プレドナに行ってみるつもりだ。」
「そうか、元気でな。俺たちは二人ともアクルックスに異動だ。
カンディって犬人の戦士が俺たちと交替だって言われて
メチャクチャ怒ってクランから脱退しちゃったよ!」
「お前たちも大変だな、がんばれよ。」
最後はお互い応援しあい、笑顔で別れた。
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