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家族を奪った怪物たちを根絶やしにするまで。〜絶望の底で芽吹いた復讐の血脈〜  作者: 凪塩 未来


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第27話:鱗を穿つ刃

ご覧いただきありがとうございます。「迷宮の底、復讐の血脈はモンスターを屠る」第3章・第27話です。


ガルドの体を張った受け止めを機に、ルインがついに漆黒の竜の硬い鱗を穿つ緊迫の攻防を描きました。怒りを爆発させる強大な敵との死闘をぜひお楽しみください!

「オォォォン……ッ!」


漆黒の竜が怒りの咆哮を上げ、巨大な尻尾を地すじの如く横薙ぎに払った。

その圧倒的な質量と速度は、周囲の空気を圧迫して突風を生み出し、石畳を粉々に砕き散らす。まともに受ければ一たまりもない死の軌道だった。


「っとに、手加減なしの大暴れだな……!」


ガルドは地面に踏ん張り、戦斧の柄を盾にして辛うじてその一撃を受け止めた。

凄まじい衝撃が両腕の骨を軋ませ、ガルドの巨体が数メートルも後ろへと滑り込む。だが、歯を食いしばって踏み止まった彼の背後には、すでにルインの姿がなかった。


(――今だ)


竜の視線がガルドに釘付けになっているその瞬間、ルインは竜の巨大な前足の爪を足場として駆け上がり、無防備な胴体の側面に肉薄していた。

先ほどの攻撃で弾き返された硬質な鱗。だが、ルインの目はその鱗のわずかな「継ぎ目」――あの日の村を襲った巨獣との戦いで見出した、呪力の循環が途切れる一点を正確に見定めていた。


「そこだ」


冷徹な呟きとともに、ルインは血に染まった短剣を渾身の力で突き立てる。

ガキィッ、と耳障りな金属音が響いたが、今回は違った。ルインの腕の筋肉が限界まで引き絞られ、少年の全殺意がその一撃に一点集中する。


パキリ、と微かな音が響いた。

硬い鱗の鎧に、ついに亀裂が入ったのだ。そこから、ドクドクとマグマのように熱い漆黒の血が噴き出し、ルインの顔と腕を黒く染め上げた。


「ガァアアッ……!?」


竜が驚愕と激痛に満ちた声を漏らし、巨体を激しく身悶えさせる。

自らの体に初めて傷をつけられたその怒りは、もはや理性を焼き払い、周囲のすべてを灰に帰すための狂暴な業火へと変わろうとしていた。

第27話「鱗を穿つ刃」最後までお読みいただきありがとうございました!


ガルドとの見事な連携により、絶対的な防御を誇る漆黒の竜に初めてのダメージを与えたルイン。しかし、ここからが本当の死闘の始まりとなります。

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