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家族を奪った怪物たちを根絶やしにするまで。〜絶望の底で芽吹いた復讐の血脈〜  作者: 凪塩 未来


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第26話:黒き翼の降臨

ご覧いただきありがとうございます。「迷宮の底、復讐の血脈はモンスターを屠る」第3章・第26話です。


ついに幕を開けた第3章。すべての元凶である漆黒の竜との激突、そしてルインとガルドのコンビネーションが試される最終章のスタートをお楽しみください!

地底の最深部に響き渡った咆哮は、空気そのものを微塵に引き裂くほどの圧倒的な質量を持っていた。

黒い繭から現れた漆黒の竜――その全身を覆う鱗は、あらゆる呪術や攻撃を弾き返すかのように鈍く、禍々しい光を放っている。眼窩の奥で揺らめく赤い光は、ただの野獣のそれではなく、人間に対する底知れぬ悪意と嘲笑を湛えていた。


「グルアアアァァ……ッ!」


竜が巨大な翼をわずかに羽ばたかせただけで、すさまじい暴風が巻き起こり、周囲の古い骨の壁がパラパラと崩れ落ちる。

足場が大きく揺らぐ中、ガルドは愛用の戦斧をしっかりと握り締め、歯を食いしばった。


「おい、冗談だろ……! あんな化け物、普通の人間がどうこうできるスケールじゃねぇぞ!」


「逃げる道はない」


ルインの冷徹な声が、暴風の音を切り裂いて響いた。

その瞳は恐怖ではなく、かつて村を滅ぼしたあの日の巨獣の姿と、目の前の漆黒の竜を完全に重ね合わせていた。身体の古傷が熱を持ち、胸の奥底の渇きが最高潮まで高まっていく。


「あの日の悪夢を終わらせる。それだけだ」


ルインが地面を蹴り、一気に間合いを詰める。

あまりの早さに、竜の赤い眼光がわずかに驚愕の色を帯びた。人間でありながら、恐怖ではなく殺意を持って自らに向かってくる小さな影。その頭上へと跳び上がったルインは、血に染まった短剣を渾身の力で振り下ろした。


ガキィンッ! と、まるで硬質な鉄板を叩いたような激しい金属音が洞窟に反響する。

竜の硬い鱗はルインの短剣を容易く弾き返したが、衝撃で竜の巨体がわずかにバランスを崩した。


「いいぞ、ルイン! 隙だらけだぜ!」


ガルドがその好機を逃さず、重い戦斧を大きく振りかぶりながら突進する。

第3章の幕開けを告げる死闘が、いよいよ深淵の底で激しく火花を散らし始めた。

第26話「黒き翼の降臨」最後までお読みいただきありがとうございました!


物語はいよいよ完結へと向かう第3章に突入しました。圧倒的な強さを誇る漆黒の竜に対し、ルインの執念とガルドの援護がどう立ち向かうのか――?

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