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家族を奪った怪物たちを根絶やしにするまで。〜絶望の底で芽吹いた復讐の血脈〜  作者: 凪塩 未来


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第13話:深層の主

ご覧いただきありがとうございます。「迷宮の底、復讐の血脈はモンスターを屠る」第13話です。


奈落の迷宮の最深部でルインを待ち受けていたのは、Aランクの主「奈落の鬼甲獣」でした。圧倒的な巨体を相手に、狂気の突撃を見せるルインの戦いをぜひお楽しみください!

幾重にも重なる双頭蜘蛛の死骸を足場にしながら、僕は息を荒げ、冷たく濡れた石畳を踏みしめた。

全身が酸のただれと裂傷で痛むが、神経は異常なまでに冴え渡っている。あの群れをすべて屠り終えた空間には、濃い血の匂いと、静寂だけが広がっていた。


だが、これで終わりではない。

奈落の迷宮の奥底から、さらに重く、地表を揺るがすような低音が響いてきた。


ドスッ、ドスッ――。


まるで巨大な鉄槌が地面を叩くような足音が、暗闇の向こうから近づいてくる。

空気の密度が変わり、肌がヒリヒリと粟立った。これまでのどんな魔物とも違う、格が違う圧倒的な殺気が、闇を割って這い出そうとしている。


「……やっと来たか」


僕は短剣の柄を握り直し、足元から這い上がる疲労を無視して前を睨み据えた。


暗闇の壁が割れ、その姿が姿を現す。

それは、黒曜石のような硬質な外皮に包まれた、人間を遥かに超越する巨躯を持つ異形の魔獣――『奈落の鬼甲獣(オニカブト)』だった。腕には巨大な鎌のような爪が生え、その口からはドロドロとした溶岩のような熱を持つ気配が漏れ出している。


Aランク迷宮の最深部に君臨する、真の主だった。


鬼甲獣の赤い目が、血塗れの僕を捉える。

次の瞬間、凄まじい風圧を伴って、その巨大な鎌腕が僕の頭めがけて振り下ろされた。


避ける暇はない。

だが、あの日の巨獣の胃袋の中を思えば、こんなの一撃の価値すらない。


僕は全身の力を爆発させ、あえてその巨大な鎌の懐へと飛び込んだ。

第13話「深層の主」最後までお読みいただきありがとうございました!


ついに姿を現した奈落の主との激突。傷だらけになりながらも一切怯むことなく、むしろ歓喜するかのように懐へと飛び込んでいくルインの姿は、物語のクライマックスに向けて最高潮の熱量を放っています。

果たしてこの死闘の結末はいかに――?

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