魔王様。ボクは恋敵?ライバル出現!?ぬるぬるの触手の魔の手が魔王様を襲う!!11
もう気持ちいい以外の感覚がなくて、ボクもリゼも頭で何も考えられなくなっていた。希望もなくこのまま一生を植物の養分としてこの穴の中で終えるのだ……
ボクもリゼもそう疑わなかった。その時、洞窟の中に爆風が起きてボクとリゼを拘束し痛ぶっていた触手が体から吹き飛ばされる。
空中に投げ出されたボクを誰かが受け止めて地面に着地する。
「ソアラ様! ソアラ様! しっかりして下さい!」
「……セシル」
ボクは懐かしい匂いと声に小さく弱々しく絞り出すように言った。
リゼの方はルシアが抱きかかえている。
「良かった……もう大丈夫ですよ」
安心したようにボクに微笑むセシルが布を服をボロボロにされ肌が露出しているボクの体に掛けた。
「……私のソアラ様をこんな姿にして……許しませんよ」
セシルは鬼の様な形相で地面から再び伸びてきた無数の触手を睨む。
すると、セシルの体からオーラが吹き上がりその直後、周囲に凄まじい爆発が起きてボク達の周りの全てを吹き飛ばした。
ボクとリゼを抱いたセシルとルシア以外の全てを吹き飛ばし、森には隕石でも落ちたように大きなクレーターが出来上がる。
「さあ、帰りましょう」
「……うん」
ボクは微笑むセシルに小さく頷くと魔王城へと帰った。
全身を触手の粘液でベタベタになっているボクとリゼをセシルはお風呂で綺麗に体を洗ってくれた。
ボクもリゼもまだ痺れる粉の影響で全身に力が入らずセシルが汚れた体の隅々まで洗ってもらっている。
「ソアラ様のことで気が付かなかったですが、あなたはリゼじゃないですか? 魔王軍で元魔王様の後ろをちょこちょこ付いていた……」
「はい。こんなみっともない姿をセシル様に見られて恥ずかしいです……もう、死にたい……」
顔を真っ赤にしたリゼは手のひらで顔を覆った。
そんなリゼにセシルは優しく微笑む。
「大丈夫ですよ。今日の事は誰にも言いませんから……あなたも災難でしたね」
「……ありがとうございます。セシル様……」
リゼの瞳には涙が滲んでいて嬉しそうな表情でセシルに微笑み返した。
ボク達がお風呂から上がると魔王城の食堂にセシルとルシアとルナが居た。
白いワンピース姿のリゼとボクは照れたようにうつむきながら椅子に座る。
ボクもリゼも椅子にお尻が触れた瞬間にビクンッと無意識に反応して体が跳ね上がる。
まだ、体の中を触手がまさぐっている感覚が残ってて落ち着かない。




