魔王様。ボクは恋敵?ライバル出現!?ぬるぬるの触手の魔の手が魔王様を襲う!!2
食事を終えると幸せそうにぽっこりと膨らんだお腹をさすっているルシアにボクが言った。
「ルシア! 今日は街にお出掛けしよう! 昨日、お給料を貰ったからなんでも買ってあげる!」
「……なんでも?」
ルシアはキラキラと目を輝かせながらボクを見た。
「ルーはケーキ屋さん……ほしい」
「……やっぱり、買えるものだけかも」
ルシアの無理難題にボクは冷静になって答えた。
ボクは思い出したようにセシルに聞いた。
「そう言えば、ルナはどこに行ったの? ルナのおかげでお給料が上がったからお礼しようと思ったんだけど……」
「ああ、ルナなら猫の姿で朝から出掛けて行きましたよ? きっと、街でお散歩してるんじゃないですか? 街で探してみたらいいと思います」
どうやらルナはセシルの言うように街に出て行ったらしい。
まあ、街に行けばルナに会えるかもしれないし、ルシアと街を散策していればルナを見つけられるだろう。
ボクとルシアは街に行くと、とりあえず、お菓子を食べたいと言うルシアと繁華街を歩いていた。
「ルシアは何か食べたいのある? なんでも言って! お姉ちゃんがなんでも食べさせてあげるからね!」
ボクは胸を張って自信満々にルシアに言い放つ。
それを聞いてルシアがお店を指差した。
「……ルー。クレープが食べたい」
ルシアはクレープが食べたいと言った。
「あれって確か……異世界の勇者が広げた食べ物だっけ? ボクはまだ食べた事ないけど……おいしいのかな?」
早速、近くの露店にクレープを買いに行くと、ショーケースの中に魔法で作られた見本が飾らせていた。
どれも美味しそうだが、種類が多すぎて迷うくらいあったので適当におすすめと書かれた2つを注文することにした。
「あの、おすすめのこれとこれをください……」
「はい! いらっしゃいませ! チョコバナナといちご練乳バニラアイスクリームですね! 焼き上がりまで少し必要なので待っててねぇー」
可愛いフリルの付いた服を着たあ姉さんの店員さんは愛想よく対応してくれて、すぐにクレープを焼き始めた。
鉄板の上で薄く伸ばされた生地が焼けることで香ばしい甘い匂いが周囲に漂ってきてボクの期待が膨らんでいく。
ルシアはキラキラした瞳で隣でよだれを垂らしながらクレープができるのをうきうきしながら体を揺らしている。
「はい。どうぞ! 大丈夫? 2つ持てる?」
「うん。大丈夫……ありがとう! はい! ルシア!」
「……わーい」
ボクはお金を払うと店員のお姉さんからクレープを2つ受け取って、ルシアにいちごの方を渡した。




