魔王様。月夜に浮かぶ黒い影!?6
すると、意識を取り戻したご主人様達が目を覚ます。
「んっ……ここは?」
「……わがはいはいったい何を……」
「あっ、気が付きましたか? えっと、その……大丈夫ですか?」
心配そうに彼等を見下ろすボクの顔を見てご主人様達は目をゆっくりと開けた。
「フゴッ! 天使だ……ガクッ」
「……どうやら、天国のようで……ヘブンッ!!」
「な、なんでぇぇぇー!?」
ご主人様達はそう言い残して再び気を失う。
ボクが焦って叫んでいるのを横目にルナは小さく呟く。
「……人間って、大変だにゃ~」
ルナは他人事のようにオムライスを食べ終えると、2つ目に手を伸ばしていた。
ご主人様達が目を覚ますと、僕を見た途端に驚いたようにガバッと身体を起こした。
「ハッ!? こ、ここは天国!? 私はいったいなにを……」
「……ソアラちゃん! デュフッ、裸の猫耳に猫尻尾の女の子が立っていたのです!」
「あぁ、それは……」
ボクはテーブルで2つのオムライスを完食して満足そうにぽっこりと膨らんだお腹を幸せそうに撫でているルナの方を見た。
気がついた2人はルナを見ると、ご主人様達は幻でも見ているかのように目を丸くさせている。
ルナはご主人様達ににっこりと微笑む。
「オムライスおいしかったにゃー。ありがとにゃ!」
ご主人様達はそんなルナに微笑むと、ゆっくりと立ち上がった。
「本物の猫さんですねぇ〜」
「デュフッ! 猫の獣人さんは珍しいですなぁ~」
メガネを掛けて痩せているご主人様と、太っているご主人様は本物の猫耳と猫尻尾に興奮しているのかルナを凝視していた。
「ねぇ〜おじさんたちぃ〜。ルナ、デザートにぃ〜チョコレートパフェも食べたい……にゃん!」
ルナは上目遣いにうるうると揺らぐ瞳で最高の愛嬌でおねだりする。
それは猫娘好きのご主人様達が通うこのにゃんダフルワールドでは効果はばつぐんだ。
「……うはっ!!」
「……デュフッ!!」
ご主人様達はダメージを受けたように仰け反った。
その直後、ルナに向かってご主人様達が笑顔で言った。
「もちろん! ルナちゃんの好きなものを頼むと良いですよ!」
「ルナちゃんが食べたいなら、おじさんがなんでもご馳走しちゃいますぞぉー」
「やったぁ〜!! おじさんたちぃ〜だ〜いすきぃ〜!!」
ルナはご主人様達に抱き付くと嬉しそうに微笑む。
そこからはルナは他のお客さん達も集まって来て、まるで姫のような扱いを受けていた。




