↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/72

#32「新しい武器作ればよくね?」

ティアとカマチョは通路で作戦会議を行った。

通路の先にある広いフロアでは、3匹のワイバーンが上空を旋回している。



「カマチョさんのピストルで撃ち落とせないっスか?」


「ワイバーンクラスにはもう無理ですネー。銃には剣や弓のようなスキル補正がないから威力に限界ありますネ」


「せっかくだから倒したいし、あーしがレイピアで突くしかないかー」



ワイバーンまでは距離があり、動きや弱点を読み取るのは難しかった。

なのでティアがフロアに出てある程度ワイバーンを引きつけないといけない。



「まあ、なんとかなるっしょ。下に降りてきたら1匹づつ、あーしが下からこうやって突けば――」



ティアがレイピアを真上に突き上げる。

刃先が天井の岩の隙間に入り込んだ。



「せっまいなあ、ここ。よっこら――」



手首を返してレイピアを引き抜こうとした瞬間。


パキン!


刃が折れた。



「…………あ」


「…………オーウ」



“あ”

“あ”

“折れたwwwwwww”

“どうすんだよ”

“またか、よく剣を折るなw”

“ティアっち、やっちゃった”

“それ聖剣ブリトニーじゃないから再生しないぞ”

“ワイバーンはスルーして進むしかないな”

“武器なしだと先に進んでもマズイだろ”

“というか帰るのもシンドイと思う”



ティアは折れたレイピアを「うう……」と半泣きで見つめる。


カマチョは拳銃以外には、刃渡り15センチほどのアーミーナイフを1本持ってた。

しかしこの短いナイフではワイバーンの懐に入るまでが大変だ。その前にあの恐ろしい爪でやられてしまうかもしれない。


カマチョからナイフを借りたティアは、しばらく腕を組んで考えてから「イケるかも!」と声をあげた。



「あーしの「モノいじり」スキル使って新しい武器作ればよくね? このナイフと……ポーチに入れたまんま忘れてたコレを合成して!」



ティアはポーチから、国洞20号でロングソードに擬態していた謎モンスターの心核を取り出した。



“は?”

“!?”

“えええ??”

“入れたまんまだったのかよw”

“ボスモンスターの貴重な心核を忘れてたって”

“ティアさんすげえドヤ顔してるんだけど”

“あーし天才じゃねって心の声が聞こえるwww”

“ブリトニーで心核との合成に味を占めたなw”

“ナイフと合成って……どうなんだろう”

“聖剣ブリトニ-は一応ベースがレイピアだったわけで”

“もし強いナイフになっても刃渡りの短さがネックだよな”



ティアが右手で握るアーミーナイフと左手に乗せた心核は白く発光したのちに光の粒子となり、その光の粒子がひとつになる。


そして出来上がったのは……元のアーミーナイフとまったく同じものだった。



「ブリトニーの時もこんなだったし、これもきっと秘密の能力があるはず! ヤバそうだったらダッシュで逃げるから行ってみるねー!」



アーミーナイフを握りしめたティアは通路からワイバーンがいるフロアに飛び出した。配信用ドローンも彼女についていく。


眼下にティアの姿を見つけた上空の3匹のワイバーンは、「ピギャァァァ!」と怪鳥音を響かせて攻撃態勢をとる。



「う〜ん、やっぱこのナイフ短すぎて、どうしようもないかも……」



上空を見上げていたティアはナイフに視線を移し、もっと長ければなんとかなるのにと思った。



すると、アーミーナイフの刀身が突然長く伸びた。


もっと詳細に説明をするならば、長すぎるほど伸びた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。