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劣勢

投稿〜

 sideオークジェネラル


 四メートル強あるオーク…オークジェネラルは周りを見つめて、思う。


 ダラシガ無イ…雑兵ドモハトモカク、我同胞ガココマデヤラレルトハ…非常ニ――


 腹立タシイ!


 「ブモォオオオオオオ!」


 森から現れたオークジェネラルの雄叫び声を聴いた周りの魔物達は動きをさらに上げる。



 sideセラータ


 一部始終を見ていた岩陰に隠れているセラータ達は深刻な状況に立たされていた。

 一体の魔物により、立て直しが進み掛けていた状況がすぐに劣勢へと巻き戻され、危機的状況下へと至ってしまった。


 「ッ!」


 (非常にマズイ状況下になってしまった。この状況で元凶が現れると誰が予想出来るわけが無い。戦うにしても、あの分厚い鎧じゃあまともには…ッ!?)

 

 セラータは岩陰に隠れながらオークジェネラルを確認しながら考えているとオークジェネラルは近くの木を無理矢理引っこ抜いて、まるでセラータ達の場所がわかっているように此方向けて投げる構えをする。


 「ブモォオオオ!!」


 セラータは急いで叫ぶ。


 「ッ! 総員散開!」

 「「「「「!!」」」」」


 セラータの言葉を聞いて瞬時に岩陰から散開して逃げ出した。

 数秒後に大木が岩を砕いて吹き飛ばされる。


 「うひぃい!」

 「ひゃああ!」

 「うわぁあ!」


 「ブモォオオオオオオ!」


 オークジェネラルはセラータ達を岩陰から出すと持っていた大きな斧をと盾を持ってセラータ達の元へ走り出す。


 「くそタレが!」

 

 すぐに動き出したのはメーデンだった。

 立ち上がって、すぐに大木に寄って砕け散った岩に向けて自身の武器である五尺棒を使ってオークジェネラルに向けて岩を吹き飛ばす。


 ドッパン!


 飛ばされた岩はあと少しのところで命中するところで何かに邪魔をされて空中で砕け散る。


 「なっ!?」


 メーデンはその光景をみて固まっている隙にオークジェネラルが攻撃できる範囲まで近づかられる。

 

 「ブモォオオオオオオ!」

 

 オークジェネラルは真っ先に立ち上がったメーデンに持っていた斧を片手に構えながら向かってくる。


 「避けっ!?」

 「キャキャ!」


 メーデンは避けようと動こうとすると足に何かが引っかかって下を見ると死に損ないのゴブリンがまるで笑いながら捕まえたと言わんばかりに笑う姿がそこにいた。


 「雑魚がァアア!」

 

 メーデンは瞬時に五尺棒でゴブリンの頭を叩き潰して、纏わりついた手をだけ終えると既にオークジェネラルの斧の凶器が振り下ろす瞬間まで来ていた。


 「ブモォオオオオオオ」

 「しまっ――『『斬撃』』」


 ガンッ!


 鋼鉄特有の硬い音が響くと同時に振り下ろされた斧はメーデンから左に大きくズレ、地面に叩きつけられ、砂煙を上げてメーデンを吹き飛ばす。


 「危機一髪と言ったところか…」

 「うむ、二人分の威力がなければ回避不可だった」


 デザールとラインハルトが放った斬撃のおかげでメーデンは命拾いをするがオークジェネラルの猛攻はまだ終わらない。


 「ブモォオオオオオオ」


 オークジェネラルは空いた左腕を横振りする。

 

 「ガハッ!?」


 横から狙い撃ちしようとしていたバロッサは避けることが出来ずに吹き飛ばされる。


 「バロッサ!」


 吹き飛ばされたバロッサを目にしたメーデンはバロッサの元へ走り出す。

 

 「背後なら――『ガン!』!?」

 

 セラータはオークジェネラルの背後から攻撃しよとするがセラータの背後から飛んでて来た矢をテテルが盾で弾く。


 「危なかったね、セラータ」

 「ごめんなさい…」

 「森からの狙撃ッス! 全員――」


 ホウズキは森から狙撃の警戒を促そうと行動するがオークジェネラルの猛攻はまだ止まらない。

 オークジェネラルは持っていた斧を大きく持ち上げて構える。


 「プシュゥウウウ…『武"技"』」


 その言葉を聞いた瞬間にその場のいた者たちは背筋が凍る。


 「『岩"石"砕"き"』」

 「散か――」


 オークジェネラルの武技による一撃でセラータの散開命令は掻き消され、地面に大きな一撃を与えられたことにより砂煙とクレーターを作り上げ、セラータ達は全員吹き飛ばされる。

 

 「ゲホゲホ…ッ!」


 吹き飛ばされたセラータは上手く受け身を取って地面に叩きつけられるがすぐに立ち上がる行動をとる。

 砂煙に咳き込みながら持っていた剣を杖にして立ち上がるが最悪の状況が目に映る。


 「ぐぅううう」

 「ぬぅ」

 「おい、バロッサ! 目を開けろ!」


 オークジェネラルに武技による一撃の被害は凄まじ過ぎるの一言で表してしまうぐらい甚大だった。

 セラータ達の部隊と新兵三人組を含めた被害は十人中三名が負傷と少ないがやられた中で元傭兵バロッサは意識不明の状態な上にラインハルトは肩に石礫が当たったのか軽傷、三人組の新兵人から一人の被害という大きすぎる被害が出ていた。

 

 「ブモォオオオオオオ!」

 「ぎぃいい!」

 「ぎゃーぎゃ!」

 「ぎゃぎゃ!」


 オークジェネラルの雄叫びによってゴブリン達が集まり、セラータ達は完全に包囲されてしまう。


 「っ! やられた…」

 「ギャー!」


 セラータは手に持っている剣を握り締め、向かって来たゴブリンを斬り伏せる。

 

 「ギャギャ!」


 ゴブリンを斬り伏せる瞬間にもう一体のゴブリンが重なって現れる。

 

 「なっ!?」

 (コイツ仲間に重なって――)


 「『斬撃』」

 「ギャ!?」


 ゴブリンはデザールの一撃によって上半身と下半身を真っ二つに切られて絶命する。


 「生きてるか?」

 「なんとか」


 セラータはデザールの横に立ち周りのゴブリン達とオークジェネラルに向けて二人は剣を構える。

 しかし、状況は劣勢な事に変わりなかった。

 

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