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試験合格者達。

皆様のおかげで5000pvを超える事が出来ました!

ありがとうございます!次は1万pvを目指せる様に頑張ります!

 入団試験が終わった後の俺は近くの宿屋で泊まる事にした。入団試験は無事合格はしたが、本格的な入団は三日後、それまでは休みの様だ。

 俺は宿屋の部屋に入ると持っていた袋の紐を解いて、硬貨を並べて考え事をしながら、悩んでいた。

 現在の俺が持っているのが、金貨三十枚、銀貨十五枚、銅貨五枚だ。

 基本的に使うとしたら、銀貨か銅貨に制限される。

 

 「…困ったな…金貨の使い所が…」


 そう、俺は現在金貨の使い所に迷っていた。今の俺が持つには、多すぎる金だ。

 使うにしても、怪しまれない買い物をしなければならない。


 「…どうしたものか」


 俺は買うものを考えてみる事にした。

 基本的に人が生きるには衣食住と、必要となる。現状を考えるに食事と住む場所は騎士団に入る為、必要は無いだろうが衣類は別になる為、買うものの一つには入るがそれでもお釣りは多い方だ。

 出来れば、この金貨が半分ぐらい減る買い物はあるだろうか……。

 俺は悩んでいても仕方ないと思い、就寝する事にした。


side ホウズキ

 

 暗がりの部屋に赤髪の青年ホウズキが椅子に腰を掛けて暗がりの部屋の奥から聞こえる声と話していた。

 

 「どうやら、入団試験は合格したようだなホウズキ」

 「はい、無事合格しましたよ。合格しそうなやつを徹底的に書き込んだメモを渡しただけなんで、簡単でしたよ。それで次の指令は何っスか?」


 ホウズキの細い目からうっすらと目が開かれる。

 

 「そう焦るな、指令は今のところは無い」

 「そうッスか」

 「あぁ、我々もこれからは慎重に動かねばならない。わかっていると思うがホウズキお前も同じだ」

 「…うっス」

 「なら良い、しばらくは休暇を与える。次の指令は入団後だ。また、気になることがあるなら報告しろ」


 話しが終わるとホウズキは暗がりの部屋から去ろうとする。


 「了解…あ、一人だけ調べてもらっても?」

 「なんだ?」


 ホウズキは何かを思い出した様に暗がりの部屋にいる者に頼み事をする。


 「今回の入団試験に受けていたデザールという奴の情報はあるッスか?」

 「…無いな、気になるなら調べておけ、こちらでも調べておく」


 そう言い残すとホウズキは暗がりの部屋から出て、扉を閉める。


 「…敵にならないと良いッスね。少なくとも()()の敵にならなければ」


 ホウズキの顔は少しばかり苦い顔をしていた。


side???


 帝国内のある訓練所に一人の棒を持った青年が訓練をしていた。


 「クソがぁああ!」


 青年は怒り任せに棒を振るって、鎧を付けた又に叩き込んで鎧兜を吹き飛ばす。

 鎧兜は地面に落ちると凹んだあとがくっきり残った兜が転がる。


 「あの野郎…スカした顔しやがって!」

 「随分と苛立った顔をしますな…若殿、如何なさいました?」

 「あ"ぁ"!?…んだよ、お前かバロッサ」


 若殿と呼ばれた青年はスキンヘッドのバロッサに差し出されたタオルを鷲掴みで受け取ると汗を拭き取る。


 「珍しく、苛立っているば気にはなりますぜ」

 「…関係ねぇよ。ただうぜえ、野郎が倒せなかった事が腹ただしいだけだ」

 「そうですかい…」

 

 青年は持っていた棒をバロッサに投げ渡すと近くの建物の日陰に向かう。

 そんな、青年を見送るバロッサは少し疲れた様に落ちている兜を見て、ため息をする。


 「鉄製の兜を木の棒で凹ませるとは、若殿も腕が伸びましたがそれでも不満なのかねぇ?」


 そう呟くと、バロッサは青年の後に続いて、建物内へ向かう。


sideセラータ


 ある屋敷にて、一人の少女セラータは入団試験合格を報告しに来ていた。

 セラータはある部屋の扉の前に立つとのっくをする。


 「誰だ?」

 「セラータです」

 「入れ」


 セラータは入室の許可を貰うと部屋に入り、座っている男の前に立ち、報告する。


 「無事、入団試験を合格しました」

 「そうか…良くやった。だが、入団出来たとは言え、お前が入団した騎士団はかなり険しい所だ」

 「はい」


 厳しい眼光で男はセラータを見つめるがセラータも迷い無く返事を返す。


 「自分が決めた道は険しい。女のお前が実力で当家の当主を狙っているなら尚更だ」

 「…はい」

 「弟もお前を蹴落とす気で来る事を忘れるな…話しは以上だ。下がれ」

 「はい、御父様」


 男はセラータを下がらせると仕事に戻る。

 セラータも部屋から出て扉をゆっくり閉めて、廊下を歩いていると、先程、話していたセラータの弟と出会う。


 「これは姉上、また父上に媚びを売っているのですか?よく飽きませんね」

 「…話しはそれだけフリード?私は忙しいから」

 「ッ!当主は僕のですよ姉上!」

 「御父様は実力で当家の当主を決めるとおっしゃっています。それは私にも継承があるという事」

 

 セラータは二つの宝石の様な目で弟ことフリードを冷たい目付きで言い放つ。


 「女が当主なんて間違っているのだ!」

 「関係無い。野心を抱くのはいつも男だけじゃあ無い事を理解してくれる?」

 「ッ!」

 

 弟フリードは姉のセラータの冷たい目付きの強さに狼狽るが苦虫を噛み潰した様な顔で返す。


 「貴方が火龍(かりゅう)騎士団に入った様に私も光龍騎士団に入った」

 「な!?」

 「これでもう一切貴方との差は無い。待っていれば当主の座が貰えると思ったら大間違い」


 セラータはそれだけ、言い終えるとフリードの前から去って行く。

 フリードは姉セラータが去って行く後ろ姿を終始憎々しい顔で見つめる他無かった。


sideデザール


 「あっ…あそこ行けば金貨を減らせるのでは?」


 俺は金貨の使い道を思い付いた。

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