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燃え盛る孤児院内での戦い。

二つ投稿しました。


 sideレナ


 孤児院内の一部の部屋がすでに炎の海と、なり始めていた。孤児院内にいた子供達の叫び声と泣き声が聞こえ始める。


 「クソタレが!外の馬鹿ども何をしてやがる!」

 「うぐっ!」


 院長は外の護衛が来ない事に苛立ちを上げ、私の髪を掴んでいる手の力が更に高くなる。


 「大損害だ!クソが!」


 院長は私を引き摺りながら出口に向かう。

 私にはもう抵抗する力が無かった。何度も蹴られ服は汚れ、腕から少し血が出ていた。

 痛くてもう抵抗する気力が無い私は、終わりを悟った。

 これから先、私の身に起こる事に怯えながら生き続ける事を考えるだけで辛いがもうそうなる未来は覆せない事は分かったが…何処かで助けてくれる事を信じている私がいた。

 でも、もう無理だという私の方が強くいた。時間と命を掛けても尚、私の力は無力だと、思い知らされた。だから、もう私は何も考えずに…感情を捨て、人形の様に生きればいいんだ。

 私は全てを諦め、目を瞑ろうとする。


 「レナぁああ!!」


 燃え盛る炎中からギルの声が聞こえた。

 私は目を見開いて驚いた。何故ならギルが此処に戻って来たからだ。


 「な!?ギル、テメェ何故此処に!?レフはどうした!」


 院長はギルの登場に驚く。


 「レフなら死んだよ…この火事のせいで燃えてな…」


 ギルはそう言うと腰に隠していた包丁を取り出し、院長に向けて構える。


 「やっぱり…レナを置いて行けるわけねぇ!逃げるならレナと一緒に逃げる!」

 「ガキがぁ!」


 院長はギルの行動に苛立ちを上げる。

 対して私は何で戻って来たのと思いつつ、助けに来たギルの顔を見て涙が溢れ出て来た。


 「まぁいい、テメェだけでも捕まえればやり直しが効く」


 院長は戻って来たギルを見て、少し冷静になりながら私を前に出す。


 「ギル!動くなよ!動けばレナが『ドッ』どうがぁああ!?」


 院長が私を掴んでいた手の腕にナイフが深々と刺さり、私を落とす。

 それを見計らった様にギルが落ちた私をすぐに引っ張り院長から遠ざける。


 「っ!ま、待ちやが「『火の玉(ファイヤーボール)』」ッ!?」


 院長は片腕を押さえながら追いかけようとするが後ろから火の玉が飛んで来るのを聞きすぐに避ける。

 私は火の玉が飛んできた方向を見るとそこにはデザールが立っていた。


 「早く移動しろ…俺が稼げる時間何て、それほど無い」

 「わかった!頼んだ!」


 デザールの言葉通りにギルは私を背中に背負って走り出す。


 「クソ!『クイックス「『火の玉(ファイヤーボール)』」ッ!」


 院長は魔法を放とうとするがデザールの魔法に妨害され、魔法は飛んで来なかった。

 そのまま私とギルは院長とデザールから遠ざかっていった。

 私は背中で背負われながら意識が薄れてゆき、そのまま暗転した。

 最後に思った事は私はどうか、デザールも無事を祈りだった。


 sideデザール


 燃え盛る孤児院内で俺は目の前の男にナイフを一本を構えながら一対一の状況を作った。


 「クソがぁあ!…どいつもコイツも失敗しやがって、今日まで雇ってやったのにスラム街のガキ一人にやられたってか!?」


 どうやら、目の前男は俺を見るなり、助けが来ない事の疑問が分かり、片腕で髪の毛をぐしゃぐしゃにすると俺を見ながら言い放つ。


 「もういい、俺が殺してやるよ!」


 男は先程俺が刺したナイフを無理矢理抜き取り投げ捨てる。

 俺は持っているナイフを強く握りしめる。殺し合いにおける駆け引きは殺すと決めた瞬間だ。

 それはスラム街で学んだ…。だからこそ、油断出来ない。先程の攻撃も頭を狙ったが外れて腕に刺さった…やはり実戦になると上手くはいかない…それに今日だけでもかなりの人達を殺した。

 武器にも限界と俺の体力にもいつ限界が来るか…もっと今俺が恐れている事は魔力切れだ。訓練で魔法と武技の消費量は抑えているが後数回程度だ。

 さて、どうしたものか…。


 「『ストーンバレット』!」


 男は魔法を唱えると俺に向けて魔法で形成された石礫が飛んで来る。

 俺はすぐに避けるが男は続けて魔法を放つ。


 「『スタンオーバー』!」

 「っ!…」


 ギリギリ状況魔法を避けるがストーンバレットの一部を脚に擦ってしまう。


 「舐めるなよガキ…これでも俺は付与呪術士だが、攻撃魔法も取得している…だからさっさと死ねぇ!」


 俺は魔法を出そうとするが明らかに男の魔法の方が魔法形成が早い。

 

 「っ!『斬撃』」

 「っと…危ねぇな!『ストーンバレット』ぉお!」


 俺は魔法を交わすために近くにあった部屋に入り交わす。

 男は俺を追って扉の前に立つが俺はその瞬間を狙って魔法を放つ。


 「『火の玉(ファイヤーボール)』」

 「『ストーンバレット』」


 しかし、男も入って来た瞬間を狙って魔法を放ち魔法同士がぶつかり合い爆発する。


 「ぐっ…」

 「熱っ!」


 俺には石礫が擦り、男には飛び散った火の粉があたる。

 

 「ガキがぁ…ちょこまかと動きやがって…」


 ハッキリ言ってやばい状況だ…先程の魔法を使ってわかった事だが…魔法は後三発しか、撃てない…魔力の分量を間違えた…。

 さぁ…どうする俺…この最悪の状況で勝つ方法と脱出する方法を…。




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