計画実行日が来た。
皆様のおかげでpv1000を超えました!
次はpv5000を取れるように頑張ります!
俺が孤児院の下調べをしてから一週間が経った。
今日は一番忙しい日になる。
何せ、金貨強奪作戦の実行日だ…今まで準備して来たものが無駄にならない様に頑張ろうと俺は武器を取り付けていく。
俺は外に出て、改めて俺が作ったボロ屋に触れながら見る。
今を思い返せばこのボロ屋にもかなり世話になったと思う。
この世界に来て三日かけて作り上げた家だ…急拵えで作り上げては壊れた所を修復しながら今に至った家だが、今日からもう使わなくなってしまう。
強奪した金貨で俺はすぐさま離れなければならない。
大量の金貨を持っていれば奪われるのが当たり前の世界だ。
このボロ屋とはおさらばしなければならないと思うと少し寂しく思った。
俺は少なくともこのボロ屋で五年間も暮らしたのだ。
我が家と変わりようの無いものだ。
だが、人はいつか鳥の様に巣立ちが来る様に人も同じ様に巣立つものだ。
鳥は巣立ちそして新たな出会いと巣を作る。
人間も同じだ。いろんな事を学びながら自身を豊かにしながらも出会いと別れを繰り返して大人になり、そして、自身も親の様な存在となる。
俺は前世では、親代わりの祖父母の様にはなれなかった。
それは今も同じだ。
俺が今からやる事は悪い事だ…だが、俺は今の自身を変えるには仕方が無い事だ。
やれば、必ず何かの報復が俺に返って来るだろう。
その時までは、俺がちゃんと償える様に努力しようと俺は決めている。
俺は必要な物を持った事を確認し終えるとボロ屋から振り返ることもせずに前に進み続ける。
***
sideレナ
今日が脱走結構日…幼い子達には悪いけど、私は…いや私達、年長組だけでも此処から抜け出す。
何としてもだ。
「レナ、どうした?眉間にシワ寄ってんぞ?」
「ギル…」
私はギルに眉間にシワが寄っている事を指摘される。
「お前が全部背負う必要はないぞ…俺も他の年長組も脱出には反対しなかったしな」
「それは、そうだけど…」
私は今日まで悩んでいた。
幼少組を取り残す事は見捨てる事に変わりようが無い。
しかし、全員救えるはずも無い。
この帝国で子供が一人で生きるには余りにも厳し過ぎる世界だ。
私と協力してくれたデザールもそうだ。
彼が住んでいる場所はスラム街だ。
それも帝国内では犯罪率が多い場所で日夜人殺しが起きる様な場所だ。
そんな、デザールの生活を調べただけでも生活が厳しいと分かる。
私が調べる時も命懸けでデザールを無事見つける事が出来ただけでも奇跡に等しいほどだ。
「お前ばっかに任せられねぇからな」
「え?」
私はいつもはやんちゃなギルが真面目な目で私を見ながら言う。
「俺は頭が悪いから分からないけどな、お伽話の様な勇者みたいに困ってる奴を支えれる奴になりたいからな」
「…」
「勇者にはなれなくても、その勇者仲間の様な奴らみたいに勇者を支えられる奴に俺はなりたいんだよ」
「…少し、意外ね。ギルが真面目にそんなこと言うなんて」
「う、うるせえよ」
私がそう言うとギルは少し顔を赤くしながら答える。
「まぁ、その何だ。お前が困ってんなら俺にも頼れよ。赤ん坊からの付き合いだ。俺は馬鹿だが出来るだけお前を支えられる様に努力をするからよ…」
ギルは頭を掻きながらそう言う。
ギルは出来るだけ私を支えてくれる事を言ってくれた。
それだけでも、私は嬉しかった。
涙が少し出そうだったが私は堪えながらいつも通りの様にギルに言う。
「馬鹿なギルには悪いけど、私は結構出来る子なので大丈夫ですよ!」
「な、なんだよ。それだけ笑いながら言えるならあんま暗い顔すんなよ…調子狂うぜ」
ギルは少し不貞腐れて私の前から去って行った。
私は去っていたギルを見送ると両頬を手で叩き気合いを入れる。
心の奥底では私は一人でしかいないと思っていたが決して、一人では無い事をギルが気が付かせてくれた。
そうだ、私にはギルやレフの他にも仲間がいる。
子供一人では何も出来ないけど。
仲間となら、私も頑張れると思い私も孤児院に向けて歩き出す。
ギルが私に励ましてくれた様に私も出来るだけ頑張ろうと決めた。
それに今夜の作戦を絶対に成功させて見せると私は思いながら
***
sideギル
俺の名はギルだ。
この孤児院の子供の一人だ。
突然だが、俺には好きな奴がいる。
それはこの孤児院の中ではとても頭が良いレナだ。
俺がなんでレナが好きなのかはただ単純に明るく笑っているレナの顔を見て惚れただけだ。
理由なんて、それだけでいい。
だが、そんなレナが隠れんぼが終わった時に急に倒れて寝込む事になった。
俺はレナが寝込んでいる間、不安で仕方が無かった。
翌日、レナは目を覚ました時はすぐに部屋に走ったがレナは寝所にはいなくて、必死に探した。
しかし、レナはすぐに見つけた。
レナは本が沢山ある本棚の近くにいた。
俺はレナに文句を言ってやろうと思ったがレナの様子がどうも、おかしかった。
いつものニコニコした顔はしていたが俺には何かおかしいと思った。
その後、月日は流れて行き、レナや俺も九歳になった。
レナは急にいなくなったりして、心配したが気が付けば戻っていたりと行動が変だった。
それで俺はレフとでレナを問い詰めるとレナは正直になって俺たちの現状を教えてくれた。
レナは真剣な表情で俺たちがこの先、売られる事を教えてくれた。最初は疑いもしたがレナの真剣な顔を見て、本当だと、信じた。
まさか、俺たちは大人になる前に売られるなんて、思いもしなかった。
そんな中、レナはそれを知ってしまい、俺たちを救う為に行動していたなんて、誰が思っただろうか…。
レナは出来るだけ年長組だけでこの孤児院から脱出すると言った。
馬鹿な俺でも全員救えない事ぐらい分かる。
俺は院長の様に力持ちでも無い子供だ。
でも、俺は全部レナに任せるわけにはいかない。
レナは確かに頭がいい奴だが、慌てると俺みたいに馬鹿になる事を俺は知っているからこそ、俺はレナの力になりたい。
俺は頭が良いわけでもないし、喧嘩だってそんなに強くない。
そんな取り柄の無い俺でも絵本の物語に出てくる様な英雄を支えられる様な仲間になりたい。
レナという勇者の仲間で横に立ちたい。
レナ一人に任せきりにならない様に俺は努力すると俺は決めている。
俺はレナの仲間として俺は前へと進む。




