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世界最強は元落ちこぼれ  作者: かたは
15/20

食堂に行きました。

食堂に向かった3人。

昼時だけあって、それなりに混んでいた。


「アトラ...とラティアさんあそこに3人座れる場所があるからあそこにしよーぜ」

「おい、何でラティアはさん付けなんだよ」

「グレンさんでしたっけ?。お兄様と同じような喋り方で結構ですよ」

「はい...じゃなくて分かったよ。これからよろしくね」

「はい」


3人は席に座り昼食を食べていた。

「なぁグレン...変なこと聞くかもしれないけど、何でEクラスなんだ。お前...」

「何でって...試験の結果良くなかったからに決まっているだろ」


何を聞いているんだアトラのやつ..といった顔でアトラ見るグレン。

「じゃあ質問を変えるけど...何で試験を全力で受けなかったんだ」

「.......何でそう思ったんだ」


グレンの顔は先ほどまでと違って真剣な表情だ。


「いや、雰囲気とか仕草とかが強者の者だったからな。何より俺のスキル【魔感】が反応してるんだよ」

「アトラ...お、お前...魔感持っているのか?」


【魔感】とは文字通り、相手の魔力を感じ取る事が出来るスキルなのだが、スキルで魔力や魔法に干渉するスキルは、かなり希少かつ強力なので持つ者は少ないとされている。


「えっ!、何かおかしいか?」


アトラの所属しているアトランティス(ギルド)...特に規格外(イレギュラー)では、そういった希少なスキルや魔法を持つ者は普通にいるので感覚がズレている。


「いや...何でもない。それで、何で俺が試験を全力で受けなかったのかって話だよな」

「...あぁ」

「大した理由でもないんだ。俺には、どうしても会いたい人がいるんだ。その為には強さがいるんだ」

「ん?だったら会いに行けばいいだろ。強さと、どう関係しているんだ」

「俺が会いたい人ってのが『幻狼(げんろう)』の2つ名を持つイルガさんって人なんだけどよ」


((イルガさん!!))


アトラとラティアは内心で驚いていた。

イルガとはアトランティス序列第9位の人物だ。獣人で兎に角、接近戦が得意な人だ。


ーーここで、イルガさんと知り合いって事がバレたらアトランティスに所属している事がバレる可能性があるし黙っておくか


アトラとラティア...ついでに騎士養成学園に言ったエレナもだが、この3人は自分たちが『アトランティス』に所属していることを隠すようにとマスターから言われている。

理由は簡単である。元々『規格外(イレギュラー)』たちは仮面をして顔を隠すようにしている。彼らが達成している依頼の中には災害レベルの依頼もある。よって規格外(イレギュラー)たちは英雄視されており日常生活に支障をきたす可能性があるからだ。特にアトラやラティアやエレナは学生の為、日常に支障をきたす可能性が高い。


「そのイルガって人は何者なんだ?」

知らないフリをしながらアトラが聞いた。


「実はよく分からないんだ」

「俺の家はハルス村にあってな。よくそこの森で遊んでいたんだ。だけどある日、森で遊んでいたらゴブリンが襲ってきて、そこで助けてくれたのがイルガさんなんだ。仮面をしてて顔は分からなかったけど、お礼を言ったら..

『少年も強くなりたいならギルドに入るといい』

『おじさんは、ギルドに入っているの?』

『あぁそうだぞ。アトランティスって言うギルドだ』

『じゃあ俺もそこに入る』

『アハハ、そうか...じゃあ少年が大きくなったら来ると言い』

『あっ..待っておじさん...最後に名前聞いてもいい?』

『ん~...実は教えちゃいけないんだよ少年...』

『そっかぁ』

『分かったよ..教えてやるから、そんなに悲しそうにするな』

『ほんと?』

『あぁ..イルガ、イルガ=オルガストだ』

てな感じに教えてもらった」


(あの人は、何やってんだーー...簡単に本名を名乗りやがって..後でマスターに報告だな)


「それで、強くなるために修行してたら試験日が忘れててヘトヘトで試験を受けたら、このザマだ」

「なるほど。それじゃあグレンはアトランティスに入ろうと思っているのか?」

「あぁ、そのつもりだ。いつかイルガさんと一緒に依頼をしたいと思っているしな」

「素晴らしい目標だと思います。頑張って下さい」

「ありがとう。ラティアさん」


アトラは、グレンの事を少なからず評価している。アトランティスのメンバーと比べると、まだまだレベルが違うがこの学園の生徒と比べるとグレンは強い。

(まぁ、Aクラスの生徒よりも多分強いなグレンは)


3人はそれから昼食を食べながら雑談をしていた。

「そういえばアトラ。ずっと気になっていたんだが、なんで妹のラティアさんは学年主席なのに、お前はEクラスなんだ」

「それはな...「おや、ラティアさんじゃありませんか。いけませんよ、Aクラス...それも主席合格者がAクラスでもな生徒と食事するなんて。どうですか、これから僕たちと一緒に食事にしましょう」」


1人の男子生徒が話しかけてきた。後ろには他にも複数の男子生徒達がいた。

(なんだ、コイツ)

アトラがそう思っていると...


「おい、ラティアさんは俺達と一緒に昼食を食べてたんだ。邪魔なのはお前だ」

「なんだね君は。おや、君は確か試験時に私の前にいた人だね。よくもまぁあの結果で僕に意見する事が出来たね」


どうやら、試験の日のグレンを知っているようだ。

(Eクラスというだけで弱者と決めるなんてな...少なくとも今のグレンはお前の3倍近くの純魔力を宿しているぞ)


「グレン、ラティア、もう行こう...とりあえず俺の部屋にでも行くか」

「おう」

「はい」

3人は目の前にいるAクラスの生徒を無視し歩き始めた。


「ちょっと待ちたまえ。僕は、貴族だぞ」


(無視だな..)


「おい、調子に乗るなよ...先ほどから無視しやがって」


先ほどまでの口調と変わって威圧的に話しかけてくる。そして...【火球】を放ってきた。躱すと食堂に被害が出そうなので、同レベルの魔力を放ち相殺した。


「貴方達...食堂で何をやっているんですか?食堂での魔法の使用は禁止ですよ」

そう言って来たのは生徒会の腕章をした人物だ。


「サラさんだ」

「えっ生徒会の人が何でこんなところに...」

と言った声が聞こえる。


「貴方達には詳しく事情を聴く必要がありそうですね。しかし、此処では周りの迷惑となってしまいそうな為、生徒会室で事情を聴こうと思います。ついてきてください」


そう言って生徒会の人は問答無用でアトラたちとAクラスの生徒を生徒会室に連れて行った。

(はぁ...早く帰りたいのに...)








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