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ガレー船で見た夢、夜の夢
怪我の為に遅れて海戦に参戦すべく戦艦のガレー船で向かうヴァレッタ隊長
「間に合うか‥教皇様にスペイン王を兼務される皇帝陛下
ヴェネチアの軍達の連合軍だが、相手は強敵のオスマン帝国か‥」
ガレー船の甲板でため息を一つ、ヴァレッタ隊長
「隊長、お体の方は?」「心配ない大丈夫だ」
心配そうな部下の疑問の問いに言葉を返すヴァレッタ隊長
その夜 揺れる船室でひと時の眠りについたヴァレッタだったが‥
「ジャン‥」「え?」自分を呼ぶ声に反応するヴァレッタ隊長
「リラダン総長 グランドマスターどうされたのですか?」
目の前にはマルタ騎士団であり病院騎士団《聖ヨハネ騎士団》を
率いるグランドマスター、リラダン総長が居た。
「君とは長い付き合いだ 同じ故郷の仏蘭西、同じ騎士団
あの麗しいロドス島を追われて、地中海のクレタ島などを彷徨いながら
イスラムとの闘いを続けてきた 多くの仲間と共に‥」リラダン総長
「総長?」「今は昔のようにフイリップでいい、ジャン」
「やがては君が率いる‥その時は頼むぞ」リラダン総長
温和にほほ笑み、言葉を残す。
ハッと目を覚ますジャン・ド・ラ・ヴァレッタ隊長
「今のは夢?」不可思議な不安が胸の奥に残る
それは夜の夢‥。




