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激戦の中で…シオン達
激戦が続く海戦
大砲の放たれる音が轟き《とどろき》響く《ひびく》
絶え間ない阿鼻叫喚の悲鳴の声にマストが炎に包まれて焼け落ち
ガレー船で焼け死ぬ者たちも多い、沈みゆく船に飲み込まれて共に
青い海の藻屑となる哀れな者たち‥。
大きな穴が開けられてガレー船がまた一つ、また一つと戦艦が沈んでゆく。
血塗れの甲板の上で哀れな躯達を見ながら、笑う魔物たち
口元には牙、唇の血をそっと拭う
「ねえ、シオンちゃん
前みたいにガレー船を砕いたり、大きな穴は開けないの?」
シオンによく似た面立ちのサラが問う。
「そうですわね 以前は騎士団の味方をしてあげましたけど」
金の巻き毛が海風に揺れるヴィクトリアン‥豊穣の胸元、谷間が揺れる
彼女もまた問いかけた。
「僕は騎士様たちの味方かもね
でも‥今回は教皇様やら異端審問、魔女狩り大好きな方達も大勢、戦争に参加中」
口元が微かに歪んで微笑するシオン
「…助けないのシオンちゃん」サラ
「決められた運命の時間だから、どうやっても助けられない」シオン
「本当に?」サラ「それでよいのですか?」ヴィクトリアン
「‥‥」シオンは沈黙したまま
激戦の中にマルタ騎士団の者たちも大勢いた。
その中にはグランドマスター、リラダン総長の姿も‥




