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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第2章 領地運営編
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第85話 復興編 (警備隊勧誘編)

翌日目を覚ますと、リシアはシオンの隣ですやすやと寝息を立てていた。シオンは起こさないように起き上がる。そして着替えを行っていると、リシアが目を覚ます。


シオンがおはようと声を掛けると、昨日の事を思い出したのか、真っ赤になって毛布に包まっている。


可愛いなぁと思いつつ、リシアの傍に行き、頭を撫でながら毛布ごと抱きしめてあげる。リシアは安心したのか、頭だけを毛布から出し、シオンに擦り付けてきた。


それを確認してからシオンは頭をもう一度優しく撫で、出かける準備をするから着替えるようにリシアに伝える。準備が出来る間、シオンは外の空気を吸いに庭に出て散歩をする。


何かが変わった気もするし、何も変わらない気もする。空を何気なく見上げていた所、ラディスに声を掛けられた。


「おはようシオン。今日はなんだかいつもと違うね?」


そう言って何かあるなら話してみなさいと相談にのってくれるようだ。シオンはラディスに単刀直入に尋ねる。


「そうだねぇ・・・私も君ぐらいの時は、同じようなことを考えていたような気がするよ。ただ・・・案外何とかなるものだよ」


そう言って為になるような・・・ならない様な話をされる。話を聞いていると、着替えたリシアが迎えに来たので、朝食を食べに行く。


ソニアに昨日はどうしたんだ?と念話で確認したところ、エイナに食べ物をごちそうになっていたらしい。


シオンは買収されたな?とソニアに確認すると、目を反らしていた。カーミラも同じように目を反らした。おのれ・・・食い物で買収されるとは。



その後、シオン達はラディス達にまた出かけると伝え、冒険者ギルドに向かう。リシアは嬉しそうにシオンの腕を抱きしめて歩く。


これはこれでフカフカしているから、気持ちが良いものである。それを見てソニアも同じようにシオンの腕を取る。本当に姉妹のようだ。


流石に冒険者ギルドの中だと動きづらいので、リシア達に離れるように言うと、とても悲しそうな顔をされた。うん・・・仕方ないね!そのままでいいよと中に入って行く。


するとそのやり取りを見ていたグランに話しかけられる。


「ようシオン!待ってたぜ。それに・・・朝から仲がいいな!」


そう言って茶化されたが以前とは違い、リシアは笑顔でシオンに寄り添う。それを見てグランは、シオン・・・良かったな!と実の息子のように喜んでくれる。


そして、迎えに来たと伝えると、準備は出来ているという事だった。声を掛けた冒険者達も今日の昼には一度戻ってくるらしい。


それならこちらから迎えに行きましょうとシオンが提案し、シオン達はサラキアの森に向かって飛んで行く。


「いや~いつ乗ってもドラゴンの移動はすごいな!本当にいいのか?ブラックドラゴンの嬢ちゃんを貸してもらってよ」


シオンは構わないと告げる。そして、冒険者の名前を教えて貰う。索敵で探すと・・・ん?戦闘中か?しかし・・・周りは魔物で囲まれている。


シオンはカーミラにすぐにその場に急行するように伝える。囲んでいる魔物はグレイトベアーが2体と・・・マダラスパイダーが2体。さらにグリーンワームが7体近づいてきている。


しかもさらに他にも続々と魔物が集まって来ていた。シオンはその件をグランに説明する。すると・・・


「そいつは・・・おそらく魔香茸まこうだけを潰したのか・・・へまをしたな。すまないがシオン!すぐにそこに向かってくれ!」


魔香茸まこうだけはそのままなら大したことはないが、踏み潰したり折ったりなどすると、周辺の魔物をおびき寄せてしまう匂いを発生させる。


シオンはもう向かっていると告げ、遠くに見えていたサラキアの森がどんどん迫る。そしてシオンは、カーミラに魔物に向けて雄たけびを上げさせる。


「グルアァァァァァァァァァ!!!!!」


それを聞いたグレイトベアー達は一目散に逃げ出した。マダラスパイダーも障害物に身をひそめる。グリーンワームは動きが止まる。


その場にようやく到着したシオン達は、カーミラにそのままホバリングさせ、上空から周囲の魔物達を討伐していった。


魔物がいなくなったのを確認してから、シオン達がその場に降りると、冒険者達は唖然としていた。当然ともいえる。


いきなりブラックドラゴンが雄たけびと共に降りて来たのである。しばらくすると我に返ったのか、先程の戦闘を見ていた冒険者の一人が話しかけてきた。


「すまない助かった。仲間が負傷していて、引き上げる最中に魔香茸まこうだけを踏んでしまった」


そう言ってリーダーらしき男が頭を下げていた。そしてグランがいることに気が付くと、さらに頭を下げてきた。


彼らはくれないの翼というBランクなったばかりのパーティーで、話しかけてきたのはリーダーのクラウドであった。リシアは怪我をしているカレンとケリオスを治療する。仲間のキッドとコーラスは周りの警戒を行っていた。


グランはクラウドにどうしてこんなにボロボロになったのかを尋ねた。すると・・・


「サラキアの森の一部が地震と共に陥没して、そこから高LVのモンスターが湧き出たんです」


そう説明してくれる。グランはシオンに確認できるかと聞いてくる。シオンが索敵を行うと・・・


確かに一部青から緑になりかかっている印がある。その周りは青であるが・・・絶対隠蔽でLVを70程度まで落とすと・・・中心は赤で周りも緑色から黄色である。


むしろ良く逃げてこられたものだとシオンは感心した。どうやら斥候のケリオスが早い段階で気付いたようで、そのおかげで撤退が間に合ったということだ。


追ってきた先兵を迎撃しながら逃げてくる最中に、治癒師のカレンがダメージを負ってしまい、それを庇ったケリオスも負傷してしまったという。


取り合えず全員命に別状はないようなので、ソニアにも竜化してもらう。すると・・・やはり唖然とされた。



驚いている所申し訳ないが、シオンは紅の翼に全員ソニアに乗ってもらい、安全の為に森の外まで退避して貰うのであった。



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