↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第2章 領地運営編
75/144

第74話 復興編 (商人勧誘編)

シオンが宿屋 篝火亭かがりびてい2号店に様子を見に行くと、ナリスが走り回っていた。


何かトラブルかと思ったが、どうやら開店に向けて最終調整を行っているようだ。シオンに気が付くと走り寄ってきた。


「こんにちはシオン君!まだ開店できないけど、今日はどうしたのかな?」


シオンは町の名前が決まったことと、宿の状態がどのぐらい進んだかを確認しに来たと伝える。


「そうなんだ・・・パレットの町ね。分かったわ。それと、営業出来るようになるのに多分後1週間ぐらい見てもらえれば大丈夫だから!」


それじゃと言ってナリスは仕事に戻って行った。



その後、商人の誘致の件で、エウリーの町のハンスとの約束がある話をリシアにすると、一緒について行くという話になった。


ソニアとカーミラにもついて来てもらうことにする。今回はドラゴンが2頭いるので、町から離れた所で絶対隠蔽を施してからカーミラに竜化させる。


飛行の試運転も兼ねて、3人を背中に乗せ、シオンが指示する方向に飛んでもらうことにした。


飛んでいる最中にカーミラにソニアと同じことを聞くと、速度はややソニアが上回り、継続飛行能力はカーミラに軍配が上がった。


今まではリシアだけだったが、今はシオンの膝の上にソニアが座り、後ろからはリシアが抱き着いていた。両手に花である。


カーミラは少し羨ましそうではあったが、そのまま飛行を続けるのであった。



翌日エウリーの町に着いたシオン達は、ハンスに会う為にハンス商会に顔を出す。すると、丁度ハンスが出てくるところであった。


「ああシオン君!丁度いい所に!少し相談に乗って貰ってもいいでしょうか?」


シオンは自分もご連絡したいことがあったので、話をお聞ききしますよと奥の商談室について行った。シオン達が座るのを待ち、話を始める。


「実は急ぎの要件がありまして・・・スマトラ都市に、この荷物を至急届けて欲しいのです」


そう言って先程まで準備していた荷物を見せる。軽く5トンは超えるだろうか?全て食料品のようだ。どうしてそんなに切迫しているか確認すると・・・


「本来一度の量としてはこの2割程度なのですが・・・いつも中継する町に荷物を運んでいた所、数回に渡ってドラゴンの襲撃に会いまして・・・」


それで物資が滞り、中継ではなく直接輸送して、日程を詰めるという話らしい。ちなみに人に被害が出たか確認したところ、馬と人は無事だったらしい。不幸中の幸いである。


シオンは嫌な予感がした。ちなみにどの辺りで被害にあったのかを確認すると、ハンスは地図を取り出し、場所を教えてくれた。


丁度リシア達と情報の擦り合わせをしていた時に、そのルートを通ったと聞いた気がする。


シオンは念話でカーミラに問う。お前・・・襲ったか?と。カーミラは目を反らして黙秘を続けている。あ・・・これ黒だわ。



シオンはハンスに他言はしないようにお願いしてから、事情を話すことにした。リシアとソニアがこのカーミラに襲われたことや、その後シオンの従魔にしたことなどを。


最初はそんなことあり得るのですか?と半信半疑だったが、町の外まで許可を取ってから空間移動し、2人に竜化してもらうことにした。


空間移動にまず驚き、信じられないと唖然とし、2人が竜化したところで完全に思考が停止した。


しかしさすがは大商会の当主である。すぐに事情を整理し、シオンの手を両手で握ってきた。


「さすがはシオン君です!私の目に狂いはなかった!!」


そう言って手をぶんぶん振ってきた。納得してもらったようなので、また空間移動でハンスの商会に戻る。


それを見て便利なものですね・・・としきりに空間移動に感心していた。



そしてシオンはハンスとの交渉に入る。


まずカーミラが損害を出した分と手間がかかった分の、弁償と補填をさせて欲しいと話した所、直接シオンが関わっていた訳ではないので、大丈夫だということに落ち着いた。


さすがにハンスもドラゴンを寄越してくれとは言わないようだ。その代わり、今回のスマトラへの運搬依頼は、無料でシオンが請け負うことにした。


その為、5トン分の食料品をシオンが収納魔法で全てしまうと・・・やはり唖然とされた。


そしてここからはシオンの本題である。以前ホフマンと協議した結果をハンスに伝える。すると・・・


「な・・・何ですって?税金が利益のたったの1割!?1年間の誘致期間とはいえ・・・しかもそれが終わっても1.8割!?さらに通行料も半額ですと!?」


通常は2.5割になることも伝えると、ハンスはものすごい速度で今どのぐらい利益が出るか試算しているようだ。


パレットの町は、魔物に一度滅ぼされたとはいえ、元々スマトラの町の中継拠点として作られたものだ。今は別の町を中継しているが、普通に運ぶならこちらの方が近い。


どうやら試算が出たようで、是非ともその条件でやらせて欲しいと言ってきた。


記念すべき1件目の商店ですねとハンスに伝えると、全く他の商人は見る目がないですねと話していた。そしてそのままでいてくださいねとも。


シオンは専用のスクロールを取り出し、ホフマンに依頼していた魔道具のペンを走らせていく。そしてそれをハンスに手渡す。


期限は半年以内だから注意するように連絡し、シオンはハンスにお礼を言って商会を後にするのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。