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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第2章 領地運営編
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第73話 復興編 (レグルスの森編)

ブラックドラゴンのカーミラが襲来してから、1週間程シオン達は山小屋で生活をしていた。


町に戻る前に体を万全に戻すようにリシアとソニア、それと仲間になったカーミラを休ませた。


リシアは何ともないと言っていたが、念には念をである。


その間はアバロン達シルバーフォックスに周囲の魔物を狩らせ、シオンはエレーナとローザのLV上げを手伝った。


他にはリシアに商人の誘致に関しての話を聞く。しかし、どうやらかんばしくないようだ。


「何か所か町を回ってみたんだけど・・・魔物に一度滅ぼされたというのがネックみたいで・・・いい返事は貰えなかったの。ごめんなさいシオン」


そう言って力になれなかったことに対して、すまなそうな顔をした。シオンは、頑張った結果だから仕方がないよと慰めた。



シオンは気になっていたことをソニアとカーミラに尋ねた。


「シルバーフォックスのアバロン達にはスキル念話があるんだが、お前達にはないのか?」


そう2人に尋ねると、


「そもそも私には念話というスキルはないのじゃ。主のテイマーとの繋がりがあればどこでも話せるのじゃ」


「あたしも同じ感じだ・・・です」


試しに頭の中でソニア聞こえるかと念じる。すると主聞こえるのじゃと戻ってくる・・・早く言ってくれ。



念話のスキルが無くてもできるなら、すぐに連絡が取れたからである。


ただこれは、人化して会話できるような竜種ならではのものらしく、一般的には念話スキルがあってやっと意思疎通できるようだ。


そう考えると、最初からスキルが備わっているアバロン達シルバーフォックスも、優秀ということになる。



後は念話の範囲であるが、試しにソニアとカーミラに100キロ以上離れたエウリーの町に移動してもらい、念話を試みる。すると念話に応答があった。


今度はシルバーフォックスのアバロン、カロンゾ、サルベスの3匹も同じ場所に移動させ、念話をしてみる。だが・・・反応が無い。


距離を10キロ間隔ぐらいで縮めて行くと・・・アバロン達は40キロぐらいでようやく反応があった。


念話のスキルLVが影響しているのだろうか?ヘルプをよく読むと・・・あ・・・書いてあったわ。



念話・・・スキルLVが1上がるごとに10キロ範囲が伸びる。



説明書をたまに途中まで読んで、ぶん投げる癖がでてしまっていたようだ。色々試したところ、シオンが中心となっているようだ。


携帯で言う基地局をシオンが担当し、強力な電波を送受信するのがソニアとカーミラ。中電波がアバロン、カロンゾ、サルベス。弱電波が残りのシルバーフォックスと言った感じだ。


ソニア達は、シルバーフォックス達と意思疎通もできるようだ。色々連絡手段があるのは、今後有利に働くだろう。



そんなことを1週間の間に行い、シオンは考えていた。アバロン達シルバーフォックスの強化を。アバロン達には、このレグルスの森の魔物を狩ってしばらく過ごすように命令する。


そして、1週間おきに必ずこの山小屋に戻ってくるように伝える。当然人間は襲ってはいけないと厳命し、自動バリアを付与し放し飼いにした。


エレーナとローザにこの後どうしたいかを確認すると、しばらくこの山小屋に籠って2人で狩りをしますという事だった。その話を聞いたので、カロンゾとサルベスを念話で呼び戻す。


戻って来た2匹にエレーナとローザの護衛を頼むことにした。2匹は2人に懐いているようで、頭を撫でると嬉しそうにしている。



それじゃ後はお願いしますとエレーナとローザに声を掛け、シオン達4人は空間移動で名もなき町に戻って行った。



町に戻ってきた後シオンは思い出した。町の名前を。リシアにこの町の名前をどうしたらいいかを尋ねる。すると・・・


「シオンが領主なんだから、シオンの好きな名前でいいわよ」


そう返答が来た。確かにそうなんだが・・・シオンは悩む。まぁ好きにしていいと言うなら・・・よし。



シオン達はギルドに向かい、中に入る。すると・・・ギルドはすでに稼働しているようで、シンディに話しかけられた。


「ああ・・・シオン君丁度いい所に!依頼書を発行するのに町の名前がないといけないの。決めて貰っていいかしら?」


丁度その件で来たので、ホフマンはいるかと聞くと、奥の部屋で仕事をしているらしい。案内してもらい、中に入る。


「丁度いい所に領主様。町の名前ですが・・・」

「バートンの町じゃだめですかね?」


シオンは前の町の名前を提案した。しかし・・・


「その名前は住民が嫌がるでしょう。色々と思う所もあるでしょうし・・・」


そう言って却下されてしまった。安易に前の名前を流用しようとしたのがまずかったか・・・それなら。


「ではパレットの町というのはどうでしょう?町の構造を組み合わせるという意味合いで」


ホフマンはそう言った意味合いがあるのであれば、それで構いませんと了承してくれた。リシアも納得してくれたので、この町は今度からパレットの町と呼ぶことになる。


町の名前が決まったので、シンディに伝える。そうすると、今まで名前待ちだった書類にものすごい勢いで名前を記入していく。


そして、ギルドの外には町の名前が決定したという立て看板が配置された為、シオンは一つ職員にお願いをした。


通常よりも大きいシルバーフォックスを衛兵待機所に配置しますので、危害を加えないようにしてくださいという注意文もついでに張るようにと。


そしてシオン達は冒険者ギルドを後にしたのであった。




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