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森の聖雫 十三話 朝の魔素暴走

2019/12/1分から、サブタイトル変更と、加筆とオチの変更をしました。

基本的に変ってないんですけどね。


―― side you ――


  ―― 僕達のチカラ、気に入ってくれた? ――


『チカラ?』


  ―― あれ? まだ使ってなかった? それとも気が付いてない? ――


『何の事を言ってるのか解らないな……』


  ―― そっか、まだ力が弱いんだね ――


『あぁ、オレはチカラが無いからな……』


  ―― チカラの使い方を知らないんだね ――


『チカラの使い方?』


  ―― 僕達のチカラは特殊だからね ――


『オレにも特殊なチカラがあるのか?』


  ―― 君が望めばね ――


『オレは欲しい! オレのチカラが!』


  ―― なら、がんばってね。 ――


『何を頑張ればいい?』


  ―― それは  その内   分かるよ ――



ぅぅ


「夢……か……?」


 また何時か見た夢を見ちまったぜ。一体なんなんだ?



「大変なのじゃ」 なでなで

「大変なのじゃ」 ナデナデ


 ふと横を見ると、慌てた様子のマインとアイルが、隣で寝ているマイのベッドの横に座っていた。






―― side my ――


  ―― ぐっはっはっは、待たせたのである!! ――


『アナタは誰? それに別に待ってた覚えもないのだけど……』


  ―― チンの名は 下半神 玉王玉(ユーワンユー)である! ――


『カハンシン……アナタがアタシを覚醒させたの?』


  ―― ぐっはっはっは、何の事を言ってるのか解らないのである! ――


『アナタがアタシの下半身を乗っ取ったんじゃないの?』


  ―― ぐっはっはっは、まったく何の事を言ってるのか分からないのである! ――


『でも、アタシの下半身が勝手に動くのはアナタのせいでしょ?』


  ―― ぐっはっはっは、とんだ言い掛かりである! ――


『嘘! アナタがアタシの下半身を乗っ取ったのよ!』


  ―― ぐっはっはっは、思い込みの激しい奴でォゥフ! ――


『アナタになんか負けないんだから! 絶対に負けないんだかぉぅふ』


  ―― 外部からの攻撃を検知したのでォゥフ! ――


『外部からの攻撃ですって?!ぉぅふ』


  ―― ォゥフ! 魔素障壁(マナシールド)全力展開! 攻撃に耐えるのでォゥフ ――


『一体何が攻撃して来たっていうの?!……ぉぅふ』






―― side you ――


「マイがどうかしたのか?」

 二人が壁になってマイの顔しか見えないが、マイはどう見ても普通に寝て……いやちょっと顔が赤くって熱っぽいのか?


 ていうか、なんでこの二人がこの部屋にいるんだ?

 まぁマイと一緒に寝てたんだろうけど。 三人で寝るには狭すぎるベッドだと思うんだがな。


「マイ様が大変なのじゃ!」      なでなで

「マイ様が魔素暴走を起したのじゃ!」 ナデナデ

「は?」


 なんか危険ワードっぽいのだが……マイの熱っぽい顔と関係あるのか?


「魔素暴走ってなんだ?」

「行き場の無くなった魔素が体内から溢れてくるのじゃ!」 なでなで

「放っておくと元気が無くなって大変な事になるのじゃ!」 ナデナデ


 ぉぃぉぃ。 病気か何かか?

「なんだか、大変そうだな……。」

「そうなのじゃ! だから魔素暴走を収めようと、優しく介抱してたのじゃ!」 なでなで

「二人で優しく介抱してたのじゃ!」 ナデナデ


 オレからは二人が壁になって見えないが、下半身にナニかがあるみたいだ。


「で、治りそうか?」

「大きなコブが出来てるのじゃ!!」         なでなで

「この形はカメの呪いなのじゃ! (たた)りなのじゃ!!」 ナデナデ


 な……コブ?カメの呪い?祟り? 魚の目(ウオノメ)みたいなもんか? それとも怪我でもしてて悪化したのか? あのカメにでも噛まれてたのか?


 オレが覗こうとすると……

「ユウには危険なのじゃ!」 なでなで

「魔素暴走は危険なのじゃ!」ナデナデ

 そ、そんなに危険な状態なのか? どうやらここは二人に任せた方が良さそうだな。そう思った時!


 ビゅビゅっ!


 と、なにやら小さい音がした。


「ぅぅ……ウミが凄いのじゃ! 膿が服に付いたのじゃ……」

 マインの黒い服に、真っ白な膿がべっとりと付いたようだ。

「ぅぅ……膿が顔に付いたのじゃ……」

 アイルの黒い顔に、真っ白な膿がべっとりと垂れている。


「ぉぃぉぃ、大丈夫か?」

「ワッチは大丈夫なのじゃ」

「アチキも大丈夫なのじゃ」


 そんなに大量の膿が溜まっていたのか……。

 そうだ!オレが博識なアドバイスをくれてやろう。


「膿は出し切った方が良いって聞いたぜ」

「「やっぱりそうなのか?」」


 二人は真剣な顔で患部を睨み付けた。


「アチキがマイ様の膿を全部出し切るのじゃ!」 なでなで

「ワッチがやるのじゃ!この真っ白い膿は全部出し切った方がいいのじゃ!」 ナデナデ


 マイの事は、この二人に任せておけば安心だろう。 多分……。


「また、パンパンに膨れてきたのじゃ!」      なでなで

「やっぱりカメの呪いなのじゃ! 祟りなのじゃ!!」ナデナデ


 しかし、アレは本当に膿なのか? なんか違うような……

 ダメだ。 男だった時の事が、うまく思い出せないな……。


「きっとまた膿が溜まってきたのじゃ!」 なでなで

「早く出さないといけないのじゃ!」   ナデナデ



 ビゅビゅっ!


 ぅぐ、また膿がいっぱい出たようだ。

 部屋の中が膿の臭いで充満してきた。


「アチキが膿を全部出し切るのじゃ!」  なでなで

「ワッチの方がいっぱい出せるのじゃ!」 ナデナデ


 二人の治療は終わらないようだ。


 オレはその膿の生臭い臭いから逃れるため部屋から出る事にした。


「すまんが、マイの事は頼んだぜ。」

「「任せるのじゃ!」」 なでナデ


 オレは気持ちが悪いからソソクサと部屋をでる。



 カメの呪いとか祟りとか、怪我が化膿するとか、魔素暴走とか、魔法が使えるっていうのも結構大変なんだな……。


 まぁオレは獣娘五人の看病も大変だしな。

 そう考えたら、心配になってきたな。 様子でも見に行くか。


 それにしても、ウイは何処に行ったんだろうか?






―― side my ――


  ―― 朕の全力の魔素障壁(マナシールド)を超えて攻撃してくるとはォゥフ ――


『なんとか耐えれないの?ぉぅふ』


  ―― 奴ら朕の『力の源』を根こそぎ持っていくつもりでォゥフ ――


『な、なんですって?! で、でもそれってアナタが居なくなるって事じゃ? ぉぅふ』


  ―― ぐっはっはっは、朕がこの程度の消耗で消滅などせぬワォゥフ ――


『でも、アナタの気配が薄くなっていくのを感じるわ! ぉぅふ』


  ―― 朕が!この朕が、この程度の攻撃で!!! ォゥフ ――


『フフフ、アナタの悪巧みも、ここまでのようね! ぉぅふ』


  ―― 朕の億の兵がぁぁぁぁぁ!!! ォォォゥゥゥフ ――


『そんな大軍がどこにぉぅふ』


  ―― 朕は滅びぬ! 滅びぬぞぉォオォゥウゥフゥゥゥ!!! ――



『どうやら、逝ったようね……これで安心して……でも、なんだか……アタシも……ぐったりだわ……』























  ―― ぐっはっはっは、朕!復活である!! ――


『――なっ!……この戦い、長引きそうね……もっと気合を入れて……ぉぅふ……いかないと……』




解説しよう!

みんなマジメに本気です。

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