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竜骨の谷 六話 白エルフ族の村へ

―― side you ――


 俺達は族長の家をでた。


 結界魔法やら空間魔法とか言われてもオレには関係ないな。そもそも魔法が使えねぇしな。

 ていうか今の所、オレができそうな事って………松明たいまつを持つ係り?あれ?オレいらなくね?

 いやまぁ現地に行けば意外と役に立つかもしれないしな。その辺はおいおいだな。



 白エルフ族(黒いエルフ)の集落は渓谷を挟んで向こう側にあるそうだ。

 もっと分かりやすく言うと、もう1匹のドラゴンの頭にいるらしい。まぁ姉妹考えることが同じなんだな。


「ルルーコ達はどこにいったんだ?」

 食事を終えたばかりなのにアーズの顔色が悪い。よっぽど黒い団子が嫌いだったのだろう。確かに油っぽかったしな。よっぽど飢えてないと食べたいとは思わない味だったな。


「あの煙が出てるとこじゃないか? 酒があるって言ってたしな、肉でも焼いて酒盛りでもしてそうだな。」


 煙の方に向かうと、ドワーフは居なかった。代わりに白エルフ達が何か燃やしている。


「ドワーフは何処に行ったかしらないか?」アーズが焚火をしてる白エルフに聞いた。


 無言で指差す白エルフ。


「ありがとう」アーズはそそくさと歩いていった。


 その時、オレは白エルフが手にしている物を見てしまった。それは『黒いアノ虫』だった。しかも手の平サイズ。

 アノ虫の頭をモギ取って、焚火で燃やしてるようだ。

 頭をモギ取った場所から、何やら『小さく丸い玉』を取り出し、それも焚火にくべた。

 やたら火の勢いが強くなったな。


 しかし、手の平サイズのアノ虫を何に使うのやら?


 うわーぁ、こっちに飛んできた。






―― side my ――


 マインがアタシから離れない。


 何その名前?アタシのパクリじゃない。ていうか名前ってパクる物じゃないでしょうに。


 しかも腕に巻き付いて、『あててんのよ』って感じなんだけど、乙女魂のアタシが嬉しい訳が無いじゃない。



「マイ様は、今からドコにいくのじゃ?」

「さっきゴブリンを倒しに行くって言ってたじゃない。」

「そうじゃったな。では参ろう。」


「先にドワーフ達と合流しないとな。」

「ふむ、そうなのか。ドワーフとはたまに来ていた商人じゃな。」


「その後『白エルフ族』の族長にも会いに行くぞ」


「レヴィ様か、会ったことがないのじゃ。遠出になるなら、マイ様にワッチの相棒を紹介するのじゃ。」

『ピィィィィィ』

 マインが思いっきり口笛を吹いたわ。


 またトカゲが来たわ。でも、ドワーフ達のトカゲとは違う。

 砂漠色の保護色で、トカゲが『ドタバタ』だと、これは『ピタピタ』って感じね。


「ゲッコーか」アーズが呟いたわ。

 何そのカエルみたいな名前。


 でも皮膚がトカゲみたいにゴツゴツしてなくて滑らかな感じ、何よりつぶらな瞳が可愛いわ!


「谷だとゲッコーの方が良いのじゃ。」

 何が良いのか分からないけど、可愛さはこっちの勝ちね。


「マイ様、乗ってみるのじゃ!」

 マインはゲッコーに飛び乗って、アタシの手を引っ張ったわ。

 まぁトカゲより乗り心地が良いなら一考の価値ありよね。


「でわ出発なのじゃ!」


「え?どこへ?」


「勿論レヴィ様の所なのじゃ!」

 ゲッコーはすごい勢いで走り出したわ。


「ゆっくりでいいからーーー」






―― side us ――


「ルルーコ!白エルフ族へ向かうぞ。」

 焚火を囲むドワーフ達は、予想に反して酒盛りはしていないようだ。

 それだけドワーフ達にとっては一大事のようだ。


「何かわかったか?」


「大穴を閉じるには結界魔法か空間魔法の使い手が必要らしい。」


「……やはり面倒じゃの」

「結界石は簡単には作れんのじゃ。」


「とりあえず、レヴィ様に話を聞きに行くぞ。」


「レヴィ殿はその魔法を使えるのか?」


「分からん。それも全部これから調べる。」


「…………マイはどこに行きおった?」


「白エルフのトカゲで先に行ったみたいだぜ。」


「では、ワシらも向かうとするかの。」


「リザド達も黒虫を喰って腹いっぱいじゃて。」

 その話はして欲しくないのだが……。


「リザド達のエサにはいいんじゃがのう。」


ゲッコーのイメージは「ミズカキヤモリ」です。かわいい。

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