草原の宿 四話 トイレにて
-- side you --
「ボクもトイレに行こうかな。」
「アタシも。場所を確認しときたいし。」
3人で連れションか。
実はちょっとヤバイ。
宿について気が緩んだせいか、お腹も緩んできた気がする。と言っても小さいほうだ。
「便所は宿の裏手、解体所の近くだ。井戸から1番離れた建物だ。綺麗に使ってくれ。あぁあと井戸の水は直接は飲まないほうがいい。身体を洗う程度にな。」
そう言ってアーズはどこかに行ってしまった。食事の用意かな。
「井戸の水で身体を洗うんだね・・・」
「まぁ、お風呂とか期待出来そうにないな。」
「裏手ということは、こっちだね。」
先頭を行くウイ。ウイも溜まってると見える。
岩で出来た殺風景な廊下を歩いていると、ドアがあったので、外にでてみる。
そこには、4つの建物があった。
1つは井戸。
1つは大きな建物。
あとの二つは大きな建物を挟んで、同じくらいの大きさだ。
「1番向こうのがトイレっぽいね。」
トイレまで向かう。
なるほど、それっぽい臭いがするけど、そこまで酷くない。隣の建物から流れてくる獣臭さのほうが酷い。
だけど、中の造りが酷かった。酷すぎた。
-- side my --
「1番向こうのがトイレっぽいね。」
途中の建物を覗いてみる。
手前のは、ドアが閉まっていて何かわからない。
1番大きいのは、獣の臭いがすごい。ここが解体所だね。
ということは、この隣って・・・トイレの隣に食品加工所!?衛生面どうなってるんだ?いや、衛生という発想自体がないのか・・・
トイレの前に来ても獣の臭いがするな。むしろトイレ独特の臭いがあまりしない。奇麗なトイレっていいよね。
トイレを覗いてみる。
なるほど、男性用か。
壁の近くに段差があり、段差と壁の間に溝がある。その段差の上に立って、壁に向けてモグスタイル。
そして、その後ろには、壁しかない。
という事は、建物の裏に女性用の入り口があるのかな?入り口を別にしてるとか、ちょっと新設設計に関心するね。
男性用の中に入っていくウイとユウ。
「ユウはこっちじゃないでしょ」
そう、ユウはアタシの犠牲となり、モゲてしまっているのだ。
「は?別にウ●コはしたくねぇよ。」
「そう言う事を言ってるんじゃないの」
「じゃぁどう言う事だよ。」
そんなのアタシの口から言える訳ないじゃない。アタシの犠牲になったのがバレるじゃない。
「まぁスキにすれば・・・」
と、アタシも中に入っていく。
「やっぱりマイもこっちなんだな・・・」
何か、残念そうなユウ。
そう今はアタシも立派な男子。小用はこっちでいいのだ。
ウイ兄は、何事もないようにモイでいた。顔は少女なのに、やっぱり男の子なんだね。
アタシも隣に立つ。そしてモグ。モグ。モグ。
この放物線は、男子しか楽しめないよね。ちょっと振って壁に絵を・・・まぁそんなに簡単じゃないよね。
ユウがアタシを見てため息を一つ吐いた後、アタシの隣に立った。
上に着ていた学ランのボタンを外し、中に来ていたセーラー服をまくる。そして銀のビキニを下ろ・・・さない。
ユウの奴、横から出そうともがいてる。なるほど、男子にはそんなチートがあるのか。一つ賢くなった。
でも、アタシは知っている。横から出せない事を。なぜならモゲてしまったのだから。
「この銀のパンツ、ガッチガッチで動かないんだが。」
そうなんだよね。簡単には脱ぐことが出来ないんだよね。
「凄い性能でしょ。」
なぜか得意げなウイ兄。
「『装備解除』で脱げるよ。」
可哀想だから教えてあげる。
「『装備解除』ってなんだよ。」
「『装備解除』は『装備解除』だよ」
人差し指を立てて自慢げに言ってやる。しかもキメ顔で。
なんだか納得してないユウ。
「とりあえず『装備解除』って言ってみなよ」
「装備解除」
「「・・・」」
「『装備解除』しないね・・・」
「どうすんだよ!」
凄い焦ってるユウ。
「おかしいな・・・なんでだろ?」
「わかんねぇよ!」
「仕方ない。マイ、脱がせてあげて。」
「ほんと、仕方ないわね。装備解除もできないなんて。」
「いや、ほんと意味が解らないから。」
ユウに近づくアタシは銀のビキニに手を・・・逃げた。
「流石に2回は捕まれねぇ。」
「ユウが出来ないから、手伝ってあげるんでしょうが。」
「やり方教えろよ!」
「だから装備解除だって!」
「『装備解除』!『装備解除』!『装備解除』!『装備解除』!解んねぇよ!」
「あとでじっくり考えればいいじゃない!今はおとなしくしときなさい!」
「うぅ」
涙目のユウ。諦めた様に近づいてきた。素直すぎるユウは、切羽詰ってるのだろう。
そして、アタシはユウの銀のビキニに手をやって
「装備解除」




