54話 ウルロアは走り、アゲハと一位を争った
感想とか、駄目な点とかコメントしてくれる嬉しいです(´・ω・`)
(くくく、今あいつらの靴には強力な接着魔法が発動するようにしている)
「で、さて、始めようかね、3・・・2・・・1・・」
(さぁ!、接着魔法はつど──)
スタートというバアル様の声の後、アゲハはビックホッパーの脚のようなオーラを脚に纏い、俺もチーターの百獣魔法で脚を強化。
(へ?)
接着魔法も何のその、アゲハと俺は一瞬で他の学院8人を置き去りにした。
(うそやん・・・、予想以上の脚力、いや魔法だ)
・
「さて、どうやらウルロアについていけるやつがいたようだな、何者だ?」
自分はあれは飛蝗の脚だと記憶している、つまりあれは・・虫の百獣魔法か、いや、百虫魔法といったところか。
「すごいでござるねぇ、まぁ拙者には遠く及ばない速さですが」
「体力が足りないお前には言われたくないな」
ホムンクルスはどのような状況でも一定の設定されたポテンシャル以上を出せない、代わりに下がることもない、カナは体力を低く造られており、体力がなくなるとそのまま倒れるところを見てきた。
「むぅ、ですが戦略と知恵でなんとかしてるでござるよ」
「はいはい、さて、自分達も観客席に向かうか、他の学年の人達も転送されて走り始めたしな」
・
「ふぅ・・やりますねぇ、ウルロアさんでしたか」
「そういうあんたもな、虫みたいな魔法使うようだな、どういう魔法か教えて──」
俺は聞く前に、目の前に大きな魔物が大量に現れるのを確認する。
「あぁ、ちなみに走るだけでは味気ないから魔物を配置した、せいぜい死なぬよう頑張れ」
きついぜ、まぁいい、やることはやるだけだ、目の前の魔物が獣系ばかりのことを加味して、俺は手に狼の百獣魔法を発動し、目の前だけの魔物を引き裂いた。
「やりま鈴虫ねぇ、ではこちらも」
アゲハも手にナイトマンティスの鋭い鎌のようなオーラを纏い、目の前の魔物を一刀両断した。
「一応こちらは百獣魔法を知ってるのでフェアのために教えておきます、私の魔法は百獣魔法の亜種、百虫魔法でスジコガネ」
「ほう・・・そんなものが・・さっきからそのなんだ?語尾は」
「この魔法を作ったやつが伝えた虫の名前だよ、脚にかかっているのは飛蝗、手には蟷螂がかかっているヨモギハムシ」
「俺のこの世界に存在しない獣と同じか」
「まぁね、さて、このまま走り続けるわけだけど、しばらくお話でもする?」
「まぁ、暇だしな、るはないのな」
・
「はぁはぁ・・・」
「うん、跳ねてる私より走っているあなたのほうが辛そうネキトンボ」
「くっそ・・・あれから10時間は経ってそうだが・・・いや、よくここまで持ったな俺」
「あはは、今度は直接戦闘したいわネコハエトリ」
「はは・・・うん、もう無理──」
そのまま俺は凄いスピードで地面に倒れ、アゲハを見送った。
・
それから第一種目は終わり、俺は宿舎の部屋で休んでいた。
「はぁ・・・結局二位か」
それからアゲハはゴールまで五キロまでいったが、そこで倒れたようだ、意外と近くまでいったな。
「はぁ・・さて・・・ん?」
こんこんと、ドアのノックする音が聴こえる、入り口からだ。
「だれだ?」
俺はドアのところまで歩いていった。
「・・・これは」




