38話 ハルトは中立国で少女と出会う 後編
ちょっと短くてすみません、てか遅い時間すぎますね(´・ω・`)
廊下を進んでいき、階段を上り、扉を開く、そこにはやはり見慣れた幕張●ッセの会場があった、しかし座っている客の半分は魔族が含まれており、中にはアイドルのライブによくいるハッピ姿の魔族と人間がいる、手には光る棒、サイリウムに似たものを持っている、うん、完全にアイドル。
「けほ、やっぱり人間と魔族が一緒にいるんですね、さすが中立国って言われているだけのことはあるんですね」
「まぁな、中立国では6人の人間 6人の魔族が目を光らせているからな、争えば即殺すことになってる、何処にいるかはわからないのと実力がわからないからまず争うようなバカは一握りだよ」
前に争うやつを目撃したが、そいつの首が一瞬で飛んだのを確認できたことはあるな、その死体は一般兵が掃除していたが・・・一瞬物陰に黒いフードのやつが見えたが偶然とは思えんが、もしそいつなら気配と心の隠しかたを心得ているようだ、一切殺意なく相手を殺しているんだからな。
「さて、後5分で始まるんだし、席を探すか」
「そうですね、リュカ、俺が運ぼう」
車椅子を徘徊している一般兵士に渡して、ウルロアはリュカさんをお姫様抱っこする。
それからしばらく探しても特等席が見当たらず、自分達は途方にくれている。
「立ちっぱなしはさすがに・・・いったいどこなんだ」
「あら、貴方達、特等席をお探しのご様子ですね、そうですね?」
・・・背後に気配、一切気配どころか心の反応すら無かったはず、前に感じた偽神の出現に似た感じがするな、自分は振り返ると、そこには10歳くらいの白髪、いや先のほうが黒いからどうなんだろうか、その少女からは言い知れない何かを感じる、そして心を見ると・・・純白、まるで赤子のような無垢な心が自分の眼に映った、明らかに尋常ではない者であると自分は感じた、隣にいたシエルも何かを感じ、口元を押さえている。
「・・・シエル、この人普通ではないと思います」
「あら、失礼ですね、失礼ですよ」
「す、すみません」
「うふふ、良いのよ、良いんですよ、ところでそこの少女、足が悪いご様子、その呪いは今の私には権限がありませんのでできませんが、ここは魔族と人間が共に暮らせる無争の楽土、不自由はいけません、いけませんよ」
その少女がリュカの脚に触れる、少女の手から優しい光がリュカの脚を包む。
「・・・あれ?、けほ、おかしいです、動きますよ脚が!」
「な!?、どんな医師に見せても治らなかった脚がなぜ・・」
ウルロアとリュカさんが狼狽えている、それほど脚が治らなかったんだろう。
「注意して、それはこのヘレルだけ、外に出ればまた脚が動かなくなるわ、本当にどんなことをすればそうなるのか・・・」
リュカさんは一人で立ち、頭を下げる、続いてウルロアも。
「「ありがとうございます!」」
「いいんです、私のやりたかったことですから、それではお客様がた、、私と手を繋いてくれると、こう皆さんで」
「?、わかった」
自分達は皆手を繋ぎあう、すると皆の身体が輝き、次に目に入ってきたのは、先ほど見当たらなかった、明らかに豪華な白と黒を基調とした部屋、いわゆるモノクロ、この世界でこれを見るとは思わんかった、前面には窓の先に先ほどの会場があり、観客も見える。
「うふふ、到着です、到着ですよ皆さん」
少女は真ん中にある、回る玉座のような豪華さの椅子に座る、こちらに向き、指を一回鳴らすと、突如少女の後ろに黒いローブが6人、白いローブが6人の者達が少女の前で平伏する。
「そしてはじめまして、こんにちはです、私こそがヘレル、あるいは魔族側だと・・・ルシファーのほうが聞き覚えのあるかたもいらっしゃるかと思います、薄々気づいているかたもいるとは思いますが・・・私がヘレルの国王、人ならヘレル・ベン・サハル、貴方がたなら・・・ルシファー、と呼ばれている者です」
・・・マジかぁ、あの特等席って、国王との・・・そんなものを持たせるなよ・・。




