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勇者は冒険の書を消して魔王を目指しました  作者: 赤コーラ
1章 武練科魔王学院編
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幕間2 リッカ達は王のもとに集う


「・・・ふん、この程度か、さすがにもうつまらないな」


私は辺りを見渡す、上位の魔物が折り重なり、死体の山が多数形成されている、このダンジョンの全ての魔物を討伐したが、これではまるで鍛練にならん、ライガル・・・今はラインハルトと名乗っているんだったか、やつならこの程度の魔物なら私の半分の時間で済むだろう。


「・・・帰るか、これは新しいダンジョンを探す必要があるな」


私は帰り用の魔方陣に足を踏み入れようとしたとき、それとは別の魔方陣が私の足元に出現し、私を何処かに転移させた。


次に目にはいったのは、玉座に座る、老齢の男、長い髭に、もう500は年を重ねてるはずなのに、その眼光は鋭く、矍鑠(かくしゃく)としている、この男こそ、エボルヒューマの大王、聖力の扱いなら世界随一、マグナディウス・エボルヒューマ、私はすぐにひざまずく。


「まさか貴方が姿を見せるとは、何か重要な案件でも?、母上を使ってまで私を呼び寄せることですしね」


その隣に立つのが、エボルヒューマ最高顧問、私の母上にして、エボルヒューマ大王国のナンバー2、大賢者にして私達七聖天の統率者ミルキーウェイ・イカルミ、やたらと肩書きが多いのは本人も気にしてるらしい、これでもまだ絞ったほうだが。

母上は人間のはずなのに魔力は上位魔族以上の保有量であり、星の魔法を使うらしいが、いまだに見たことがない、ただ肌で、感覚で、いまだに私では勝てないと、そう思わせる。

次に私はまわりを確認する、後ろには他の七聖天六名揃っている、メアリージェーンも帰ってきてるようだ、あれから一週間はかかっているから当然か、そうしていると大王が口を開く。


「七聖天、そなたらにだけまず報告しよう、これを他言は許さぬ」


その言葉を聞くと、頭に何かが刻まれたような感覚がした、契約の聖法だろう、破ろうとすれば喉どころか腕も動かなくなる強力なものだ、つまり言ったら戦士としては死ということだ。


「では、告げよう、先日あったことだ、四神兵器のうち、魔滅兵器パラダイス・ロストが破壊された」


それを聞いた7人、私含めて全員が驚愕する、当然か、パラダイス・ロストは他国の抑止力であり、魔族が攻めてきたときの切り札、コストが聖力1万人分なのがきついがこの大王国ならすぐに集められるものだ、地下に厳重に封印されていたもののはずなのがなね。


「誰がやったかわかったんですか?」


「それならミルキーウェイの監視魔法にて顔は確認できた・・・ライガル、だったそうだ」


ライガルか・・・、まぁやつなら自分が死ぬような物を放っておくはずがないが・・・


「待って、それはおかしいと思うわ、この国には国民の聖力で造られた防御結界があるはずよ、魔族はまず侵入不可能のはずよ」


「それはわたくしも考えました、メアリージェーン、顔はライガルでしたが彼から感じられたのは聖力でも魔力でもない別のものが見えました」


魔力でも聖力でもないか、あるとしたら・・・神力だが、魔力を隠すことはできないはずだ。


「つまり、ライガルではない別の誰か、ということか?」


「そうね、世界には同じ顔が三人いるといいますし、ですがライガルの線も捨てきれません、ですからここは貴方達に行ってきてもらいます、中立国ヘレルに」


「それはまた、何ゆえに?」


「メアリージェーンから8月にライガルがそこにいくとの話がありました、そこで仲間を一人捕らえ、彼を近くのダンジョンに誘い込み、これを捕縛―――いえ、裏切り者は殺せでしたね、ライガルの討伐それが貴方達の任務です」


7人全員でか・・・、まぁ今のやつにはそれだけの力があると見ていいだろうな。


「そのとき、アスカはライブがあるんですがー」


「では、ライブが終わったら貴方も参加しなさい」


「はーい・・・うふふ、合法的にあのこを殺せるとかサイコーね」


本当に物騒だな、相も変わらず・・・。


「・・・それでは一つ、褒美を約束してほしいですが」


「言ってみろ」


「はい、新しい、それも前のより強いところのダンジョンをお願いします」


「・・・わかった、探してやろうではないか、他に何か褒美が欲しいものはいないか?」


―――全員無言か、まぁやつの強さは誰よりも知っている連中でもあるからな、それが更に強くなっているんだ、まぁ私は勝つつもりだから褒美を言ったんだが。


「ないなら、今から任務開始だ、諸君の働きを期待しておこう」


それだけ言って大王は指を鳴らし、玉座ごとミルキーウェイの魔法で転移して、この場から消えた。


「さて、まだ8月まで・・・2ヶ月か、それまで鍛練でもしていようか」


他も寝るなど、美容など、歌の練習などで散っていく、さて、ハルトよ、その時お前がどれだけ成長したか、試してやろうか。




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