30話 学院生徒達は偽神と戦った 前編
「おっほっほっほ!、これはこれは元気になるますなぁー!」
クトゥフルは海の偽神、そのため、雨では2倍くらい強くなる。
蛸足をばたつかせ、来るであろう相手を湖で待っている。
「おっほっほっほ・・・今のわたしならアザート様でも・・・おっほほほ・・」
クトゥフルは気配を感じて後ろを向く。
「おっほほほ、いったい誰―――なっ!?、貴様ほどの者がなぜ――」
反撃しようと蛸足を伸ばすも、時既に遅く、クトゥフルの意識はそこで途切れた。
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「・・・これは」
ボーダンスが湖に来た時には、そこには蛸足を全て切り落とされ、驚きの表情のままの胴体から切り離されたクトゥフルの頭部が転がっていた。
「いったい誰が・・・」
他にもインスマスの死体の山、その頂上にはダゴンらしき大きなインスマスがある、ボーダンスがここまでくるのにそれほど時間はかからなかった、それでこの状況である。
「・・・一応そいつには感謝しておこう」
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「わぁ・・凄く白い部屋なんですねぇ」
シエルはウルロアさん、メアリーさんと行動中です、今シエル達がいるのはルル、正式名がルルイエ研究所、何百年も前に神の創造をしようとした連中みたいです。
「なぁ、お前は何故女口調なんだ?」
ウルロアさんがメアリーさんに話しかける、確かにそれはシエルも気になるますね。
「そうねぇ、男の身体に女の精神だからかしら?、それか男が嫌になったか」
「ふむ、俺にはわからないがまぁ・・・理解はしないぞ」
「ふふ、理解できるとは思っていないわ、さぁ、この先よ」
シエル達はなぜか開きっぱなしの前に偽神と戦った部屋に入る、完全に罠っぽいですが虎穴になんとかって言いますしね、入って行きます。
そこで待っていたのは・・・前にシエルが会った時よりも禍々しい雰囲気を持った白い服装に、手を後ろに回して空中に浮いている、眼の布をとって紫色の眼をこちらに向けているハクさん、いえアザートが笑みを浮かべそこにいました。
「ようこそー、わたし達の家に、歓迎させてもらいますよー」
「―――!」
ウルロアさんは無言で一瞬でアザートの前までいくと、手にゴリラの百獣魔法を発動させて、アザートの顔を殴った、アザートの後ろの壁は壊れますが・・・アザートはまるで表情を変えず、笑みを浮かべている。
「やんちゃですねー、人が神を傷つけることができると思っているんですかー?」
そう言ってアザートはウルロアさんのおでこにデコピン、それだけでウルロアさんはぶっ飛んで床に激突した。
「ぐぅ・・・なんだ、子供の頃に岩を殴った時のような感じだ」
「・・・やはり凄いわね仮にも神だけあってレベルが違うわ」
「――あー、あなた、思い出したー、久しぶりですねー、シジマ・アキトさん」
「―――あらあら、それは誰のことかしら」
「シジマ・アキト?」
シエルは疑問を投げ掛けましたが、メアリーさんは答えてくれません。
「・・・まぁなんでもいいですよー、ふわぁ―――わたしは眠りたいだけなんですよー、ただ静かに平穏に」
アザートが指を鳴らすと、二体の司教が出現する、確かクトグとハスターラでしたか、さすがにヤバいと感じてウルロアさんは立ち上がって、メアリーさんも弓矢を構えました。
「そうですね・・・あぁ、思いつきましたー」
アザートは二体の司教をつれて、部屋の奥に行きました、シエル達も追いかけていきます。
そこには巨大な白い玉があって、扉が4つあります。
「なんの部屋だここ、メアリージェーン、お前は知ってそうだが」
「・・・一言で言うなら広範囲消滅兵器、人の命、聖力などを取り込んで発動する辺りを何も生きることができない空間を作る出す、そんなおぞましい兵器よ」
「ご名答、わたし達偽神のみが生きれる空間、ざっと地平線までそんな空間を作る予定よー、そこなら静かに眠れるからね」
「なるほど、つまりそれを破壊すれば――」
「あー、ウルロアちゃん待って、あれを普通に破壊しようとすればあなたが消滅するわ、破壊するには4つの発射兼制御装置と本体を神の力でないと破壊できないわ」
「つまり不可能か・・・」
ウルロアさんが落ち込んでいると・・・後ろから二人の人物が近づいてきました。
「なるほど、先に自分を殺そうとしたのはそういう理由か」
「私は右の二番目の部屋だ、あそこが一番力が強い」
「・・・来たわね、ミリアちゃん、ハルトちゃん」
「あぁ、来てやったよ」




