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勇者は冒険の書を消して魔王を目指しました  作者: 赤コーラ
1章 武練科魔王学院編
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29話 アリアンナはニャルラウトと交戦した 後編

もう既に陽は完全に落ち、暗闇と相手が黒なのもあって見分けずらいが、私には相手の考えが―――うむ、ああいうスライム系は微量の電気が流れないから意味ないね、さて・・・こうするか。

私は4つの電気の球を空中に作り出して、灯りの代わりにした、これで見えますね。


「さて、あえて黙ってましたが、準備はよろしい?」


「なに、襲ってくるなら別の方法でお前を見つけるだけだよ、さぁ・・・」


ニャルラウトは両手を黒い剣のような形に、私は斧に電気を纏わせる、相手がスライムの同様なら属性攻撃が効くはず・・・。

私は斧を構え、しばらく膠着状態を続く・・・空が曇り、一滴の雨が降った瞬間、同時に向かっていく、私の斧とニャルラウトの剣がぶつかる、衝撃で木々が揺れ、まわりの砂が吹き飛んでいく。


「はぁ!」


力では私が勝ち、ニャルラウトを後退させる、しかしスライム的なやつだからか、背中から黒い槍が生えて、射出される、それくらいは私でも弾けるが、地面に刺さった槍は形を変えて腕となり、私の首に飛び付き、締め上げる。


「ぐっ・・・この程度で!」


私は放電して、それを焼いていく、思っていた通り、黒い腕は白くなり崩れていく、効果はやはりあったようだ。


「やりますね、やすますね、このくらいやってもらえないとこちらも興醒めですよ・・ふふフ」


ニャルラウトは姿を変えて、ミリアの姿となった、なるほど・・・どうやらニャルラウトは私を怒らせたいらしい・・・効果バツグンだな!、私は更に電気、というより雷を纏わせて、一気にニャルラウトに接近、そして雷を纏った斧で切り刻む。


「グァァァァ!―――なんてね」


そのまま崩れていかず、切り刻まれたニャルラウトは黒い液体となって、私の身体を拘束する。


「な・・なぜ崩れない・・・」


「ふふふ、湖をちょっと切った程度で湖はなんともないでしょう?、このニャルラウト、こんな人のサイズですが、実際は・・・こーんな感じです」


ニャルラウトの液体が増えていき、私を飲み込み、巨大となってく。


「ふふふ、どうです?、ちなみにこのまま浸かってると同じになってしまいますよぉ、わたしとね」


「―――!」


なるほど、強いな・・・なら都合がいい、あぁ都合がいいな。

私は今ある魔力を全て使う勢いで放電していく、ぶくぶくと黒い液体が鳴っていく。


「ちぃ・・・自爆ですか、なるほどなるほど、いい考えですが!、わたしが離れてしまえば意味がないですよ!」


予想通り、ニャルラウトは私を分離させて退避する。


「ふふ、残念 残念でしたね・・いやいや、しかしその魔力、もう戻せないのでは?」


「そうだね・・・では・・・こうしよう」


私は翼をはためかせ、空に飛ぶ、雨も本格的にザーザー降りになってき、これは都合がいいね。


「なんのまねを・・まさか!」


「知っているかい、自然の雷というのは・・・高い場所に落ちるんだよ」


そして私は・・雷、電気を操ることができる、雷雨で良かった、しかしたぶんインスマスも元気になりそうなものだ、まぁいい。


「さて、周辺の雷を全て集めたら・・どうなるかな?」


「ちぃ!」


逃げようとするが、もう遅い、私は雷を落とす、落ちる場所は私の斧、数秒しか持たないだろうが、十分!、それをニャルラウトに目掛けて、凝縮された雷を落とす。


〈雷神の裁き〉


それは見事、ニャルラウトに命中し、身体がぶくぶくと膨れていく。


「ガァァァァァ!!、お・・お見事 お見――」


ニャルラウトは一つ残らず消滅し、斧もここまでのエネルギーをくらった影響で少し溶けており、熱さで思わず離してしまい、地面に刺さる、私も無理した影響で飛ぶ力もそろそろ限界で地面に落下していく、頭から落ちていってるからこのままだとヤバいのはわかるが、もう動く力もない、まだ私は死ねないのに―――。


―――諦めて目をつぶっていたが落下が止まっている、目を開けるとそこには。


「ふふふ、間一髪でしたな、姫よ」


「・・・ブラドナルド君か、貴方、指揮はどうしたのですか」


「それならボーダンスに任せたよ、それにしても貴女ほどの強者がボロボロとはなかなかのお相手でしたご様子」


「まぁね―――そろそろ限界だから―――ほんとに寝るわ」


「えぇ、ごゆっくりお眠りを、我が姫よ」


私は安心は・・してないが、そのまま眠りについた。




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