26話 ハルトは偽神と戦った
忙しくて投稿日が遅れてすみませんでした(´・ω・`)
―――扉が開くと、そこには赤い高級な造りの部屋があり、仕事用であろう、テーブルと椅子の奥には大きな何かの紋章が描かれた大きな布、典型的な星の形に中央に目玉のような火のようなもの、エルダーサインと呼ばれるもので間違いないだろう、やはりクトゥルフ神話が関わっているな。
「あら?、何かしら・・・」
メアリージェーンが布をめくると、そこには何かをはめる・・・具体的にはこのIDカードがあいそうなものがある。
「なるほどね、ハク、IDカードを抜き取ってはめてみてくれ」
「え?、あ、はいー」
かなりてこずっていたがなんとかIDカードを抜き取ったハクはIDカードをそこにはめる、次の瞬間、ゴゴゴという音と共に壁が開いて、階段が見える。
「・・・行くぞ」
自分達は階段を降りていく、その間に先ほど入ってきた壁が閉まって、退路が絶たれた、まぁ逃げるつもりはないが、しばらく暗い中を進んでいく―――数分ほど経つと、床が見えてくる、階段を降りきり、目の前にはドアノブがついた扉、ここにきて手動か、自分はそれをゆっくりと開くと―――なかなかにキツいものがあった。
「うっわぁ・・・」
「あらあら、なかなかにらしいわね」
「え、なにこれー、いやなんですかー!?」
そこには右にも左にも何かの赤子のようなものが透明な液体に入った筒の中で眠っている光景が広がっていた、それも奥の扉までざっと20はある、これが偽神の製造場なんだろう。
「こっちが裏って感じだな、上のは普通の機械兵を作る施設、こっちが本命なんだろう」
「こ、怖いですー」
怯えているハクをメアリージェーンが頭を撫でて落ち着かせる。
「あらあら、怯えちゃっているわねー、大丈夫よ、何が出てきてもワタシ達が皆殺しにするから」
「は、はいー」
「・・・・」
「あれー?、わぬしもしかしてぇ?」
「無いぞ、そんなのは、ところでゼル、お前は神の剣なんだろう、何か感じたりしないか?」
「はぐらかされた感じだね、まぁ質問には答えるよ、結論から言うと神力はまるで感じないね、むしろ邪気的なものがいっぱいあるね」
「そいつはまた物騒だな、退路が絶たれたんだ、先に進むぞ」
自分達は筒の赤子らしき者を端にとらえながら、扉までたどり着き、開いた、次に目に入ったのは前に見た訓練場に似た広さの部屋、上には窓があり、あそこから何かを観察するのだろう、右と左には檻があり、何かがいるのだろうか、奥には更に扉があり、あそこがこの施設の真ん中にあたる場所だろう、そこに向かって歩いていくと、その右と左の檻が壊されて、二体の化けもの・・・右には巨大な頭にたくさんの眼を持った蜘蛛、魔物のように見えるがどの魔物にも該当しない姿をしている、左には巨大な人の身体に足と頭が蛇、こちらもスネークマン、蛇人に似た魔物と特徴が似てるが、こちらも該当したやつはいない。
「「●●●●●!!」」
二体は声にならない叫びをあげる。
「なるほど、これが偽神・・・の、失敗作か、右のは自分でやる、左は任せるぞ、メアリージェーン」
「うふふ、任されたわ、久しぶりねぇ、こうやって一緒に戦うのって」
「すぐに倒せよ、こんなところで足を止めてられないからな!」
・
自分達は偽神に向かっていった、まず蜘蛛はその尻から糸をすばやくだして、天井にクモの巣を形成する、そのまま蜘蛛はその巨大さで天井のクモの巣にひっついて、口からも糸、それも玉のやつを連続で発射する、それを避けるが、床かほとんど糸だらけ、触れたら抜け出すのが面倒だろう、自分は翼を生やして空中で戦うことにした。
「ふぅ、面倒だな、ゼル、お前で斬るぞ」
「え?、あれを?・・・すまないけどやだ」
「・・・言うと思ったよ、まだ虫嫌いなのか?」
「あれ斬ったら気持ち悪い液流すし、べとべとするし、形がそもそもいや、他でやって」
「・・・はぁ」
ため息をもらしつつ、自分はデュランダルをだして、蜘蛛に向かっていく、何発も糸の玉を放ってくるがこの程度避けれる、自分は蜘蛛の目の前までやってくると、そのままデュランダルを降りおろ―――せない、突如いろんな方向から糸が腕から足に巻き付き、自分の身体を拘束する。
「・・・これは、やはり面倒だな心のないやつを相手するのは」
先ほどからうっていた糸の玉は蜘蛛の子供だった、それが羽化して、すぐに糸を発射できるようになったのだろう、そのまま巨大な蜘蛛は口を開いて自分を喰らおうとするが・・・。
「残念、いやこっちには使う機会を作ってくれてありがとうと言っておこう!」
自分は火の魔法を行使した、全身から火を燃え上がらせて、そのまま糸を伝って子供の蜘蛛を焼き殺していく、ファイリーに習ったかいはあったな、ちなみに服はこの程度で燃えない素材でできているから裸にはならない、そして自分もこの程度では死なん。
「さて、時間がないからさっさと、殺すか」
自分はデュランダルに火を纏わせて、蜘蛛に今度こそ振り下ろす、糸で防ごうとするがそれごと焼き切り、真っ二つにする、悲鳴のような声のあと、蜘蛛は粉々になって死んだ、やはり偽神というのは死ぬと粉々になるんだな。
「さて、あっちのほうは・・・大丈夫そうだな」
メアリージェーンのほうも同時に終わらせた様子だな、蛇の頭に矢が刺さり、そのまま粉々になっていく様が見える。
「お疲れ様、思ったよりは強くなかったな」
「うふふ、そっちは苦戦していたようだけど」
「節穴かな?、炎を使わずともあれくらい破れるわ」
「あらあら、それは良かったわ」
「―――うぅ・・」
ハクのほうは・・・あぁ、恐怖で心がいっぱいだな。
「メアリージェーン、お前の出番だぞ」
「はいはい、ハクちゃん、ワタシの眼を見て?」
言われた通り、ハクはメアリージェーンの銀色の眼を見る、数秒で恐怖は消え去っていき、ハクの顔から余裕がでてくる、これが銀色の眼、安息の眼の力、眼を見た、というよりは眼を感じたりすれば眼の無い相手でも効果が発揮する、その効果は恐怖や消極的な精神、いわゆる悪い感情などを消し去る力、使い方によれば相手の戦意を無くしたり、味方から死の恐怖をなくすなど便利な力だ、まさに人に希望を与える力って感じだ。
「さて、最後だったらいいな、あそこが」
自分達は最後(だと思う)扉を開く。
「・・・これはまた」
それは何かの心臓、巨大な白い玉が大きな筒に入っていた。
「・・・ありえない」
そんな声がメアリージェーンから聞こえた。
「なにがだ」
「あそこまで大きくなるのはまだ百年先、いやもしや・・・そういう・・・」
「何を言っている?、お前は何を――」
―――ドス、そのような音が自分から聞こえる、聞こえた場所には腹から大きな白い触手が出ている。
「・・・ご苦労様だよ ハルト」
首を後ろに向けると、声音が違うが・・・ハクが口角を気持ち悪いほど上げて背中から触手を生やし、それを自分の腹を貫いて、こちらを見ていた。
「ごふ・・・なるほど、心の形が完全に違うな―――ぬかったな、二重人格とは自分も油断して―――」
触手が抜かれると――大量の血液を流して、自分は意識を失った。
「ふふ・・ふひひ・・フハハハハ!!」
最後に聞こえたのはハクの高笑いだった。




