24話 ハルトは遺跡内部の探索を行った 後編
「・・・お、開いた」
ハクの首にかけたカードを台の上に触れさせると、ピピという電子音の後に扉がスライドして開いた。
「さて、まずは右の一つ目のやつから来たわけだが・・・これは」
中は結構な広さだ、学院の体育館ほどの広さのガレージのようなものが壁にたくさんある、それだけのただただ広い空間が広がっている。
「あら?、これは外れかしら?」
「そのように見えるが・・・まずは中に入って見るか」
自分らが中に完全に入ると、扉が勝手に閉まる、次の瞬間にガレージが一斉に開いて、中から大量の先ほどの機械と同じものが出てくる。
「うっわぁ、完全にハズレじゃないか」
「そうね、さすがにこの数は貴方でも無理かしら?」
「できるちゃっできるが、部屋が崩れる」
「あわわー、ど、どうするんですか!?、カード見せているのに止まりませんしー」
「・・・自分はハクを護るからメアリージェーン、お前の力で何とかしろ」
「貴方が勝手に入ったのがいけないはずなのにねぇ、まぁ良いわ、いい感じの準備運動になりそうね」
メアリージェーンは背中の弓をその手に握り、左目を覆っていた布を外して今度は右眼を覆い、左眼銀色の眼を見せる。
「さぁ、いきましょうか!」
メアリージェーンは光の矢を造り、弓を引き絞る、それを放つと何本もの光の矢になり、機械をそれぞれバラバラな位置に刺さり、粉々となった。
自分でもここまでたった一撃で倒すのはゼルでないと不可能だろう、それを可能にしているのが銀の聖天眼、破壊の魔眼とも言えるものが可能にしている、相手の弱点、脆いところを見破り、如何なる素材でできてようと確実に破壊される、まぁ七聖天のほとんどが知っているのと少なからず殺意がのってしまうことからプロの人間 魔族にはあたることがまずない、魔物とかこういう機械などには防ぐことはないだろう。
「本当に恐ろしいな、当たったら確実に殺すんだから、というか前より精密になっているな」
「うふふ、ただ遠くしか見れないから近くのは難しいのよね今でもね」
全ての機械を倒し終えると、扉が再び開く、それを見るとメアリージェーンは布を再び銀の眼を覆って金の眼を見せる。
「さて、先に進みましょう」
・
「さて、今度は隣のやつに来たが・・・もしかしたら機械なら・・・、ハク、それを寄越せ」
「え?、はいー」
ハクが首にかかったカードを外すと、自分に渡す、自分に触れた途端に、カードが真っ黒になってしまう。
「んん!?、これはどういう・・」
自分は台にカードに触れさせるとビーという電子音の後に、「本来の持ち主でないとカードは使えません」という電子音声が鳴る、無駄にハイテクなカードだな。
「・・・ハク、お前は何者なんだ?」
「えっと、わかりません」
・・やはり嘘は言ってないんだよな、改めてハクの首にカード―――たしか正式名がIDカードホルダーだったか、面倒だからカードで通すが、今は関係ないな、首にかけた途端に、やはり色がつき、元のIDカードになる。
「首を落とさないことから本当にわからないみたいね、うふふハクちゃんだっけ?、面白い娘ねぇ」
「ひぇ・・」
メアリージェーンのねっとりとした視線にハクが怯えていると、なぜか自分はハクの前に立ってメアリージェーンを睨んだ。
「あらあら、あの冷徹冷酷な人間嫌いのハルトちゃんがそんなことをするなんてねぇ、ジェラシー感じちゃうかも」
「・・・とりあえずハク、試しに部屋の名前を聞いてみろ、そこの機械に」
「機械?」
「四角で長い扉の横のやつと言えばわかるか?」
「なるほど!」
言われた通りハクが言うと、扉の真ん中辺りに訓練場Bと浮かび上がる、さっきのはAか。
「ふむ・・他の2つもやるか」
―――訓練場CとD、なるほど全部ハズレかくそ。
「はぁ、本当に先に気づいて良かった・・・あと三回戦うはめになっていたな、メアリージェーンが」
「やっぱりワタシなのね」
「そりゃあそうだ」
「わぬしも少しは戦ったら?、私もあの機械が切れるか試したいよー」
「ゼル、黙れ、それにこういう場所ならデカイのとかいるだろ、たぶん」
「いなかったら?」
「メアリージェーンでも斬っておけ」
「ふふふ、ひどいわぁ」
「さて、奥に行くぞ、夜までに終わらせないといかんからな」
自分らは先ほどの骸骨の部屋の先に進んていった・・・それにしてもなんだろうな、さっきからハクに対する・・・なんだ?




