21話 ハルトは考察と探索を行った
「・・・さて」
自分は遺跡に向かいながらいろいろと考えていた。
あの無茶な行動、そして言動・・・まるで次があるかのように思えるな、それに突然現れたことにも疑問が生まれてくる・・・そんなことを考えていると、誰かとぶつかり、相手だけが尻餅をついてしまう。
「おい大丈夫・・なんだハクか」
「すみません、まだ起きたばかりのものでー・・・」
「いや、こちらも前を見ていなかった、ところで何故自分の前に?」
「はいー、誰か遺跡の調査に誘おうと思っていましたんですがー、皆さん昨晩の戦闘でお疲れのようでして、元気なウルロアさんやー、シエルさんはそういうのはわからないからと言われてしまい、今家に戻る最中だったんですがー・・」
「・・・ふむ、改めて遺跡調査が、そういえば本当に詳しくは調べてはいなかったな」
実際、あそこに向かえば何か見つかるかもしれないしな、アルス・パウロナもあそこに突然現れたわけだし。
そして自分達二人は遺跡に向かった、その道中に魔物は現れるがその辺のやつらなどダンジョンのより比べれば天の地の差だ、一人くらい護りながら戦える。
「はえー、やっぱりお強いですねハルトさんは、いったいどのような鍛練を?」
「普通に魔物を斬ってりしてれば身に付く、あとは毎日神経を研ぎ澄ますことかな」
「ふむんふむん・・大変でしょうね、いったいどうして強くなろうと?」
「・・・・それをお前に教えて自分に徳があるのか?」
「いえ、特には、ただの好奇心ですよ」
・・本当にそれのようだな、まぁいいさ・・・。
「・・・自分には魔人、魔族と人間のハーフの父親がいてな、もういい年のはずなのにくそ元気で、いろんな場所を旅している、母親は大王国の最高顧問なのにな」
「えっ!?、つまりハルトさんってかなり、偉いひとなのですかー?」
「・・・まぁそうなるかな」
実際のところ父親のことは秘密である、バレればいろいろと面倒なことになるからな、まぁ大王国が相手でもあの男を殺せるか微妙なところだけどな。
「今のことを誰かに言ったら口封じするから覚悟しておけ」
「わかりましたー!」
・・・心からの反応だな、もし少しでも心に嘘の色がでたら切り殺していたが、まぁそれは最終手段にしておきたいな、そんなことにならないのが良いんだが。
「さて、歩いていてはたどり着くのがかなり遅いからな、肩を掴め」
「?、はーい」
ハクが自分の肩を掴み、背負うと、自分は聖法、魔法とは反対の力の、身体強化 脚 を発動、次の瞬間、自分は突風を起こしながら駆けていく、ハクの悲鳴が聴こえるが今は無視しておこう。
・
数分で自分とハクはたどり着く、ハクはまるでジェットコースターに乗った後のように肩で息をして顔が赤くなっている、なかなか自分も疲れた、結構久方ぶりの聖法だ、人間のみが使えるやつだと思っていたが、魔族の身体でも行使できるんだな。
「はー、はー・・凄いんですね脚力なんですねー、何匹か魔物を吹き飛ばしていましたしー」
「・・・まぁ、良いかな」
自分はハクの手に触れる。
「ふぇ!?」
更にハクの顔が赤くなった、この心の反応は・・・あぁマエラ・キサラギと同じ感じか、とりあえず自分は聖法 身体回復を発動、身体の疲れを取り除いた。
「い、いったいな――あれー?、なんか身体から疲れが消えました」
「行くぞ、遺跡を調べるんだろ?」
「・・・はいー」
自分とハクは遺跡を調べ始めた、何か入り口かないか改めて探すが・・やはり見つからない。
「うーむ・・・やはり見つからない、これ以上無駄に時間を――」
「ハルトさーん!、こっちに来て下さーい!」
「なんだ?」
自分はハクの声がした方向、遺跡の裏までくる、ハクの下の地面には何か魔方陣がある。
「・・・これは―――いやまさか、マジか」
・・・時間が惜しい、自分は魔方陣の上まで走っていくと、魔力を流す、すると、前の世界で聞き覚えのある・・・機械の駆動音と共に魔方陣が輝き、地面の色が少し錆びた鉄になると、魔方陣が割れて、ハクと自分は下の小部屋に落ちる・・というより数字のボタン、上と下のマーク、どうみてもエレベーターである。
「な、なんですかこれー!?」
ハクの驚きの声が耳に響く・・・うむ、これはわかるはずがないな、認識阻害の魔法があったんだが、それもかなり高度の、それに気づけるとしてたら・・・魔法に高い耐性を持つ者だけだろう、あとは・・メアリーのような特殊な魔眼か、もしかしたら・・今は考えないでおくか。
「さて・・・鬼か蛇か・・嫌な予感がするが進むしかないな」




