20話 ハルトはかなり疲れました
「―――ぬぅ」
自分が次に目を開くと、そこには隣にハクが座っていた。
「起きましたかー、良かったですー、あ、昼ごはんの準備をしますねー」
そう言ってハクは台所まで向かっていった、自分は身体をおこそうとするが、かなりダルい、久しぶりの長時間戦闘のせいだろうな、しばらくするとハクがご飯味噌汁という素朴な和食を運んできた。
「どうぞー」
「ありがとう・・ところで他のやつらは?」
「他の方々なら一時間ほど前に里の長の家に向かいました」
「そうか・・・長の家か」
―――自分は昼ごはんを食べ終えると立ち上がる、まだ少し疲れがあるが歩く程度なら大丈夫だろう。
「それじゃあ、自分は長の家にいく、ついてくるか?」
「いえ、私はここで待ってますー」
「そうか、じゃあまたな、ハク」
自分は長の家まで歩いていった。
・
「・・・派手にやられたな、ミリア」
長の家に入ると、まず目にはいったのは脇腹の辺りから血が滲んだ包帯を巻いているミリアが壁にもたれかかっている姿があった。
「その包帯はホムンクルスが?」
「・・・アリアンナだ」
ほう、アリアンナさんか、一応元妹だし愛はあるか。
「そのアリアンナさんが見当たらないが、今どこに?、というかその怪我でどうやってきた、それと――」
「怪我人に対してそれはどうなんだあなたは・・・」
「あはは、すみませんね、うちのわぬしが」
「ミリア!、もう喋っていいのか!?」
自分がミリアさんから聞く前にアリアンナさんとゼルが帰って来た、アリアンナの手には薬草があるが・・・。
「アリアンナさん、その薬草では回復しないと思うぞ、たぶんニャルラウトの攻撃は呪いの類いでもあるだろうから」
「そうなのか・・・」
「・・・無いよりはまし、アリアンナ、それで傷薬でも作って」
アリアンナさんの顔が一瞬沈んだ様子だったが先程の言葉で元気になり、奥の台所に向かった。
「・・・それで、最初の質問はクリアしているとして、どうやって来たかというと、朝になっても一向にこない私を心配でもしていたアリアンナが私を見つけて運んできた、さっきまで寝ていたわけだしね私、それで私ほどの強者が何故やられたかと言うと・・・油断したわね」
「油断か、そんなことをするお方ではないと思っていたが・・」
まぁ心からして嘘なんだろうけど、聞くのはいけないだろうな」
「おー!、ミリア殿、目が醒まされましたか、このブラドナルド!、心配で朝なのに起きてしまうほどですよ、HAHAHA」
・・・うざいやつがきたな、隣にボーダンスさんがいるぶん、緩和しているが。
「ヴァンピローゼさんか、司教は倒したのか?」
たしか北にニャルラウト、南にクトグ、東にハスターラといった感じだったか。
「ハスターラなら・・た・お・し・たぞ!」
またポーズを決めながら・・うざい・・・でも実力はあるからな、本当に。
「すまんな、ブラドナルドが、小生のほうは急に朝になったら消えたからわからぬ」
ボーダンスさんはかなり疲れている様子だ、まぁ話からして朝まで戦っていたわけだしな。
「ふむ・・・とりあえずはボーダンスさんとミリアさんはしばらく安静だな、というかヴァンピローゼさんは朝なのに動いて平気なのか?」
「ふふふ、結構辛いのだよ、これでも」
「だろうね、しばらくここで安静だよ貴方も」
・・・一気に最強戦力が減ったな、まぁかなり楽になったわけだからいいが、あと二人だしな。




