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前日譚 まとめました

本作の前日譚にあたる2つの連載を、ネタバレありでまとめました。

『コズミック☆グルメツアー』


宇宙のどこかに存在する精神体コミュニティ。その構成員達は、互いの思考を糧に永遠にも等しい時間にわたって存在してきた。

ある時、ここに変化と多様性を渇望する異端児「僕」が誕生する。その強すぎる思考が故に隔離措置を取られた「僕」は、変化を求め隙を見て出奔してしまう。

同胞たる「僕」の行く末を案じたコミュニティの構成員達は、「僕」の事を「凶悪な異端思想の持ち主であり捕縛すべき存在である」と刷り込んだ3つの追跡端末を作成し、その思考を「僕」の糧とすべく星の海に送り出した。

端末たちの追跡を躱した「僕」は、旅の果てに、カンブリア紀の地球にたどり着く。生命あふれるその環境は、まさに「僕」が求めた変化と多様性に満ちていた。追跡端末からの思考だけでなく、有機生命体への憑依により有機生命体同士の思考を摂取できるようになった「僕」は、五億年の歳月をかけて肥大し、とうとう地球全土を覆う存在へと至る。

その頃、ようやく「僕」の潜伏先たる地球にたどり着いた追跡端末たち。彼らは永い旅の中で奇跡的に個性を獲得してしまった。そのことに興味を持った「僕」が、これまでの糧に対してとんでもない御礼を用意して、手ぐすね引いて待ち構えているとも知らず、端末たちは地球という「僕」の庭に入り込んでしまったのだった。



『超人解体ビジネス』


凶悪な異端思想に染まった精神体である「ヤツ」を追い続けてきた3つの追跡端末「俺」「私」「オレ」。

「ヤツ」の気配の色濃い惑星、地球にたどり着いた彼らは、現地の知的生命体たるヒトの身体を模した依代を纏って、潜伏調査を開始した。

「よろず探し物承ります」という看板を掲げた探偵事務所を隠れ蓑に、ヒトに紛れていたはずだった。

しかし、リーダーたる「俺」が1人の少女と出会い、また「私」「オレ」もそれぞれに執着の対象を見出してしまった。その執着を逆手に取られ、1人また1人と「ヤツ」の手に落ちていく「俺」達。彼らを待ち受けていたのは、お仕置きと御礼と称した、余りにも凄惨な仕打ちだった。

拷問とも呼べる仕打ちの果てに、「俺」達が獲得したのは、個性に彩られたヒトと同質の魂。

「俺」が執着した少女の輝く魂を楔として、4つの魂の邂逅と離別が、巡る輪廻の中で紡がれていく。



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