閑話「眷属」
午前三時。真夜中の公園で私は覚醒した。
「やられたか」
私は冷静に状況を分析する。
明らかに先の気絶は少年によるものだろう。
私は携帯を取り出しボスに連絡する
「どうした」
相手はワンコールで電話を取った。
「スカーレット討伐の際に現地の少年が巻き込まれ、吸血鬼化した上におそらく眷属にされました」
「ほう、一般人が巻き込まれるのはよくあるが、眷属になるとはどういうことだ」
「私が吸血鬼化した少年に不覚を取り、先程まで気絶していました。申し訳ございません」
「問題ない。そこまで相手を追い詰めているということだ。これ以降の任務に期待する」
「はい。ありがとうございます」
「しかし、少年に関しては今のうちにお前が責任を持って始末しておけ。ヤツの眷属など、放っておけば面倒なことになる」
「承知しました」
電話が切られ、私は行動を開始する。
少年は優秀だ。
彼が私を気絶させるまでの数十秒、彼が意識を取り戻していた事は認識していたがまさかその短時間で状況を完全に把握し、私を気絶させるという最善手を取る。
かなり厄介な相手になりそうだ。
ならば、私も本気を出すとしよう。
私は別の携帯端末を取り出し、別の番号へ電話をかける。
「もしもし」
「仕事だ、コールマン。お得意の同胞狩りだ」
「相手は?」
「『吸血姫』とその眷属だ」
「へぇ、、、」
「やれるな?」
「勿論。」
「ならば今から動け。早ければ早いほどいい。」
「了解」
連絡を終えた私も準備を始める。
「ここが貴様の終着点だ。スカーレット」
私はちょうど白け始めた空を見ながら独り呟いた。




